6月になりました。和名月名「水無月(みなづき)」です。
「みなづき」は水が涸れてなくなる月であると解釈されますが、逆に田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月「水張月(みづはりづき)」「水月(みなづき)」であるとする説も有力だそうです。水田に一気に苗が植えられ、田んぼからはカエルの大合唱が聞こえてくる頃です。
1年でもっとも昼間が長い「夏至」は6/21日です。
それでは毎度(専門的な事は解りませんが)のご注意に目を通して頂き、平成26年6月の六曜、暦、選日を記します。
日の吉凶、六曜六輝は全く私は信じていません。二十四節気、七十二候のみ記していきたいのです。が、どうしても必要になる場面て多々あるよね、と言う事で参考になさって下さい。特に六曜は知っていてあたりまえな常識に分類される時も多々ありますので一応は抑えておくと何かと便利です。
たちの悪い迷信に騙されない為にもそれがどういう意味でどういうお日にちなのかを知るのは良いと思います。なにか言われたら本当にそうなのか考えられますしね。日の吉凶はあくまでご参考にどうぞ。
全体で暦の上では縁起が良かろうと言われているお日にち
※良い日まで否定する事は無いと思いますので、良い日取りなんだな〜とご確認下さい。大安は大安で良いと私は考えています。
- 〜6月6日 天一天上
- 6月1日(日曜日)一粒万倍日
- 6月2日(月曜日)一粒万倍日・不成就日
- 6月4,10,16,22 大安
- 6月13日(木曜日)望(満月) 13:11
- 6月15日(日曜日)一粒万倍日
- 6月16日(月曜日)一粒万倍日
- 6月21日(水曜日)夏至 19:51
- 6月22日(木曜日)甲子
- 6月27日(金曜日)一粒万倍日 己巳 朔(新月) 17:08
- 6月28日(土曜日)一粒万倍日
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
1粒の種が万倍に増える日とされています。古来から事始め、特に商売始め、開店などに吉日とされています。
反面、増えて多くなる意味から借金やものの貸し借りは不向きの日とされています。
たからくじ売り場で良く見かける暦注ですね。
天一天上
人事の吉凶禍福を司る方位の神様天一神が天上する日とされています。
天一神は癸巳(みずのと み)の日に天上されるそうで、平成26年5月22より6月6日の戊申(つちのえ さる)までの16日間は天一神の障りが無いので方角の禁忌は無いようです。平安時代に大流行した暦注です。
家の中さえきれいにしておけば問題なしです。旅行や休暇、おでかけ吉。
甲子
暦の上で登場する甲子は60通りある干支の一番はじめにあたるもので吉日とされています。今年は6回あり、
- 2月22日
- 4月23日
- 6月22日
- 8月21日
- 10月20日
- 12月19日
が甲子です。物事を始めるのに吉日と言われています。
己巳
60日に一度訪れる己巳(つちのとみ)の日は、弁財天様のご縁日であり特に縁起がよい日とされています。蛇はお金の使いとかなんとか。
- 2月27日
- 4月28日
- 6月27日
- 8月26日
- 10月25日
- 12月24日
が己巳です。
大安
何事をするにも上吉の日。
全体で暦の上では縁起が悪かろうと言われているお日にち。
※暦注の大半は私は信じていません。が、どうにも気にする場面もありますので、あくまでも参考程度に。日柄が悪いからと言ってどうにもならない事も多々ありますしね。。
- 6月2日(月曜日)不成就日・一粒万倍日
- 6月3,9,15,21 仏滅
- 6月10,12,13,15,17,18,19,21日 八専
- 6月10日(火曜日)不成就日
- 6月12日(木曜日)三隣亡
- 6月18日(水曜日)不成就日
- 6月24日(火曜日)三隣亡
- 6月26日(木曜日)不成就日
不成就日
ふじょうじゅび、と読みます。障りがあって物事が成就せず悪い結果を招く凶日とされています。字面そのままです。
結婚、開店、柱立て、命名、移転、契約事などには不向きらしいです。
この日に急に何かを思い立ったり願い事も避けましょう、と言われています。他にも色々なことが凶となっていて、結局は全てのことが凶と言われています。とにかく凶。
こわいですね〜
三隣亡
さんりんぼう、と読みます。普請始め、柱立て、棟上げなどには大凶、もしもこの日を用いて施行した家屋が後日災禍を起こした場合隣近所まで滅ぼす大凶とされています。建設関係の忌み日です。
が、江戸時代の暦注解説書には、「三輪宝」の注記に「屋立てよし」「蔵立てよし」と付されており「凶日」ではなく「吉日」の意味で用いられていました。
八専
はっせん、と読みます。1年に6回あり、日の干支によって決まる暦注です。日の干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の60の組み合わせを毎日一つずつ割り付けたもので、60日ごとにめぐってきます。その日の干支に木・火・土・金・水の5種類の気を割り当て、十干と十二支の5行(木・火・土・金・水)が重なる8日間を言います。
例えば6/10は壬子(みずのえ ね)ですので、[水・水]となります。
6/10〜6/21が八専で、その間の6/11,14,16,20は八専の間日と言い、特に障りのない日とされています。
八専は昔その「気」が重なる事から吉はますます吉となり、凶はますます凶となると昔の人に考えられていました。が、いつの頃からか凶の性質のみが強調されるようになったそうです。
現在では法事、供養等の仏事、破壊的な物事の着手や嫁取りには凶とされています。結局何事も上手くいかない凶日です。
60日毎に回ってくる六十干支の組み合わせなのです。当然5行も重なるのでそこになんらかの意味を持たせたのか、数合わせ的な事なのか神秘と取ったのか。人って面白いですよね。
大つち
穴掘り、井戸掘り、種まき、土木工事、伐採など土いじりは一切慎むべきとされています。期間は6/28〜7/4まで。土いじりは7/5が良いそうです。
仏滅
言わずと知れた何事をするにも忌み慎むほうが良い日です。
今月の一番いい日
と言う訳で私が字面と暦注だけで勝手に決めた今月の一番良い日は…
6月27日です。
この日は新月(朔)です。そして一粒万倍日と己巳が重なりますので、財布の新調や口座の開設等お金に関わる事始めに良いのではないでしょうか。からっぽの財布へ月が満ちるように、一粒の種が万になるようにザックザクと…。
といけば苦労はないのですが、縁起の良い日ではあります。
ただ気持ちも新たに事を起こしてなんぼと思いますので、新月、一粒万倍、己巳の重なるこの日をきっかけに何かを自分に課せるのも良いかもしれません。
こんなところで6月の暦注は以上です。
6月の節気
雑節「入梅」は6/11 8:31です。この日より梅雨、と言う訳ではなく、太陽黄経が80°に達する時です。北海道を除く本州は夏至6/21を中心に30〜40日間雨期である梅雨に入ります。
冷夏と言われていますので気象情報にご注意下さい。また、湿度も上がって来ますので体調管理にもお気をつけ下さい。
毎日の暦、暦注は当サイトのiPhoneにカレンダーアイコンを追加して使えるものがありますので是非ご利用下さい。
それでは今月も良い月になりますように。