南稚内の朝が来ました。ここから稚内駅まで歩いて行き、各駅停車の稚内始発6:24の4326D名寄行きに乗車し、音威子府から特急を利用し札幌へ。今日は同行者が上り北斗星に乗車する日です。
小樽市総合博物館から南稚内までの記事はこちらです。

南稚内から稚内まで歩く
東京の暑さが嘘のように涼しい南稚内の駅です。ここはかつての稚内駅。
ここから歩きます。夜のうちに雨が降ったらしく路面が濡れていますが、空気が気持ち良かった。
昔ここから天北線が分岐していて、浜頓別や鬼士別、宗谷岬へ行くバスで聞く声問等を経由し音威子府で宗谷本線に合流していました。
急行天北と言う列車も走っていて、青函トンネルが開業した年1988年の時刻表を見ると11:30に札幌を出発し、稚内には18:25に到着していたようです。

南稚内から稚内方面へ歩くと旧稚内機関区(南稚内の車庫)を跨線橋から見る事が出来ます。稚内へ向かう列車の中、進行方向右側でも見えます。
シャッターが閉まっていましたが、7:10発稚内発スーパー宗谷2号が整備されているのが見えます。エンジンに火も入っており、ディーゼルの音が響いていました。
場所がちょっと解りにくいのですが、南稚内の車庫への行き方はセイコーマートみなと店の向かいから入り、まっすぐ行くと突き当たるのでそこから右手を見ると跨線橋がありますので入り口さえ間違えなければ簡単に行けます。
跨線橋の向こう側、オロロンラインの方は色々なお店があります、こちら側は漁港ですので海、船、副港市場とあります。
今回は時間的に宗谷岬には行けないのでせめて稚内駅の辺りから宗谷岬の方向を見ようと、海側を歩きます。

宗谷湾に時々日が差します。あの対岸の先に宗谷岬があります。
遠いな〜、と言うのがツレの感想wwだから遠いって言ってるのに(´Д` )
昨日サロベツに乗れない時点でレンタカーもバスも無理でしたから、宗谷岬も行けないノシャップなにそれ?ウニ閉まってるも駅内お土産屋キタカラシャッター。何も見れず食べれずでした。唯一行ったのが駅構内のセイコーマート。。
だからこそ、また行こうと思い、駆り立てられるのかなぁとか思いながら防波堤ドームを見ます。

相変わらずきれいな建物です。が、バイクのテントが端から端まで設営されてました。ちょうど良い雨しのぎになりますからねぇココ。
どうせ見るのならテントが無い景色を見て欲しかったかな。朝早いですし夏だし仕方ないですね。

駅舎を見て、駅に入るともうすでに並んでました。
始発の名寄行きを待つ人が10名程とすでにスーパー宗谷の自由席を待つ人が1名いて、さすがにスーパー宗谷は早すぎるんじゃないか?とか思いながら列に並び、連れに自由にウロウロしておいでと伝えます。
名寄行き各駅停車乗車
そうこうしているうちに窓口が開き、硬券入場券を買わせてしばらくすると改札が始まります。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
大好きなキハ54。その中でも愛して止まない宗谷北線のキハ54です。513号機でした。宗谷本線4326D名寄行きの普通列車です。
冬のこの辺りの事はこちらで書いています。
稚内は入り口が1つのため、改札が空いたら先頭から入りますので混乱はありません。ざっと見そこまでの混雑ではなかったので余裕で座席確保できました。
全体60%くらいの乗車ですかね?
セイコーマートで購入したパンとかコーヒーとか飲みながら、列車は出発します。
先ほどの旧稚内機関区ではスーパー宗谷が出庫して、エンジンを鳴らしながら待っていました。
南稚内で数名の乗車があり、列車は抜海に向けて走ります。
曇天でしたので利尻が見えないかな〜と思っていたら見えました。その動画です。
0:24 視界がいきなり開け、利尻富士が見えます。
0:41 「利尻富士」の看板越しに利尻島利尻富士が見えます。
雲被っていますが利尻富士が見えるとやっぱり良いですね。
窓を開け放ってますので風切り音もお楽しみ下さい
やがて抜海に停車します。

抜海がなんか傾いてきていて、、プレハブ駅舎にならないように(´Д` )
徳満ー豊富の間でも利尻富士がきれいに見えました。

荒涼としたサロベツ原野にすっくと聳える利尻山。宗谷本線が好きな理由のひとつです。白い恋人のパッケージにもなっている山です。こんなに見えたのは初めて、と言うくらいいつまでも見えていました。
今年は無理だったのですが、来年は宗谷本線下車の旅をしたい。降りたい所がたくさんあるし、もっとこの地を歩いてみたい。
宗谷本線、雄信内ー糠南の車窓です。
道北の夏の雲。天塩川。軽快な走行音を響かせて列車は南へ向かいます。
物置駅舎糠南の駅。

物置じゃないですよ。待合室です!
左右壁に窓が付いていて、中にイスもあります。イスに座布団も見えました。

嘘みたいに雲が晴れたり、また曇ったりを繰り返しながら列車は南へと向かいます。

何も無い原野を線路が貫き、南へと向かって行きます。
やがて自動放送が音威子府到着を伝え、音威子府に到着です。
音威子府駅到着

今回の普通乗車はここまで。ここから先はスーパー宗谷に乗り換えて一気に札幌へ行きます。
各駅停車のままでも間に合わない事は無いのですが、ツレが「札幌にいないと不安だ」と強いリクエストをしてきたので。(確かにお気持ちは解る。)
ここで音威子府駅を見ながら20分後のスーパー宗谷を待ちます。
連れが焦がれに焦がれた音威子府の地を踏めて感激もひとしおで、あちらこちらを見て回っていました。

音威子府そばの開店は9:30からなので残念ながら頂く事はできませんが、

音威子府 天北線資料館を見たり、駅舎を見たりで時間はあっという間に過ぎて行きます。

音威子府は「森と匠の村 木の香る駅」と駅スタンプにありまして、木をふんだんに使用しています。
そうこうしているうちに旭川からの宗谷本線始発、321Dが名寄方面からやってきました。ここで上りと下りが特急スーパー宗谷を待ちます。
※同じ場所で冬(2014/3)に撮った物がこちらです。雪の深さが解りますかねぇ。。

賑やかな音威子府駅です。向かって右の3番線に稚内からのスーパー宗谷が到着します。
木の駅ですから様々な木の物があります。有名な音威子府の木の汽車

そして行き先案内と乗り場案内まで木で出来ています。素敵。

いつまでもあって欲しいです。音威子府はその名だけでも憧れている人が多いと思います。
スーパー宗谷入線の時間が迫り、自由席に一応並びます。

時間通りに来ました。いつも見送っていたスーパー宗谷に乗車する、てのが不思議な感じで。稚内から混んでいたので座れない事を覚悟して乗車。
はい、満席でした。
キハ54を満喫したので旭川から座れるかな、と思い1号車最前のデッキで立って、音威子府を出発。窓の外を見ていました。
美深、名寄で降りた方がいたのでデッキから座席に座ります。
そして士別、和寒、旭川です。
特急はやはり疲れますね。。早くて良いのですが、乗車が苦痛になってきます。。

旭川を出ると列車は一路札幌に向けて走行します。昨夜は見れなかった窓の景色を眺めながら。
スーパー宗谷札幌到着
そして札幌に定刻に到着しました。

うん、やっぱりすごく良いですね。スーパー宗谷大好きです。
昨日乗れなかったサロベツを恨めしそうに見たり

一連の不具合でずっと運休していたサロベツ。この夏2014/8月から復帰していたので是非乗りたかったのですが、また今度必ず。
最前で宗谷本線を北上したいです。
昼時です。朝からパンしか食べていませんので札幌ラーメンを頂きます。
場所はESTAのラーメン共和国です。いいんです気軽に食べられるし探す時間もありませんから、なんとなくおいしそうな「みその」と言うラーメン屋さんで頂きました。

あっさり味噌でした。前ここにあった「大心」てラーメン屋がガツンと来て美味しかったのに人気無かったのでしょうか。無くなってしまいました。いつか本店に行ってみたいです。
いただき、次に何するかと問うと
「トワ(トワイライトエクスプレス)見る」
…私、1度だけ札幌で見た事があり、それ以降トワイライトエクスプレスの時間に札幌にいる事が無く、良い機会だから見ようと決定。
そこで札幌駅のみどりの窓口にて硬券入場券を入手。
明日からの北海道東日本パスも入手。
その硬券入場券で駅構内へ入ります。
トワイライトエクスプレス
トワイライトエクスプレスが札幌駅に入線してきます。
車体がブルーじゃないので正直どうでも良かったし、大阪行きに興味もあまり無かったのですが、、

トワイライトエクスプレス、ほんっとうにきれい(´Д` )
これ乗りたい(´Д` )
なにこれすごい本当きれい(´Д` )

なにこれすごい(´Д` )
のりたい(´Д` )

なにこれすごいしんじられない(´Д` )

キノコ型のクーラー スシ24 2。
今更もう廃止も目前なのに乗りたいこれ(´Д` )
(日もあるとは思いますが)北斗星の寝台券を買いに行った時トワイライトエクスプレスの寝台券を希望している人が必ずいたのですが皆さん玉砕してました。難しいのでしょうね。
※オクが潰れてこの世から無くなって本当に乗りたい人に切符が正規に行き渡れば良いのに。
ノーマークでごめんなさい(´Д` )
もう大阪方面に足を向けて眠れません。
出発時間になり、トワイライトエクスプレスは大阪へ出発してゆきます。
日本海側がこちらになり、窓の配置の美しさが見れます。
この窓達から見える夕日はまさにトワイライトの名にふさわしいんだろうなー(´Д` )
これをきっかけに私この旅で何度かトワイライトエクスプレスを見る事になり、なんでも3編成全て見た事になったとか(あとで言われました。後日のブログで出てきます。)
※ただ、車内放送のチャイムが「いい日旅立ち」なんですね。
※どうなんだろう。乗ってみないと解らないですよね。どうせ乗るなら大阪から乗りたい。そしてできるならあの上下に窓があるツインに乗ってみたい。
札幌市時計台
さて、トワイライトエクスプレスも出発し、連れの乗る北斗星の入線までまだ時間があります。お土産の時間を引いてもけっこうあり、ここは時計台にいこうとなりました。(私もツレも時計台大好きなのです。)

青空の下の時計台です。うん、かわいい。

こういうイメージですから実際行くとがっかりポイントと言われてしまうんですよね。
小さい、ビルに囲まれてるてのが悪い。
せめてビルが無ければ。。と言ってももう無理だし(´Д` )
時計台は中に入ってその歴史やウンチクを知るともう愛おしくて堪らなくなります。

はい、もちろん入りました。
ここ時計台は「JAFの割引」が効きますので会員の方は是非提示してみて下さい。
今回は私は「とっけ」のグッズも特に必要なく、ツレが「少年よ大志を抱け」と刻印された箸を購入しててなんかほっこり来たりしてました。

テレビ塔も見て、そろそろ札幌駅に戻りお土産を見る時間になってきました。

私が鉃道好きな方にもそうでない人にもお土産として喜ばれるのがこの札幌駅パセオ、センターのB1にある「濱文様」の寝台特急北斗星とカシオペア(機関車ない)柄の巾着です。
かわいいんですよこれ。しかも札幌限定です。その名も「寝台特急」。
デフォルメの具合も素敵です。ぱっと見カシオペアと北斗星と解るのがさすがです。
同柄の手ぬぐいもありますし、巾着も大中小サイズあるのでお土産にぜひ。濱文様は「横浜」の会社ですが、この柄(と、他にもいくつか。時計台もあります)は北海道限定です。東京で買えない限定物をお探しの方是非。
この北斗星とカシオペア柄のブックカバーとか楊枝入れみたいな小さな袋物とかもう少しバリエーションがあるといいなと思っています。札幌JRタワーパセオの濱文様さま、よろしくお願いします。ケーブル類を纏めるのに大変重宝しています。
と、こんなところで要望ですが、北海道なので是非是非DD51重連と、トワイライトエクスプレスも柄に含まったらもう北海道キオスクでも売っちゃう勢いになるんじゃないですかね?
間もなく帰る連れにももちろんおススメし、連れて行き、ここで限定もの以外も色々購入していました。
その他のお土産は北海道KIOSK「四季彩館」で物色しています。
私は荷物を預かり、札幌駅のコンコースで待っていました。
ざっと見た所、妖怪ウオッチの勢力すごいですね。。
この日は北海道限定メダルキーホルダーが全部揃っていたので連れは子供のお土産に札幌柄と小樽柄と北海道柄かな?購入していました。
妖怪ウオッチのメダルキーホルダーだけで北海道限定柄が50くらい?あったかなぁ
(※余談ですが帰りの話、半分くらいは売り切れちゃってました)
一応車内で食べるお弁当も買う、と言う事で駅弁も買い込んでいました。
さて、そろそろ上野行き北斗星が入線する時間です。
駅の端の方でツレとサッポロクラシックをガブガブ呑みながら、心置きなく見て回れと伝え私は荷物番です。

連れの乗車する北斗星が札幌駅に入線してきました。
私が取っていた寝台券は9号車。ロイヤルソロの車両で24-501だと良いねと言っていたのですが、大当たり。予備車のオロハネ24 501が9号車に連結されていました。

JR東日本車両で9号車は独特の上下重なり階段外の配置なのですが、これはJR北海道車両と同じLの字が交互に配置されているソロで、当たりです。しかもカードキーのおまけ付き。
羨ましかったですね〜。が、そんな感傷も短い停車時間では不要で、ツレがホームのキオスクで明日の朝食いっ逸れた時用のワッフルとバームクーヘン買っているともう発車5分前(´Д` )
急げ急げと伝え、飛び乗り何故かまた乗車口に戻ってきて車内から私にサッポロクラシックを1本押し付けると通路イスに座り発車を待ちます。
ツレと言っても肉親(弟)なのですが、やはりホームで見送る側と見送られる側色々な感情は湧きますね。出発から行程を一緒に行き、全部私に手配を押し付け座席は全部窓側、荷物番、他にも色々使わされましたが、とにかく楽しそうで良かった。
1人でいつも北海道を回っている事に罪悪感もあり、またその車両や景色を見て欲しいと言う気持ちもあり、広さを実感して欲しいと言う気持ちもあり。
ああでもないこうでもないと色々教えてもらいながらの旅で、感謝の気持ちもあったり。
北斗星が一番好きだと言う弟に上野から乗車させ、札幌からも無事個室が取れて良かった。
何年かぶりに兄弟で行ったこの旅は将来も良い思い出になるかなと思いながら上野行きの北斗星を見送ります。

出発。定刻です。
なんとなく手を振り合い、窓越しに聞こえないけれども何かを言い合い、出発して行きました。
色々な話も聞けて、色々な体験が出来て本当に良かったと思いながら札幌駅に残された私は明日からの北海道東日本パスでの旅立ちに向けて、とりあえず寝ようと札幌駅の改札を後にしました。

明日から北海道東日本パスでの旅が始まります。
夜、弟から来る実況のメールの返事をしながら睡魔と闘い、気づいたら寝ていました。。
移動距離 稚内ー札幌 422.1km
8/12-8/14までの移動距離 2126.5km
明日は北海道東日本パスの開始です。札幌駅の始発に乗ります。
☆彡 おまけ ★彡
一方その頃上野行き北斗星は
弟は乗車した上野行き上り北斗星2レの車内を撮影したり、オロハネ24-501のソロ下段でしたのでこんな感じだと写メールを寄越したりしていました。

室内がやっぱり微妙にJR北海道車と違いますね(´Д` )鏡とか

何と言ってもこれでしょうか。北斗星9号車がオロハネ24-501の車両なら通路にコンセントがあります。

函館駅の先頭11号車付近で機関車の付け替えを見たり

乗車車両のオロハネ24 501を外から撮影したりし、堪能したようです。
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