上下2つの記事に分けるつもりだった旅行記ブログですが、案の定大長編になりました(´Д` )。最終回は出雲市駅からサンライズ出雲92号に乗車し、東京へ戻ります!シャワーや出雲市駅でのサンライズ車内での食事調達、寝台特急サンライズエクスプレスの個室をたっぷりご紹介しています。
前編|東京からムーンライトながらに乗り、岡山・高松・木次線備後落合を経由して出雲市に到着しました。
中編|一畑電車の1日フリーきっぷで出雲大社をたっぷりと参拝。
そして、いよいよその時、寝台特急電車に乗車する時が近づいてきました!
*重すぎるのでページを分割しました。
無事に出雲大社から一畑電車で出雲市駅に到着です。
出雲市駅の高架下にあり、改札にくっついているお土産やさん「アトネス出雲」で帰路がLCCじゃないのでがっつりと「出雲おみやげ生そば」や、地元のお酒「馨」とか、「宍道湖のしじみの佃煮」など買いあさります。
アトネス出雲はお土産やさんがすごい充実していて、出雲地方の物産はほぼ揃うんじゃないかと思います。お菓子やパンやさんもありますし、ちゃんとした(というと変ですが)お土産ものから、お手軽な小分けにできるお菓子などたくさんありますよ( ^ω^ )。
*アトネス出雲を出て、駅前には一畑電車が運営する一畑百貨店・出雲店もあり、そこにもお土産が沢山あります( ^ω^ )1フロアで見やすくとてもキレイ。ホテルの1階が百貨店です。お蕎麦やさんもあります。
サンライズ乗車前にお腹になんか入れておこうと、出雲大社の駐車場の前でも出雲そばをいただいたのですが(写真ない)、出雲市駅の駅弁も謹製している「黒崎」さんで出雲そばを頂きます。この改札前の黒崎さんはさまざまな駅弁も売っています。が、時間が時間だけに全てのお弁当はもう売り切れていました(´Д` )。
出雲そばは上の写真のように3段になっていて、上からそばつゆをかけます。
食べ終わったら次のお椀、それも終わったら次のお椀へとそばつゆを回して行きます。ここのお蕎麦はもみじおろしが効いていて、甘辛めのしっかりとしたツユがまたおいしくて。つるつるっといただいてしまいました。
お会計の時、
「ごちそうさまでした、お弁当はもう売り切れていますよね(;ω;)?」
と、(お蕎麦食ったばかりなのに食物の質問だブー)悲しい確認をしたら、
「大丈夫ですよ、まだあります」
と!びっくり!まだあったのです。表に出ていなかっただけなので、注文したら作っていただけました( ^ω^ )。
それがサンライズ乗車1時間前です。
乗車後のビールとかお酒とかをまだ買っていなかったのでお弁当の黒崎さんにお支払いだけ済ませ、名前を告げてお弁当は乗車する時に受け取る事にしました
*久しぶりの寝台15時間弱の乗車ですし、車内販売はありませんから水とかお茶とか冷凍されてるペットボトル(でできるだけビールを冷やしておく)とか、翌朝のコーヒーとかもまだ用意できていなかったのです。
お弁当を夕飯にしようと決定し、飲み物や明日の朝の食べ物、万が一トラブルが起きて車内に閉じ込められた時用のパン(行きでやらかしてますから(´Д` ))などを改札横のJR西日本セブンイレブンでがっつり購入。ここにはのどぐろの天ぷら(関東でいうさつま揚げ)などの練り物系たくさんありました!
*サンライズのシャワーセットや少ないながらもサンライズグッズ(3両横向き編成の磁石とか。買ってきたらよかった。。(´Д` ))も販売していました( ^ω^ )
サンライズ出雲92号乗車
今でも覚えています。改札がうだるような暑さで(´Д` )ある意味吹きっさらしだから、空調なんてないんですよ。で、この改札あたりは風が抜けないのか何なのかわかりませんが、暑い空気がヨウカンレベルに滞留していて、もう死にそうでした。
食べ物ばかり買い込み、飲み物も大量。黒崎さんでお弁当を受け取り、汗だくでホームへあがります。ホームも日が当たって暑い暑い暑い(´Д` )
サンライズ出雲92号は1番線から発車、と表示が出ています。
入線時間は15:26です。が…
*ここから出雲市駅を出発まで写真0です。なぜかというと、回送列車の入線が遅れ、反対側にいた岡山行きのやくもが発車した後、出発2分前にやっと入線してきて、すぐに出発という荒技を決められたからでして(´Д` )
*昨日東京行きの定期サンライズを撮っておいて本当によかった(´Д` )としみじみ思いまして。
*出雲市駅ではお見送りの小さいちゃんがいました(‘ω’)
「すぐに発車します!」
とのアナウンスが。定刻で出発させたいですよね長距離だし。出雲市から乗車の方はあまりいませんでした(伯備線も復旧して間もないですし)。
ドアが開き、車内に入ります。あああ、涼しい。そして、めちゃくちゃキレイ( *˙ω˙*)و
ホームを見たところ数えるほどの人の乗車でしたので、シャワーカードは検札後でいいやと判断します。
そもそも「サンライズ出雲92号ってなに?」と思いますよね。私も知りませんでした(´Д` )。
この列車は季節臨時列車で、特定の日にのみ走ります。平成30年の夏は
8月10・15・23・9月14日
の4日間走りました。なので、いつでも乗れるサンライズは「定期列車」の方になります。
サンライズ出雲91号 | 乗車時間 | 14時間46分 | |
東京発 | 22:21 | 出雲市着 | 13:07 |
定期サンライズ出雲 | 乗車時間 | 11時間58分 | |
東京発 | 22:00 | 出雲市着 | 9:58 |
サンライズ出雲92号 | 乗車時間 | 14時間50分 | |
出雲市発 | 15:33 | 東京着 | 6:23 |
定期サンライズ出雲 | 乗車時間 | 12時間17分 | |
出雲市発 | 18:51 | 東京着 | 7:08 |
堂々の乗車時間約15時間( ^ω^ )b!運行日に都合が合えばとても乗り得な列車なのです!
遂にサンライズに乗車しました!背中方面が東京方面で、棚と鏡がある方が出雲市です。なので、下りの列車だと進行方向向きの個室になりますが、上りの私は逆向きです。
ドキドキしながら個室番号の部屋を覗き込みます。入室!
狭い。けど、予期していた狭さです。いいんですOKです。
荷物を整理し、何とか今夜の宿を整えます。できるだけ居心地よく、スペースを広くするためにできるだけ荷物をまとめて、使わないものや寝台の中で不要なものは足元へおきます。保冷バッグを持参していたので出雲市駅で購入した冷凍ペットボトルにビールや炭酸など冷えて飲みたいものを入れています(写真一番左の青い取っ手、伊藤園のおまけです)
*出雲市のアトネス出雲にも100円ショップの「キャンドゥ」がありますから、ここで保冷バッグを購入することも可能です( =ω=)。
今夜のお宿の個室番号はこちらです。
サンライズ出雲92号。下り先頭7号車の進行方向逆向きに背もたれがある(後ろに進むことになる)23番個室です。きっぷの表記は
「サンライズ出雲シン92 7号車 23番 個室」
です。
お隣の24番個室はまだお客さんが乗っていなかったのでパチリ。7号車24番は下りだと背もたれが進行方向です( ・ω・)写真の←が進行方向、東京方面なのです。スイッチバックとかなしなのでずっと前向き。いいなぁ。
検札が来る前にちょっと7号車車内の上下階を回ってきました。
こちらは1階の個室です。目線がかなり下になるので、2階よりも天井が若干高く割と窮屈さを感じないです。
7号車の1階通路です。
伯備線揺れるんで(´Д` )車内のご案内です。
サンライズには個室と寝台料金不要ののびのびシートがありまして、いわゆる寝台列車の解放B寝台はありません。
無事に7号車の上下を1周し、部屋に戻ると遠くから車掌さんが検札している声が聞こえます。自分の部屋の番になり、JR西日本の車掌さんが「コンコン」と。
「東京までですね( ^ω^ )」と、きっぷにハンコを押します。お世話になります。
さて、検札も済ませたのでシャワーカードを買いに行きながら車内を見て回ります。
基本、通路を挟んで左右、それが上下2階建で個室の部屋がありますので、B個室寝台シングルはめちゃくちゃ狭い(´Д` )JR東日本北斗星のオロハネのソロよりは広いかも。そういえば枕木方向でなく線路と水平に寝れる寝台はもしかしたら初めてかも。
出雲市入線から全部の(A寝台を除く)個室のドアが開いていました。出雲市から乗車も少ないので、ほとんどの個室ドアが開け放たれています。
せっかくなので個室を通路から見学しがてら7号車から3号車のシャワーカード売り場まで行きます!
二人でも使える「シングルツイン」。下のベッドは跳ね上げて座席にできますし、お値段もお手頃です。
いいなーいいなー(´Д` )シングルツインいいなー(´Д` )
昔の寝台特急「出雲」にもついていたシングルツイン。
通路にしゃがみ込んで(なんとかこのシングルツインをシングルツインらしく撮りたい。でもいかんせん通路が劇狭なので、アングルが大変なんです)仰ぎみるようにバシャバシャ撮っていたら検札していた車掌さんとばったり会ってしまい、
「あ、すいません(汗)」
と詫びを入れるも
「大丈夫ですよ( ^ω^ )b、ゆっくり撮ってくださいね〜」
と( :ω:)。
やさしい。山陰のJR西日本の人はいい人しかいない。
腕を伸ばして撮ったりして。右の棚みたいなのが上に上がる階段です。ここに荷物を置くこともできるし、広く使えますね。進行方向も下段の寝台は向き合わせで椅子ができますから考えなくていいのが素敵です。
なんとかこの「シングルツイン」の魅力をお伝え(次は乗りたい)できたらと思いながら撮っていました。
サンライズの「のびのび座席」です。この席は「指定席」なので寝台料金がいりません。ここにはお客さんがいたのでまだ人がいないところを撮ってきています。
1階でもない2階でもない部屋がサンライズにはあります。1車両に2部屋とかしかないので、なかなか取るのが難しいと言われています。
それがこの「車端・平屋部屋」です。天井が普通に高いので圧迫感はありませんし、この巨大な窓から見える伯備線車窓や瀬戸大橋、はたまた伊豆あたりの日の出は素晴らしいと思います( ^ω^ )。
「ソロ」です。北斗星ではお世話になった部屋種別「ソロ」が、この「サンライズ」にもあります。車両の床下機器の関係で深い1階を作れなかったのでこのタイプになったとか。
部屋の中に階段があり、かつてのソロを思い出します。
が。
徹底的に違うのは
廊下の左右に部屋がある
ということで、、(´Д` )
北斗星の「ソロ」は通路の横に枕木に沿って寝台があり、正直広々していた室内が、このサンライズだと劇狭の空間に仕上がっています。
2階ならまだ扉を閉めて階段下で着替えやなんやかんやできそうですが、下の部屋だと部屋の中に上段への階段がせり出していて、荷物が多いと無理でしょうこれ(´Д` )と思う仕上がりになっています。。
上段タイプ。奥の扉のが下段で、上下が互い違いに配置されています。
この右の出っ張りが上段への階段で、こんなにせり出さなくても、、てくらいせり出していて、ひたすら狭いです。
寝台のサイズ(長さ*幅*ベッドから天井の高さ(単位はcm))が、
長さ | 幅 | ベッドから天井の高さ | |
1階個室 | 196cm | 70cm | 144cm |
2階個室 | 196cm | 70cm | 136cm |
長さ | 幅 | ベッドから天井の高さ | |
1階個室 | 196cm | 70cm | 97cm |
2階個室 | 196cm | 70cm | 100cm |
ソロはシングルに比べて1Fは天井まで47cm低いです。。ので、特別な理由がなければシングル狙いが良いと思います。
この3号車(10号車)の車両には8席のフリースペース「ラウンジ」がついています。
開放的な窓を流れる伯備線の景色が見えます。この3号車には「シャワー」と「シャワーカード自販機」がありまして、
この奥に「シャワーカード自販機」と「シャワー室」があります( ^ω^ )
320円です。予約とはありませんので、空いている時に使います。売り切れもありますので、シャワーを使うなら早めに買いましょう。
上の注意書きには
JR東日本・東海・西日本・四国
という内容です。無事にシャワーカードを購入できました。
*先の話ですが、やっぱり大量に乗ってくるのは大阪です。が、大阪出発後のおやすみ放送では「シャワーカードは売り切れ」と言っていました。早めにお求めになる方が確実ですね。
行きも通ったのですが、これ。これこそまさにザ・寝台列車な光景で(´Д` )。涙が。。DNAは残っていると。
車両の片側に寝台、個室が集まり、片側がパブリックな通路になっていて。夜見ると窓の明かり配置が列車の左右で違っていて。この空気、この感じ。懐かしくて、懐かしくて懐かしくて(´Д` )。
*さすがに寝台個室の入り口ドアはすべて閉まっていました。
2階は6室のA寝台個室シングルデラックス。1階は2人用B個室サンライズツインが4部屋。この車両にはA個室6室だけのために専用シャワーがあります。
いつかは。と思いながら通過し、一度部屋に戻ります。その2に続きます。
ひと段落して。寝台から窓の外を見ます。窓のRが懐かしい。この窓から見える景色は北海道の景色や青函トンネルの景色じゃないですが、伯備線の景色はとてもきれいです。
出発が早いサンライズ出雲92号ですが、途中ゆっくり停車して特急を行き違えたりが多いです。
とりあえず、無事に乗車できたこと。無事に出雲市を出発したことに乾杯です。西日本の景色が美しく。いつまでも出雲に見送られているような気持ちになりました。でも、さすが西日本です。
ちょっと時間が前後しますが、松江です。見慣れない列車が来ても気にしないのはまるで大宮のようです。が、ふと思うと今から京阪神へ向かうこの列車って、ラッシュの大阪とか神戸を抜けるわけで。。
てことは、窓のブラインド開けられない恐れがあると気づいてしまいました。
在来線で通ってきた鉄路をサンライズで上ります。一つ一つの駅に見覚えがもちろんあり、また次はいつこの駅に来れるのかと思うと胸が締め付けられます。自分は遠くに行ってしまいます。でも、その地にいる人はその場所で日常があります。出雲の地。見える景色を目に焼き付けます。
来る時に降りた米子駅。首都圏色のキハが大量に(´Д` )大好き。北海道でタラコとか騒いでいた自分を反省します(イヤイヤ)。
先頭の7号車なのでカーブの多い伯備線では最後尾1号車が見えます。このあたりからの車窓です。
だんだんと日が陰ってきて、夜を走る列車に似合う時間になってきました。その前にシャワーへ行ってしまいます。
時間の予約をしない、というのもなかなか新鮮です。とにかく汗だくだったので、まだまだ明るいうちだけどシャワー浴びてしまおうと考えます。
再び、タオルや着替えをもって(さすがにまだ寝間着で歩くのは気が引けたので)シャワーがある3号車へ向かいます。
3号車に到着すると、絶賛使用中でした。そして、ご年配の女性の方が入り口前で待っていました。他の方はいなかったので、私は誰もいないラウンジ席に座り外の景色を見ながら順番を待ちます。
使用している方、次に並んでおられるご年配の方、その次の3番目が私です。
*入る時に次の方がいると焦りますねぇ(´Д` )。シャワーに並ぶのも違和感がありまして。北斗星のシャワーは食堂車で30分毎のご予約制でしたから、その時間に行けばすんなりシャワーを使えました。
使用している方が退出されて、並んでいた女性が入室しました。
それをラウンジ席で見て、しばらく誰もいない貸切ラウンジで佇んでいますと、シャワーを使うと思われる方が見えました。
使用中を見るとラウンジ席に座りましたので、私もご年配の方と同じようにシャワー室前に移り、(まだ空いていますし、あまり待つことはしたくなかったのですが)退出を待ちます。
*どんなに時間がかかってもお湯が出るのは6分ですから、20分もあれば十分終わると経験から思います。
さて、女性がシャワーを終えて出てきました。一礼し、私も早速シャワー室へ。
洗浄ボタンがあります。使用後これを押すようにと案内があります。
シャワーのお湯が出るのは6分で、途中退出はできません。忘れ物を取りに行くのは「カードを挿入前」です。挿入してしまうともう後戻りできません。
「6分」と聞くと焦るのですが、お湯を止めている時はカウントが止まります。から、ゆっくり洗い、すすぎの時だけ焦れば大丈夫です。
*自宅もこういうシステムだと水の無駄遣いがなくなりますよね。レジ袋を袋叩きにする前にもっと理性的な事をしていただきたいものです。
さて、鍵がかかっている事を確認し、脱衣場にあるカード挿入機にシャワーカードを入れます。
6分が表示されています。リンスインシャンプーとボディーソープは備え付けがあります。青いボタンでお湯が出てカウントアップ、赤いボタンでお湯が止まりカウントも止まります。
お湯の温度調整もよく効き、湯量もバッチリ出てきます。さっぱりすっきり。1分ほど時間を残して(それでも身体洗浄2周できました)シャワー室を出ます。
扉を閉めて先ほどの室内洗浄ボタンを押すと「シャワーっと室内を洗うのかな?」と思いきや、あまり爽やかじゃない「ゴブ、ゴブ、ドジャーババババ」みたいな変な音で室内が洗われていました。まあ、なんでも洗われれば良いです。次の方が気持ちよく使えるように準備が整います。
*もちろんですが、タオルの備え付けはありません。タオルは絶対に必要です。
ふーっと一息。汗も流れてすっきり。時計を見ると17:24頃。「上菅」という駅でサンライズが対向からくる列車待合の時にシャワーを使えたので、ほとんど停車している車内で使えました。
全部で10分くらいの入浴を済ませ外へ出ると(部屋からここまでは室内備え付けのスリッパで( ^ω^ ))、あれま!3人並んでいました。
タイミングでシャワーが並んでいたり、すんなり入れたりしますからこればっかりはもうこまめに見にくるのがいいと思います。
いや、やっぱり寝台車内でのシャワーは非日常の極みと思います。
伯備線内の運転停車(待合の停車でドアが開きません)の記録をつけていました。出雲市から岡山駅まで乗車の米子車掌区の車掌さんが丁寧に停車時間と行き違う列車(出雲市行きのやくも〜号待合のため〜駅に〜分停車します、というふうに)を伝えてくれたため、どれくらい停車しているのか解りありがたかったです。
駅名 | 到着 | 出発 | 行きあい列車 |
---|---|---|---|
岸本 | 16:44 | 16:45 | 945M・米子 |
江尾 | 16:57 | 17:03 | やくも17号・出雲市 |
上菅 | 17:21 | 17:26 | 831M・西出雲 |
生山 | 17:38 | 17:43 | やくも19号・出雲市 |
布原 | 18:10 | 18:14 | やくも21号・出雲市 |
木野山 | 18:38 | 18:45 | やくも23号・出雲市 |
中庄 | 19:23 | 19:36 | やくも26号・岡山 |
中庄での待ち合いが「サンライズ出雲92号出発の1時間後の16:30に出雲市を出た岡山行き特急やくも」に抜かれる、というミラクル力技まで見せてくれます。最後は伊達紋別で後から来たスーパー北斗に抜かれたこととかもありました。特急が特急に抜かれるのは寝台特急の宿命ですね。行き先が遠いからでしょうね。
こののんびり伯備線がとても魅力です( ^ω^ )。
シャワーも浴びて、車窓はすごい伯備線。早めですがお弁当をいただきます。本当にバカだなぁと思うのが、この中身は写真撮ってないんですよ(´Д` )まったく。
この掛け紙がいいですよね。どんどん出雲と出雲大社から離れて行っているのが寂しくて寂しくて( :ω: )
室内に車内ご案内がありました。
出雲になったり瀬戸になったりしますから、両方に対応している案内ですね。列車は伯備線を岡山に向かいどんどん上ります。
上の伯備線行き違い停車の表にも書きました伯備線特急「やくも」。行き違いで止まるたびに出雲市へ向かう「やくも」を見ていました。
どの列車も結構な乗車率ですから、山陽と山陰の重要な足なんですね。
夏の盛りの雲が見えます。日が傾いてくる時間、18:36のタイムスタンプでした。場所は備中川面駅付近。もうとっくに岡山県です。
夏が終わるような、なんとも寂しい気持ちで車窓と暮れてゆく夕日を見ていました。
定期サンライズならば、東京行きの出雲と瀬戸が岡山で連結をするのですがこのサンライズ出雲92号は7両編成のままです。なので、岡山にも短い停車時間ですぐに出発です。
ここはもう山陽本線。今までのようにのんびり走るわけにはいかず、スピードもまるで新快速のように上がります(´Д` )はやい。。ドライバーも岡山で変わったようです。
ここまでサンライズ出雲92号は停車駅の停車時間が1分や2分。倉敷も岡山でさえも3分の停車時間(19:46着-19:49発)でした(安来で4分停車でも乗ったばかりなので)から、ホームに出るのが危険すぎてできません。
姫路ではやっと21:02着-21:09発の7分の停車時間がありますので、腰を伸ばしがてら久しぶりにホームへ出てみます。
定期サンライズなら「出雲・瀬戸」ですから、スクロールするんですかね(´Д` )?
部屋の電気を消して、目印を置いていたのですぐわかりました。外から自分の寝台を撮ります。
私の写真は後ろが多いんですが、乗ってる車両がこの一番先頭車「7号車」なので珍しく前から撮っています( ^ω^ )。
サンライズは夜を走る列車ですから、夜が似合いますね。
これ、ここまで来て初めて自分乗車の列車の写真を撮ったんですよ(´Д` )
出雲市で撮れなかった行先幕も初めて撮れました。
寝台へ戻り、外の景色を撮ります。やっぱり2階は高いです。
姫路を出て、ふと1階へ行ってみるとすべてのブラインドが落とされていました。これから夜を走りますから、車掌さんが閉めたのでしょうね。
姫路を出てもまだまだ空席がありました。1階はほとんどお客さんはいません。
そして、噂に聞いていた「明石海峡大橋」が見えました。
ぼーっと車窓を室内の電気を消して見ていたら、なにやら橋が。
「瀬戸大橋?なわけないですよね」
と一人ボケ。マップアプリで確認するとまさに「明石海峡大橋」です。かなり遠くから見えていて、見えなくなるまでの景色はボリュームがありました。
姫路を出て、次の停車駅三ノ宮に1分停車。そして、最後の停車駅「大阪」です。
*ついに10000文字を超えました(´Д` )原稿用紙25枚ってどうなのよ。軽く収めるはずだったのにすいません。
列車は順調にとばし、新快速に遜色ない特急の走りを見せてくれます。
車内の案内は関西弁で大阪到着と、停車時間を伝えてくれます。乗り遅れのないようにと釘もさしてきます。大阪には11番線・22:15到着ー22:29出発です。停車時間が14分もありますから、ホームに出て乗り遅れないように注意喚起が何度もありました。
*てことは、そういうことなのでしょうね。大阪に取り残されたらもう帰れない時間ですし(後続の定期サンライズが大阪に0:32到着しますが満席なら乗車できませんし)
もう大阪。。大阪なんて東京だよ(´Д` )
大阪が見えてきちゃいました。
超・大阪。ザ大阪。あのお屋根だけで大阪と解る大阪すごい。
定時に到着です。すごいなぁ。人が多いのはさすが大阪です。大宮とは違いますねやっぱり。
11番線って特急ホームなのかな?広くてきれいで、品格がありました( ^ω^ )。
*私のブログで大阪が出る日が来るとは。。
サンライズ出雲92号のノビノビ座席を外から撮影です。すごい迫力あるなぁこの車両。窓と通路ににカーテンがあります。
先頭車を横からです。乗車している7号車なので撮ります。
夜行寝台特急列車の宿命のホームでもあるホームでのお子様大運動会が行われていますので、あっちもこっちも巨大なカメラを持って走り回る人たちだらけです(´Д` )。
ここ大阪駅からかなりの乗車がありました。ちょうどいい時間ですもんね。
車体が結構傷んでいたので心配です。
なるほど、サンライズ瀬戸・出雲だとこういう表示になるんだ(・ω・)
大阪ではホームギリギリに停車するので前から撮れません。後ろまで行けば、、ねえ。行かなかったけど。
そんなこんなで、満室になったサンライズ出雲92号はいよいよ東京へ向けてラストスパートです。深夜帯を走り、次の停車駅は横浜5:56到着です。
*定期サンライズは大阪の次静岡、富士、沼津、熱海に止まります
ここからかつての急行銀河みたいなスジで東京へ。
大阪を出発します。なんだか、遠く離れて行く大阪駅を見ていたら涙がにじんできました。
本当に本当に楽しかったのです。本当に。出雲大社すごい、出会った人や食べた食事や見た風景。耳にしていた関西弁。木次線の運転手さんや、備後落合の景色、宍道湖の美しさや、一畑電車。瀬戸大橋も渡ったし、倉敷も行きました。そもそもムーンライトながらで起きたら浜松だったのが何日も遠い昔に感じます。
今自分は寝台特急に乗り東へ東へと進んでいるけれども、出雲市の人は出雲市にいるし、岡山の人は岡山で生活している。その当たり前のことに私はいたく感動してしまうのです。
離れる大阪駅を見ながら、脳裏にシンクロして流れる映像。いつもその場に別れを告げ離れる時に見える映像があったりします。
それは、色々あって、ラピュタがバルスで崩壊して、天空の城から脱出できて、そのフラップターから高く高く登っていく天空の城と大樹と飛行石を見ているシータorパズーの気持ちです。登る天空の城にはロボット兵がいて、鶲(ヒタキ)がいて。自分がその場にはもういなくても、その場所にはこれからも続いてゆく日常がある、ということに謎の感動してしまうのです。
旅をすると最後にいつもこの気持ちが湧きます。どこでもです。訪れた場所はすべて愛していますし、そこへまた行く事が目的の人生かなと思っています。
サンライズの寝台個室に乗りながら、ものすごい速さで離れゆく大阪駅を見ながら、胸をいっぱいにしてました。
大阪からご乗車のお客様へ、と車内放送が始まります。これがおやすみ放送でした。
「本日は満席のため座席の変更はできません」
「シャワーカードは売り切れました」
「携帯電話はおやすみのお客様もいるので必ずデッキで」
と放送されます。トラブルも多いのでしょうね。
途中運転停車はしますがドアが開くのは横浜です。
私のブログを昔から読んでくださる方は知っていると思いますが、寝台は寝るためのものです。
大阪を出発して、室内の電気を落とします。(電気が点いていると外が見えないのです)新大阪を通過したのを見届けて、西日本の空の星をサンライズのRがついた窓から見上げます。
すぐに眠るつもりはなかったのですが、京都はおろか高槻も記憶にありません。爆睡してしまいました。
ふと、列車が止まっているのに気付き、バチッと目が覚めてしまいます。そこはもう東海道線JR東日本エリア「熱海」でした。
新大阪から熱海までよく寝た〜。揺れが気持ちよく、走行音も子守唄。ぐっする眠って、スッキリお目覚めです。
しばらく熱海に停車したのち、出発します。
根府川あたりの海が見えていました。
今は必須のコンセントもあります。1口なので、複数の充電が必要な場合はソケットを持っていくと安心かもしれません。
サンライズの寝間着はJR浴衣でなく、アーバンなホテルな感じのノリが非常によく効いてそれだけでも起立してしまいそうな膝くらいまであるアレです(名称あるのかな?いわゆる寝間着)
サンライズしている進行方向右側の窓です。東を向くから朝日が直接差し込みます。北斗星もそうでした(:ω:)日差しがまぶしかったです。
保土ヶ谷あたりを走行し、どんどん次の停車駅横浜が近づいてきます。
出雲市駅にあったサンライズのチラシです。東へ西へ。
裏面も充実です。サンライズ出雲は出雲の人の知名度が本当に高いなぁと色々な所で感じました。
今では最後の寝台特急が走る地、出雲と高松ですから、どうか地元の人と、旅行の方、ビジネスの方がたくさん利用して、長く長く存続してほしいと思います。夜にでて、移動時間に眠り、朝に着く。理にかなっている寝台は、今でこそその価値が再認識されていると思うのです。
部屋のハンガーは壁に当たっても音が出ないようにゴムがついています。これは重要。ハンガーに物がかかっていない時、結構音がするんですよね。
ただ、1つじゃ足りない(洋服をかけて、シャワー後のタオルも干したい)ので可能なら使い捨てのハンガーを1つ持っていくとタオルを干せて便利だと思います。
車内はお別れ放送が入り、昨日出雲市を出発したサンライズ出雲92号は間も無く終点の東京に到着することを告げます。
新橋を通過。有楽町の景色を通過し、東京に到着しました。
いったい何本の新幹線に抜かれたかな?とか恐ろしいことを思ったりして。
「とうきょう〜とうきょう〜」
あああ、東京だ。日本の中心。全てが集まる首都東京。JR西日本、JR東海、JR東日本と走り、東京に到着です。
到着間際はけっこう撮影している人がいましたが、すーぅっと波が引き写真撮れました。珍しく品川方に行ってみたりして。一晩過ごした寝台特急列車を見送ります。
出雲に縁がいない人も、出雲大社の参拝が目的でこの列車に乗車する事が一番理にかなっています( ^ω^ )。
中国・山陰は関東とはまったく文化が違います。どんなに東京が粋っていても、結局東京以外があるから東京でいる事ができるわけです。東京に居続けるとほんとうにダメだなぁと最近強く思います。
東京に限らず、その場の周りだけだと視野がどうしても狭くなってしまいます。
東京以外でも、その場だけにい続けることは自分を狭めてしまいます。色々なことを決めつけてしまったり、自分を過小評価してしまったり。
視野は広く持ち続けること。
それが、何にでも興味を持てる気持ちと、感動する心を保つ秘訣かなと思います。
身体は年とともに衰えますし、自分の意思で心臓を動かすことはできませんが心と気持ちは自分次第でどうにでもできますよね。
どこかへ行きたい。
でも行く場所が決まらないなら出雲へ行きませんか?
切符の買い方も簡単です。JRのみどりの窓口で「出雲市へ行くサンライズの空きはありますか?」もしくは、「出雲市から東京のサンライズの空きはありますか?」と聞くだけで大丈夫です。空きがあればその場で購入できます。
その発券されたきっぷがきっと今とは違うところへ連れて行ってくれます。
関西圏だとなかなか乗るのが難しい列車ですが、東京に来る時に「わざわざ」出雲市から乗るのもアリだと思います。
きっぷを手にして、その日を待つ。その気持ちをいつまで大切にしたいと思っています。
読んでいただいてありがとうございました!よろしければ北海道の鉄道旅も書いていますので読んでいただけたら嬉しいです。
次は「秋の乗り放題切符」を使用して、「伊勢暦」を入手するために伊勢神宮へ行きます。あと熱田神宮にも行きます。お楽しみに。