つい先日「冬旅北海道2016」を書き終えたばかりですが、北海道へ行ってきました( ^ω^ )。2017夏旅北海道7月・北海道東日本パス旅行記その1です。道北をオロロンラインで日本海北上、オホーツクラインでオホーツク海を回り旭川。JR列車で道東を巡り宗谷本線で北海道の背骨を北上し、宗谷岬に宿泊します。最後までお読みいただけると幸いです。
北海道東日本パスで夏の北海道旅行記2017・その1 成田から札幌、深川から車でオロロンライン北上。
北海道東日本パスは、JR東日本全線とJR北海道全線が連続する7日間普通列車乗り放題になるきっぷです(・∀・)。
青春18きっぷは5回国内JR全線が乗り放題になり、日にちが連続していなくても構いません。人数も1人で5回〜5人で1回まで利用可能といろいろな使い方ができる乗り放題パスです。
連続する日で北海道へ、と考えると北海道東日本パスは2日間お得(´ω`)。
西へは行かないのでもっぱら北海道東日本パスを使わせてもらっています。
さて今回の旅行記は、車で巡る道北日帰り、その後JR北海道で回る道東、道央、道北です。旅の最後はいつも札幌で青い客車が待っていたあの頃を偲びながら。。
今回も旅の終わりは90分の翼が強引に本州へ飛び去ります。
最後までお付き合いください!それでは2017夏旅北海道の始まりです。
深川から道民の知人と合流し、留萌からオロロンラインを北上。羽幌、手塩、勇知から鬼志別、猿払へ抜け、浜頓別、枝幸、雄武、興部。紋別から湧別、遠軽へ抜け、高規格道路で旭川への600kmの旅(日帰り)
改めてこんにちは(・∀・)北海道大好きJR北海道大好き中の人です。先日冬旅北海道を書き終えたばかりでまた行ってきました7月の北海道。ラベンダーがウルトラきれいでしたが、ありえない暑さが続き汗だくでした。でも宗谷岬であまりの寒さにやられたりしています。
1週間の滞在です。初回の今回は道北の左右、日本海を北上するオロロンラインとオホーツク海を南下するオホーツクラインを車で通りました。
出てくる地名がもう書物でのみ見たことがある地名のオンパレードで、すごい感動です(´Д` )。今回も出来るだけ短く、でも北海道とJR北海道の魅力は余すところなくお伝えできればいいなと思います。最後700円の飛行機(また取れた)で成田へ帰るまでどうかお付き合いください。
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この旅行記の主な到着駅、下車駅
- 成田空港・札幌
- 札幌-深川(ライラック)
- 留萌からオロロンラインを北上。羽幌、手塩、勇知→鬼志別、猿払、浜頓別、枝幸、雄武、興部。紋別、湧別、遠軽から高規格道路で旭川
- 旭川から中富良野ファーム富田・ラベンダー畑からノロッコ号で旭川・特別快速きたみで網走、知床斜里宿泊
- 知床斜里から釧路・釧路から厚岸・根室納沙布岬
- 釧路から新得・代行バスで落合、東鹿越・富良野から旭川
- 旭川から宗谷本線稚内・宗谷岬に宿泊
- 稚内から札幌
- 新千歳空港・春秋航空
と、道北、道東を巡る旅です。いろいろ降りたり見たりしています。最後までどうぞお付き合いくださいませ(・∀・)。
成田から新千歳空港へ

はい、見慣れた第3ターミナルです。今回もLCCジェットスターで北海道へ入ります。5/7に発売された春秋航空日本の札幌便格安チケットは7月が対象日だったので
「ラベンダーの時期だし7月は1度だけしか行ったことないし行ってみるか( ^ω^ )」
と、ホイホイさくさくと予定を決めました。
前日台風が来ていて、一時はどうなるかと気が気じゃなかったです。もし直撃、飛行機運休とかになったら新幹線で北上か、それもいいな、などと(´Д` )。

搭乗するのはGK113便です。162ゲートなのでバスじゃないです( ^ω^ )。
あっという間に搭乗開始になりました。チェックインも48時間前からwebでできます。搭乗券はiPhoneの「Wallet(昔のパスブック)」に入るタイプです。
機械でチェックインすると厚手のボーディングパスが出てきますが、混んでると目も当てられないのでWebチェックインしかしたことありません。手荷物もないですし。
さて、162ゲートを通ります。
iPhoneを見せ、レシートの座席指定票みたいなのをもらい(400円で座席指定済みですが、紙をもらいます)階段を下ります。
目の前にエアバスがドーン( ^ω^ )

夏空素敵。でも暑い(´Д` )早く北海道行きたい。

ちゃっちゃと乗り込むと、、いや、この便のCAさんすごかった。もうまさに絵に描いたようなオージーな陽気でボリュームある浅草サンバなでも日本人のおねーさまが登場。目の上青くて日焼けしていてソバージュで歌うような英語の機内アナウンスが耳心地良くてすごいいろんな意味ですごい素敵な方に初っ端から出会えました。
その方の英語アナウンスが歌ですよ歌。動画撮っておけばよかった(´Д` )
♪Ladies↗️ and gen〜tlemen♪welcome aboard Jetstar GK113♪ bound for Shin〜chitose♪
てのがすごいアクセントで「歌うように喋る人って本当にいるんだなぁ」と。
機内は1席の空きもない満席とおっしゃっていました。で、海外の方や家族連れの方が多く、ビジネスの方はほぼいなかったように思えます(前の方にいたかな?)。

最後までこの歌うCAさんの喋りでしたからいつものジェットスターのイライラがなくてとても快適な空の旅でした( ^ω^ )

この「ROYCE’」だけで新千歳とわかるのすごく偉大だと思う(´Д` )。
CAさんは最後までなんか陽気で、降りる時前にいた子供にしゃがみ込むなり
「♪gimme five♪gimme five♪」
と日本人の子供に言ってて、なんてキャラの立った人だろうと感激していました。ジェットスターももっとこういう砕けて陽気で楽しげでオージービーフなフライトもっとしたらいいのになーと改めて感じながら、地下のJR乗り場へ行きます。
向かうは札幌です。
新千歳から札幌へ

地下の新千歳空港を出発し、南千歳に止まると反対側に釧路行きスーパーおおぞらが。まさに北海道ナウ。もうこれだけで目頭が熱い(´;ω;`)ただいま北海道。
で、列車は札幌に到着します。
札幌駅
札幌ですよ。いつ来ても胸にこみ上げてくるものがあります。この駅へ、この駅から、ここを目的として道内を回り、、、…と、過去の話をしてもしかたないですよね。
今の札幌駅はここへ来る、ここから出る青い客車は無くなりました。が相変わらず混んでいて賑やかで人がとても多い都会です。札幌は本当に素敵な街です。
青函を走っていたこの人に出会えました。

なんだろうこの昔からここにいました感。函館-青森を結んでいたはずなのに(´Д` )でも元気に活躍しているのは安心です!

変な色。今でもこれ以外のJR北海道の色のセンスがすごく好きなのは変わりませんが、、なぜかなぜだかちょっと悪くないと思うようになってきたこの配色。最低最悪なんだけど、不思議と実物は悪くない。けどやっぱり青いのがかっこいい。

最近雪の季節しか来ていなかったので、雪のない北海道庁へ。改めて足元を見ていいると北海道の各地のレンガがありました。この「夕張」と「むかわ」、「メロン」が可愛くて…(´・ω・`)

もう説明は不要ですね。大好きな札幌市時計台も外から見学。後ろのビル邪魔。
とにかく暑くて暑くて蒸して蒸して汗だくだったのです。

北海道の空です( ^ω^ )涼しげですがめたくそ暑く、汗で背中がびっちょり。宿でシャツみたら塩吹いていて大変でした。そんなこんなで宿にチェックイン、夜はすすきので食べて第1日目終了。
札幌からライラックに乗って深川へ

おはようございます。始発の札幌へ向かう道の途中の道庁です。

朝早くからもう動き出している道都札幌。早速券売機で札幌ー旭川の往復自由席特急乗車券「Sきっぷ」を購入。行きは深川までなのですが、帰り旭川から特急乗っちゃおうと思い、旭川までの往復を購入します。
北海道東日本パスは明日から使用開始で購入済み、今日はライラック乗車のみの鉄道旅で、深川はからは怒涛の道北巡りが始まります。
札幌駅のホームに上ると、旭川行きの始発列車がいました。

うわー!札幌で初めて見たかも宗谷北線のキハ54-512。回送で一番後ろにくっついていました。
お見送りします( ^ω^ )朝日を浴びていいですよね。さて、深川へ函館本線始発の特急ライラック1号を待ちます。自由席なので適当な時間に列に並びます。

余裕こいてたら朝のラッシュ時、かなり列が伸びて混雑してきて、とても入線を撮ったりできる雰囲気ではなかったです。。一本後のオホーツクとも考えていたのですが、それだと先ほどの始発旭川行きと到着があまり変わらず。できるだけ早く深川に着くためにこの始発特急を選択しました。
ホームにはギリギリに入線してきます。熾烈な席取りが落ち着き、窓を見るともう発車(´Д` )大人気。

改めてきっぷを撮影。Sきっぷは本当に安いんです。往復特急利用で旭川−札幌5080円です。

あっという間に深川到着(´Д` )早い、早いよ。途中岩見沢で始発の普通列車を追い抜いたのなんて今気づくくらいあっという間です。

増毛駅はもうこの世にないんですよね。留萌まで行く列車を後ろ髪引かれながら撮影し、ホームを後にします(留萌行きの車内には乗客2名…)。

いい駅ですよね深川( ^ω^ )
この後、車に同乗させてもらい北上を開始します。
深川-留萌-勇知-猿払-中頓別-興部-紋別-湧別-遠軽-旭川日帰りのことの始まり
さてさて。北海道を回っていますので自然と各地に知り合いができ(飲み屋とか飲み屋とか飲み屋とか)、仲良くさせてもらっています。今回はいつも冬に遊んでもらっている旭川在住のTさん(生粋の北海道道産子様です)へ
「夏に伺おうと思っています。もし時間が合えば遊んでもらえませんか( ^ω^ )」
というお便りをしまして。その便りにいただいたお返事が
「その日は休みなのでどこでも行けるよ!」
もう一度書きます。
「その日は休みなのでどこでも行けるよ!」
という内容(´Д` )。
え?は?まじですか?
そうしたら旭川周りを夏は見たことないから丘の夏景色見せてもらおうかな(´-` )、、日帰り温泉とかへ連れて行ってもらってのんびり、、。とか考えていたら、
—メールを引用(良い子はマネしちゃダメよ)—
ちなみに、旭川に10時頃着く(この段階ではまだ札幌から始発の普通の予定)って予定の上で 日帰りで行って帰ってこれる範囲伝えるね。
・道北~稚内
・道東~知床、帯広
・南 ~日高辺り(こちらはあまり行ったことが無い)こんな感じかな。
日本海側に行くという手もある。
前日から札幌入って朝から走るという事も出来るよ。
この手なら函館も日帰り圏内、だから熊石・瀬棚・島牧 なんて場所にも行ける、島牧の温泉最高だよ~
—メールを引用ここまで—
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
日帰りで行って帰ってこれる範囲。
フリーズ。
まるで道外の人が一泊二日で函館夜景と朝市、登別温泉入って札幌観光して旭山動物園行ってから流氷を見よう!的なノリで、道内の距離感覚を掴んでいないが上に立てるようなプラン。
北海道をご存知の方ならおわかりかと思いますが、ほぼ道内全てが射程圏内と申していて、あまりのスケールの拡大さにどうしたらいいかわからなくなりフリーズですwイランカラプテ〜イランカラプテ〜
いきなり北海道の広範囲の地図が目の前に広がります。それってタウシュベツとかも行けるってこと?ならば甘えてみようと、返事を出します。車での距離感がつかめないので、果たして本当にそれが可能かどうかをお聞きします。
—メールを引用(良い子はマネしちゃダメよ)—
例えばですよ(例えばですほんと。素人の戯言です。)、行きはオロロンラインで北上して、稚内とか行って、帰りオホーツクを見ながら紋別の方から旭川に帰る、とか可能なのですか?鉄道が走っていない部分の北海道は全く訪ねていないので、オロロンライン憧れます。オホーツク地方(北海道の頭の右側)も未知の世界です。宗谷岬から先、知りません。
深川待ち合わせで、留萌~稚内~紋別、いいんじゃない!行こう行こう!
_, ._
(;゚ Д゚) …!?
もう一度地図です。
北上開始|深川からオロロンラインへ

私は北海道の地名が大好きで、駅名から地名を知り、その音がアイヌ語で何を意味するのか調べる感じで旅をしています。
いつもは列車でしか見たことがない「留萌」がいきなり現れ、車は深川留萌自動車道へ。留萌からオロロンラインに入ります。

もうオロロンしてる(´Д` )
開け放たれた窓から日本海の匂いが車内に流れ込みます。ここはもう留萌から北上している地点で、いつもなら留萌から南の増毛へ向かう時に見ていてた日本海の海です。

この先は稚内。もうテンション上がりまくりです。お互いの近況なども話しながら、車は北へ北へ向かいます。
稚内を回り、オホーツクへ出ようと始め言っていたのですが、今回は直前で稚内宗谷岬のお宿が取れてしまい、稚内へは宗谷本線で後半行くこととなりまして。
なので、宗谷岬までは行かずに途中でオホーツクへ抜けようと計画していました。

北上するにつれ、道街道、、街、、道、、、、と間隔が広がります。宗谷本線でいうとどのあたり、というのを地図で見ながら車はひたすら北上します。
どこまでも続く道。北海道。まさに北海道がそこにあります。

途中羽幌の沿岸バス本社に寄りました。ツイッターで有名ですよね。
宗谷の地に近づくとお天気はガスが出始め、見通しがわるくなってしまいました。が、車はどんどん北上します。
天塩しじみラーメン

天塩へ到着です。この道路標識を見て驚愕。
「雄信内(おのっぷない)」だと思っていた地名は駅名だけが「おのっぷない」で町名は「おのぶない」だと???
知らなかった(´Д` )
逆に駅名が「おのっぷない」と言うことを知らなかった道民T氏。せつない。
そろそろおなかもすいたので、天塩でラーメンを食べることに。天塩の町のラーメン屋さんを道の駅で探そうとするも、あまりに道の駅の天塩しじみラーメンがうまそうでもういただきますしました( ^ω^ )。

ここが寒かった〜(´Д` )。宗谷の風が吹き付けて半袖無理で、後半の稚内宗谷岬が嫌な予感がしたここ天塩。さすが最北端に近いと思いながら天塩しじみラーメンを注文。

もう美味しそうな予感しかなかったのがこのしじみ。天塩のしじみ
一口いただくと「なにこれ」「なにこのしじみ」「てか、なにこのワカメ」
うめえええええええ!!!!!
ワカメがうめえ!!!!こんなワカメ食ったことないすげえうまいワカメ。
しじみもあさりかと思うようなふっくら肉厚、味が濃くてぷりっぷりでうまい!うまい繊維が太く、とろけるようなしじみはでかくしたら牡蠣じゃね?これ。うまい貝の要素てんこ盛り、口に広がるのは美味しい味だけ。えぐみも臭みも0のすげえ食材に普通にありつけて、もう本当に北海道ごめんなさい。イランカラプテ〜
ラーメンの出汁もうまい!スープに当然のようにしじみの出汁が出るからありえないうまさ。美味しい味しかしない。
ポスター(もちろん撮っていない)には「うに」も乗っていたのに今は乗せていないとか。。うにのせ天塩ラーメン食べてみたいよ(´;ω;`)採算の問題?

本当に美味しかった。宗谷本線でも天塩中川で60分くらい停車時間設けて天塩ラーメンや音威子府そばを食べさせる列車、「大満足大まんぷく沿線グルメサロベツ号」を企画して、宗谷本線北線沿線グルメ列車やるべきです。食材がすごいから余計なことをせずともそのものだけでど迫力ですよ(´Д` )。
このまま人が乗らずに廃線とかなるのなら、なにかやらせてもらえませんか?JR北海道様。ひと花どーんと咲かせます。
オトンルイ風力発電所から勇知へ
まんぷくのお腹。景色はガスで見えないです。本当なら利尻が見えるであろう絶景もガスの中。でもいいんです。また来る口実ができたじゃないですか!
車は稚内天塩線、道道106号へ。
天塩川を渡ると、あの天塩川の河口が見えました。

延々北に北に流れる天塩川。いつもは列車に沿い流れる天塩川。列車は決して渡らない天塩川。その川が海に注ぐ地を見てなんだか謎の感動が湧き上がりました。
さあ、利尻島がドーンと見える日本一の絶景道路へ突入です!

ドーン曇り!ガス発生して、寒い宗谷の地。いいのまた来るから。
ほどなく、風力発電の風車が見えてきました。オトンルイ風力発電所です。
オトンルイ(漢字で書くと音類)とはアイヌ語で「浜にある道」を意味し、高さ100mの風車が3.1キロにわたってサロベツ原野にずらっと立っています。

これが3.1kmずっと続きます。でかい風車が日本海の風を受け発電しています。こんだけガスっていても絶景なので、晴れた日にはそれはそれはものすごい景色だろうな、また来よう(´Д` )と。
北緯45度通過点モニュメント
そして、その先にある防雪トンネルに目を奪われているとあっという間に過ぎてしまうと知った憧れの地、北緯45度通過点モニュメントです。
存在は知っていて、いつかこの目で見てみたいと思い続けた北緯45度通過点のモニュメント。その「N」はサロベツ原野にポツンとありました。

赤い線が45度を表す北緯45度の地。列車でしか超えたことがない北緯45度。この地を踏めて感動でした。
どのあたりにあるのかと気にしながらオロロンラインを走っていると本当にいきなり現れます。行く手に見慣れないトンネル(防雪シェルター)が見えたらその手前にあります。
オロロンラインのガスは濃くなり、原野も利尻島も見えず。けれども、原野に咲く花は咲き誇り、本当に美しかったです。

電柱も何もないサロベツ原野をゆくオロロンライン。

見渡す限りの原野にはまなすを始めエゾカンゾウ?エゾキスゲ?が咲いて、開けた窓の中までハマナスの匂いがすごくて。バラのような甘くでも嫌味がないハマナスの香り。北海道の夏の匂いと思っています。

そろそろ内陸へ入る勇知の地で、コウホネが咲く浜勇知園地に立ち寄りました。

手前のピンクの花はハマナスです。沼の中右手にあるのがコウホネ(らしい)向こうは日本海です(´ω`)
勇知より内陸へ入り、オホーツクへ向かいます。
宗谷本線 勇知駅

そのポイントは宗谷本線の駅「勇知」でした。抜海のひとつ手前の駅です。稚内へ到着するエリアで、外からまじまじと見れる日が来るとは思っていませんでした。
駅はきれいに整えられ、花の鉢が目を楽しませてくれます。勇知の集落は人の気配があり、駅前には病院があります。列車の本数さえもっと使う人が使えるダイヤになれば、ここから稚内へ行き来が発生、、はしないのかな?

稚内方を見ます。夏草の線路、紫に咲く花はルピナスで、なんでも旭川周辺では勝手に増えて困っているとか。種が弾けて広範囲に広がるし、なぜかゴミステーション(本当にゴミステーションっていうんだと感動)に咲きまくってるそうです。
かつての交換駅、左手に線路がありそれを剥がしたあと夏草に覆われています。行く先の線路の形がポイントがあった場所を思い起こさせてくるような。
静かで虫の声もあまりせず。でも生き物の気配はする勇知駅。

列車内だと稚内向かって右手にホームが来るので、なかなかちゃんと見たことがない駅です。綺麗に並べられたおはなの鉢が素敵です(´ω`)

ホームの端から撮影。夏の線路に花がたくさん咲いていました。
さて、オホーツクへ向かいます。道は南下し、兜沼を通るので駅へ行ってもらいました。
宗谷本線 兜沼駅

瀟洒な建物兜沼駅です(´ω`)。

行き違いができる兜沼。

この駅にもルピナスが咲いていました。

兜沼の街は古き良き北海道の街並み。建物は古く、風雪に耐えた貫禄があります。民家も多いです。
道路をストリートビューで確認していたら、、

お、おう。
こんな感じの街です兜沼。
北海道の頭を横切り、猿払、浜頓別へ
兜沼を後にし、道道138号線を東へ向かいます。

かつてはサイロに牧草を詰め、発酵させていたそうです。牛乳タンクじゃなかったんですね。
そのサイロも今はほとんど使われなくなり、代わりに使われているのが牧草ロールです。

この白や黒いビニール?の中に巻いた牧草が収められ、平野に放置されている風景が今回の旅ではどこでも見られました。
この中で牧草を発酵させてるんですね(´ω`)

オホーツクが近づくと空は晴れてきました。猿払への道は途中行き交う車もなく、涼しい(寒い)大自然の中を走るいいルートでした。
そして、途中途中に見える廃線跡。音威子府から稚内へ通っていたもう一つの線路天北線のものが見えました。
#知識があればその道は天北線の沼川−鬼志別-浜頓別への廃線跡といくつもの遺構ポイントがあったのですが、車内から「あ!」「おっ!」で通り過ぎてしまいました
オホーツクを南下、枝幸へ

オロロンラインのガスはなんだったのか?な晴れ渡る道北の空。左手の海はオホーツク海。オホーツクブルーと呼ばれる海の色は北海道の日本海とはまた違った表情です。
画像、行く先にそびえる山は宗谷国道の「神威岬」
浜頓別から北見枝幸へ抜ける興浜北線の橋や剥がした線路の跡など、もう何十年も前なのにそこにありました。
#この旅の後半、宗谷岬の宿でこのオホーツクラインの浜猿払からベニヤ原生花園へ抜ける道がオロロンラインのように何もない道だと聞かされ、再訪しないとと燃えています。

夏のオホーツク(´ω`)
枝幸の道の駅「マリーンアイランド岡島」に寄ります。

船の形で、賑わっていました。海産物が当然のように多く、なかなか見応えがある道の駅。休憩を取り、南下します。

ついに「網走」の文字が!!
もう自分がどこにいるのか地図上では解っていても解りません。現実感がないんですよね、いきなりこんな移動をしてしまっているので。
気持ちいい道北の風が常に吹き付けてきて、空気も軽く、ひんやりとしていて、身体の隅々まで北海道が行き渡るようでした。
道の駅 アニュウ興部へ

興部で牛乳を飲むことにします。かつて名寄から遠軽への鉄路「名寄本線」、国鉄時代に廃線になった「興浜南線」の駅興部(おこっぺ)。
かつての興部駅あとに建てられたという道の駅。敷地は広大です。

1978/10/11(昭53)の国土交通省、興部駅周辺の航空写真です。駅を中心に栄えた町は、今も駅の跡を中心に割と大きな町を形成しています。オホーツク海が右上方向にあり、大きくカーブした上の線路は雄武(おむ)へ向かう興浜南線、下の線路は遠軽へ向かう名寄本線。
書物でしか見たことがない地名、駅、路線が目の前に広がり、それが実在していたのだと改めて認識したのが興部の道の駅でした。

改めて今日のルートが
- 深川から留萌・留萌本線
- 留萌から幌延・羽幌線
- 沼川から浜頓別・天北線
- 浜頓別から北見枝幸・興浜北線
- 雄武から興部・興浜南線
- 興部から湧別、遠軽へ・名寄本線
の廃線跡をずっとたどる道だったんだなぁと。この道を列車で行くことができたのならばどんなにすごい体験だったのか、今ではもう2度と列車ではいけない場所が増えすぎて、本当にそれでいいのかなぁと。
けれども、年に数回しかこない道外の人の意見ははっきり言ってどうでもよくて、鉄道がある地元が「いらない」のならば、それはそういうことなのかと。ちょっと寂しい気持ちでここ興部に降り立ちました。

廃止され、はがされた線路はもう2度と復活はしないでしょう。よほどのことがあったとしても、それはバスで代行されるのかな?
でも、本当にそれでいいのか。
鉄道技術はこのまま廃れていく技術で、新幹線の技術はどんどん進化して、地方は取り残され、多様性多様性と口ばかりの人たちが結局自分の満足のために都市に集まり、要求ばかりを突きつける。そんな未来で本当にいいのかな?と北海道を訪ねる度に思います。

無料で泊まれる道の駅おこっぺの「ルゴーサ・エクスプレス」
キハ22の2両の気動車です。塗装も綺麗に、大事にされていて嬉しい感じ。
手前の車両は休憩所として中に入れますが、締め切られた窓、誰もいない車内、換気0でサウナ。暑くて出てきちゃいました。
後ろの車両は無料宿泊所。覗いてみるとすでにすべての場所がすでに荷物で確保がされており、中に入れる雰囲気ではなく。自転車やバイクの方の無料宿ライダーハウスとして夏の期間解放されてるんですね。

道の駅で買ったこの興部ノースプレインファームのオホーツクおこっぺ有機牛乳がうまい!200円。旭川のキオスクでみたら250円(もちろんいただきました。北海道の味)。上にうっすら生クリームができていて、濃厚さっぱり超絶うまい。このパッケージをみつけたらぜひぜひ飲んでみてください。お値段以上の価値あります。
サイトを見ていたら送料無料のお試しセットがありました。牛乳の概念が変わるので、ぜひ一度お取り寄せして飲んでみてください。生クリームが浮いてますよ(´ω`)
紋別
さて、牛乳も飲んだ。いよいよ憧れの地紋別です。訪ねたい、けれども鉄道では行けず、バスや飛行機ではいける、「けれどもの土地紋別」。流氷とカニの町ですね。

流氷とカニの紋別。憧れの地紋別。いよいよここまできてしまいました。早速向かうは紋別のカニ。

ドーン!「紋別のカニの爪」です。
高さ12m。オホーツクの海と空を背景にそびえ立つカニの爪。まずはパシャりと撮影です。
その瞬間恐れていたことが現実に。彼の国の人が2台の札幌「れ」ナンバーのレンタカーで横付け。一気に押し寄せカニの爪を占領します。彼らは一向にどかずカニの爪ベストポジション(正面)で、iPhoneを口元に横付け、かまぼこ板垂直口腔内差し込みスタイルで大声で電話ですよ。さらには退かずに何度も何度も写真撮ったりその場で携帯いじりだしたり散々でした。動物でもここまでひどくないですね。
なぜ大声で電話をかけるのか。そんなに電話をかけたいのならば中彼の国から出てこなければいいのにね。謎ですね。しかも10人以上のうち半分は電話してんじゃないの?かというほどオホーツクに響き渡る彼の国の言葉。電話してないと溶けて死ぬんでしょうね。
バカじゃないのか。誰も言わないからもう一度言うけれどもバカじゃないの。
あまりにも退かないので、もういいやと。
「…行きましょうか」
「…そうですね」
というわけで紋別のカニの爪はこの1枚だけ写真が残っています(´;ω;`)。冬、流氷の時期に必ず、必ずもう一度行きたい紋別。
遠軽から高規格道路、旭川へ
執筆すること4日かかってここまでたどり着きました。読んでいただきありがとうございます。長くなる予感はしていたけれども、私史上最長の旅行記になってしまいました。でもこれ初日でして、、、明日から富良野へ行ったりラベンダーみたりします(´ω`)続きをお楽しみに。
さて、車は湧別から遠軽へと向かい、今日の宿泊地旭川を目指します。

遠軽、留辺蘂と駅の名前が久しぶりに見えました。
そして、先ほどの冬旅で見慣れた遠軽の町を通過。高規格道路「旭川紋別自動車道」に入ります。

石北本線と添って走っているので知っている地名がバンバン出てきます。
2017年(平成29年)3月19日に丸瀬布から遠軽までが繋がったそうで、それまでこの画像の「道の駅丸瀬布」は大にぎわいだったそうで。けれども、道路が完成し、遠軽まで通ってしまったいま、訪れる車も人もいなくなり、大変なことになっているそうです。
鉄道も、道路も、同じようなことなのですね。途中の魅力をうまくひきだし、伝え、そこを含めて旅をすることを提案し、そのための下準備を整えていくことが大事なのかと思います。

あの白滝です。白滝シリーズと同じく、高規格道路にも
- 旧白滝
- 白滝
- 奥白滝
と負けていません( ^ω^ )
なによりびっくりしたのが白滝は遠軽町だったということ。勝手に「白滝村とかであろう(´Д` )」と思っていました。ごめんなさい遠軽町。

夕日に染まる北海道の地を見ながら、今日は朝札幌を出発し、深川から留萌、オロロンラインを北上し、オホーツクラインを南下し、今は北海道の地を西へ向かっています。夏至を迎えてそれほど日が経っていないため、いつまでもいつまでも明るい北の地。
愛別ICで降ります、そこは石北本線の「愛別駅」のすぐそばと知ります(そりゃそうだ)。
大雪国道を旭川へ向けていきます。すると宗谷本線の「永山」や「新旭川」が出てきます。西方面遠軽から来てなぜ宗谷本線と並走するのか。自分の位置情報が掴めず、また、あまりに情報を多く得すぎていて本当に東西南北も自分がいる場所も解らない、でも目に見えてくる地名は知っている場所で、旭川が近いことが解りました。
なるほど。地図の上が北、稚内方向です。道路は北東から斜めに旭川に入るんですね。なので、高速道路は比布に行くんだ、などと。
石北本線と並走していたと思ったら宗谷本線と並走し、旭川に入ります。
いやいやいや、すごいボリュームの1日でした。知人に感謝し、ガソリンを入れて別れの時が来ます。総走行距離600km。東京-大阪。それより先。
「もう少し早く到着できたら風呂でもいけたんだけど、ごめんね」
という神様のような旭川在住知人Tへ伝えきれない感謝を伝え、無事に20:30旭川に到着しました。
お礼はたっぷりとさせてもらい、感謝の言葉を伝えます。見えなくなる1日乗っていたシエンタを見送り、お宿にチェックインします。

正直自分の置かれている状況がよく解らない(´Д` )
改めて考えても頭は混乱するばかりで、
「こりゃ帰って旅をブログにまとめるとジワジワくるやつ」
と結論付け、明日に備えてお風呂に入り、手足を伸ばし、横になります。北海道に抱かれて、その地を回る旅は始まったばかりでした。
北海道東日本パスで夏の北海道旅行記2017 その2へ続きます。
※もし北海道の鉄道旅で疑問や謎がありましたらお気軽にコメントください。できる範囲でお答えしたいです。
北海道東日本パスで夏の北海道旅行記2017・全部で5編の予定です。最後までおつきあいいただけたら幸いです(´ω`)
*過去の北海道東日本パスの旅行記は
があります。2015年までは北斗星乗車していますので合せてどうぞ( ^ω^ )