札幌を出発した臨時北斗星、グランシャリオのディナーや函館での機関車付け替えを行い青函トンネルを抜け上野へ走ります。北斗星最後の雪が降り、辺り一面雪景色になりました。春旅北海道最終回です。
食堂車グランシャリオ
札幌を無事に出発し、ツインデラックス室内の写真も撮り、発車直後のざわつきも落ち着いて来た車内です。
昨日旭川で取れたツインデラックス、乗車変更をした元々の寝台券、開放B寝台が取れた時弟と甥っ子は食堂車でのディナーの予約も取っていました。
急遽同乗した私はもちろん食堂車の予約などなく……同じ列車に乗っているのにお食事の様子がひとつづつメールで送られて来ると言う(´Д` )
ので、私は食べてないので写真だけ載せます。

食堂車の予約をした時、フランス料理も懐石もかなりの空きがあり時間もお料理も選び放題でして。弟と甥っ子はディナーをたっぷり堪能できたと。そりゃそうでしょうよ。

まずはオードブルの「海の幸とグリーンアスパラムースのサラダ仕立て」

おさかな「真鯛のポワレ2種のソース」

お肉は「牛フィレ肉のソテーポルトソース」

デザートは「スペシャルガトーの盛り合わせ」
どんどん写真が斜めになっていき最後は縦かよ(´Д` )と。なんだよどんだけウマかったんだよ。
落ち着いたまだ明るい車内、北海道の景色を見ながら親子水入らずでゆっくり食事できたようです。クルーの方から写真も撮ってもらったりそれはそれは楽しそうでなによりですよ。

一方私はエスタで買ったお弁当をゆっくりツインデラックス車内で頂きました。
もう少し外の景色がなんとかならなかったのかと(´Д` )何処だこの壁。
これ美味しかったですよ。でも食堂車のフランス料理と比べると雲泥の差ですがね。値段1/10以下ですからね。
食事後は車内1号車迄行きDD51を見たりしながら

夕陽を浴びながら疾走して行く列車は定刻で進み、間もなく伊達紋別に到着します
伊達紋別で運転停車
ここで定期運行とは違う事が。伊達紋別で函館行き特急スーパー北斗行き合いの為停車し、外に出られます。

DD51の室内灯が点いてる。

そんなに長い停車時間ではないですが、函館前最後の北海道を踏める場所でした。
夜も更けて来まして、お酒もガンガン進みます。

遂に「川のある駅あさひかわ」を飲めました。旭川駅で購入。
車内販売のお知らせからかなり時間が経って、ワゴンがやっと回って来ました。まあ一応ねJR北海道の北斗星エンブレムも入ってるし……と言う事でタオルとグランシャリオコースターお買い上げ。

あとまちむら農場のアイスも甥っ子へ。

まりも……
北斗星ロビーカー内部
ディナーが続きパブ迄時間がある為かロビーもだいぶ落ち着いて来ていました。

このロビーカーで車内販売のワゴンが停止して購入できるように(お客さんが次々に買いにくるので動けなくなっている状態です)なっていたので、私も冷えたクラシックを片手にしばしロビーカーで流れ行く景色を見ていました。

落ち着いていて、宴会やってる場違いもおらず人が居ないのに席取りする余裕の無い方もおらずゆっくり静かなロビーカーを楽しめました。

卓上ランプの調光もばっちり生きています。

ブレブレすいません。
壁面の照明も


なんでこんなにブレてるのか……(´Д` )すいません。
ホームが短いためドアが開かない駅を出発、やがて函館が近づいて来てしまいます。

遠く海の向こう、函館の明かりが見え始め列車は大きくカーブを切ります。函館です。
函館到着・1号車からDD51切放し見学
函館ではそれぞれ自由に行動しましょうそうしましょうと決めてあり、私は1号車からDD51を撮ろうと車内を移動すると車端に誰もいなかったのでそのまま函館到着→機関車切放しを撮影。
弟&甥っ子チームは11号車側へ行き、ED79連結を撮ろうとしたようですがやはり人気で混み混みだったそうです。
まずはいつものED79。

いやー、混んでてなかなか難しかったようです(´ω`)撮りたいのは皆一緒。全然OKだと。
そして私はこちら
函館到着から機関車切放しまでずっと撮れました。
切り放しされた後、1号車の赤いテールランプが点灯するのが見えます。遠く離れて行く札幌から牽引してくれたDD51が離れて行くのが切なくて、泣きそうになりながら撮影していました。
撮影している人からは自分が映らないよう物陰に隠れています。
動画に流れている函館の駅案内。「寝台特急北斗星」を聞けるのもあとわずかです。
青函トンネル〜本州へ
進行方向が変わり、今まで後ろ向きで走っていたツインデラックスの向きが進行方向になります。
木古内、廃止された知内を超え、車内の音が変わり青函トンネルに突入。青函トンネルが開通した当初、ロビーに集まり海の下を走行する事に不安な乗客に対し青函トンネルの説明をしていたそうです。
その逸話のひとつに「倒れないタバコ」と言うのがあり、世界最長のロングレールを敷いた青函トンネルはつなぎ目が無い、直線なので揺れないからほらタバコも倒れません、と言うお話。本当かどうか実験してみました。
それがこの動画。
いやー、感動的でした。ほんとに倒れない。
間もなく新幹線がここを通るようになった時もきっともっと揺れずに通過して行く事でしょう。
さて寝ます。上下段どっちがどうするか、広いのは下段ですが上段の小窓のある方で寝たいとリクエストあり、もちろん私はおまけですから従い、広い下段でゆっくり眠りました。
青函トンネルの走行音とED79の汽笛を子守唄に。人生で何度も無い贅沢な寝入りです。
本州
私が爆睡している頃、弟はさすがに狭くて眠れず、早朝誰もいない列車のロビーをじっくり堪能していたそうで(´Д` )

窓の外が白みだし、仙台が近い辺りかな?
機関車はカシオペアカラーのEF510 510です。妙にきれいに見えるなぁと思ったら1号車がJR北海道のオハネフから東日本のオハネフに変わって、窓がきれいなんですね。
窓が汚くても車体がベコベコでもJR北海道の車両が好きでした(´Д` )さようなら(´Д` )さようなら(´Д` )さようなら……

北斗星ロビーカー シャワーB
さて、私はシャワーの時間。シャワーはロビーカーにAとB二室あるのですが、そのBが壊れてると昨晩から車掌さんがバタバタしていまして。臨時の初日も壊れていたようですね。

写真は終わった後なので準備中のランプが点いています。
扉を閉めシャワーを浴びようとすると、、、お湯の出が悪い、と言うか出ないと言った方がいいかも(´Д` )な状況で。チョロチョロとしか出ない。水圧が無い。
こりゃ石鹸で洗うと流せなくなるかも、、シャワーノズルが折れてる時のような出方で、あたふたしてました。Bシャワー使ってた方どうしたのかな?
シャワーヘッドを上に上げたり下にしてみたり試行錯誤。するとお湯温度調整のダイアルよりシャワーヘッドを下にするとまあ出る事が解り、シャワーが出ないまま非情なカウントダウンがされている中、なんとかしゃがんだ姿勢でお湯を浴びる事ができまして。石鹸類は時間がなくて使わず終いでした。

なんだろう?水圧?今は治っていると良いなぁと思っとります。身体を拭きシャワーを終え外に出てみると郡山の手前。なんとびっくり一面の雪景色

ひゃー!!!北海道より雪降ってる!
北斗星上野へ
シャワーから戻ると弟達は入替で食堂車に朝食を食べに。あまりに混んでたら帰ってくるわ(´Д` )と言いながらもすんなり入れて拍子抜けだったとか。私は食いっ逸れる事を回避するのに一応弁当を買っていたのでそれを朝食に。

同乗同室の奴らが車内で暖かいものを食べられる贅沢に浸っている頃(絶対洋定食のほうがウマい。サラダのドレッシングウマい。)、私は朝からこんなお弁当を(´Д` )

どーん!うーむちょっと朝から重たい、お弁当チョイスに失敗(´Д` )美味しく頂いて完食しましたが、サンドイッチかおにぎりで良かったような。
相変わらず窓の外は雪、雪、雪。



延々と雪景色。食事から満腹満足で帰って来た甥っ子と1号車へ行きます。

真っ白な中、爆走して行く北斗星。機関車は雪のレールを疾走して行きます。
↑連結部分を見たり見上げたり動き回っている動画。
黒磯を過ぎ、宇都宮です。宇都宮も雪。

うーむ、17アイスの自販機が。今はアイスはいらないなぁ。寒さが車内まで染み込んで来ています。

これはもしかしたら都内も雪なのかなぁと。
宇都宮を過ぎしばらくするとノックの音が。グランシャリオのクルーから今日の新聞が届けられました。

そっか、A寝台だから新聞が配られるんですね。上りは読売新聞。
列車の中は上野に到着する前の静けさで、それぞれが自室、自席で間もなく終わる列車の旅を噛み締めているようでした。

終点が近づくと通り抜ける人もあまり居なくなり、静かな車内に全力で上野へ向かう列車の音だけが響きます。
有名撮影地、東大宮ー蓮田を通過。車内から撮ってみました。手を振って下さる方が多く、この雪の列車の写真も多く見る事が出来ました。

そして、大宮。

大宮を出ると赤羽や尾久を通過し、遂に鴬谷を通過。雪は大宮の手前あたりからみぞれに。
車内放送が入り、上野駅低いホーム13番線への到着が告げられます。乗換の案内、そしてお別れのハイケンスのセレナーデがなり、13番への進入が始まります。


車体がゆっくり停止、上野に到着です。
「うえの〜 うえの〜」と。生ダミ声の到着を告げる放送が聞こえます。
なんだか全く現実感がありません。本当ならここから下り北斗星に乗車し札幌へ到着するはずだった13番線ホーム(ブログその0)に何故か札幌から乗車し到着(ブログその6)している現実が飲み込めず。
名残惜しげにもう入れないツインデラックスの室内を撮り


自分達の部屋だった6番個室から通路を撮ったりしていました。
そして、後ろ髪引かれる思いでホームへ出ると、、
「寒い☃」
寒い寒い寒い北海道より寒いなんだこれ?
寒波でみぞれまじりの小雪☃がちらつく上野。恐らく北斗星に乗車していた方全員が「北海道より寒い(´Д` )」と感じたかと思います。札幌も降っていましたし寒かったのですが、上野の底冷ったらありゃしない。夏は暑く冬は寒い過酷な13番線の一番前、機関車です。

雪が残っていました。思えばこれが北斗星最後の雪。8月で臨時列車も運行が終了してしまいますので、もう今年の冬この列車が走る事はありません。雪の中を走行する事は二度とありません。

まさかこの時期に雪を着けたまま到着した北斗星に乗り合わせるとは思いもしませんでした。

名残惜しく。でも回送出発迄は見送らず(寒くて死にそうだったので(´Д` ))最後見渡せる場所から撮影し、この旅が終わりました。
臨時北斗星は8月まで走ります。それが終わるともう完全に終了らしいですね。
今回は下りが運休と言うトラブルからスタートし、ツインデラックス乗車目的のため途中で帰って来てしまったので全然もの足りません。この夏最後の乗車を計画していますが、北斗星のきっぷが本当に取れない。。(´Д` )
上野駅から「札幌」の文字が消え、札幌駅から既に消えた「大阪」、そして「上野」の文字が消えるのもそう遠くないのかもしれません。カシオペアは(今の所)残りますので、なんとか新幹線と折り合いがつき、夜行列車として残って欲しいなと思っています。
寝台列車は「はまなす」と「カシオペア」が青函トンネルを超える列車として残るよう、札幌まで一本でいける列車であり続けるよう祈ります。
いつもながら長々としたブログ、最後まで読んで頂きありがとうございました。
春旅北海道2015 おわり
春旅北海道2015は全部で8編あります。こちらからどうぞ
こんばんは。
ブログ、楽しく読みました。
お一人だけ、お弁当だったんですね。
美味しそうなディナー、食べられなくて残念でしたね。食堂車、グランシャリオって言うんですね。偶然、来週女子会をやる居酒屋があるビルの名前がグランシャリオ。ちょっとビックリしました。
楽しい旅行になりましたね。あたしも何処か行きたくなりました。
こんにちは^ ^お読みいただきありがとうございます!やっと書き終わりました。電車の写真ばかりですいません。
グランシャリオはフランス語で「大熊座」の意味なんですよ。なので日本では大熊座にある柄杓星、北斗七星を意味します(^o^)
遠くに行くのはやっぱり良いなぁと実感しています。