青春18きっぷ旅行記・東京から出雲大社へ|前編

青春18きっぷの旅行記です。東京からムーンライトながらに乗車し、途中トラブルに遭いながらも雲出ずる土地、出雲市を目指します。帰りは出雲市から北斗星ぶりの寝台特急サンライズ出雲92号に乗車し、帰ってきます。前編は在来線で出雲市までを、中編は出雲大社をたっぷりと。後編はサンライズ出雲92号に乗車し東京へ帰ってきます。

青春18きっぷ旅行記・東京から出雲大社へ

東京駅発車標・ムーンライトながら大垣行き
東京駅発車標・ムーンライトながら大垣行き

お久しぶりの旅ブログです。短くするつもりがまたもや大長編になりました(´Д` )。本当すいません。ゆっくりとおくつろぎながら読んでいただけると嬉しいです。

2018年は平成最後の夏です。西日本、特に中国地方は大雨による災害で西日本のJR線が不通になっていました。

尽力によりどんどんと復旧の知らせを聞いて、一度乗車してみたかった寝台特急「サンライズ出雲」号の寝台券を発売再開日にみどりの窓口へお願いしたら取れたので、急遽山陰へ向かいます。いつか出雲大社へも詣でないといけないとも思っておりました。まさに今がその時だったので、行きました出雲ε(・∀・)。

出発はいつものきっぷの入手から☻。雲出ずる出雲への旅が始まります!

サンライズ出雲・寝台券入手

伯備線という岡山の倉敷から本州を北上し鳥取の米子にいく線路があります。これが平成30年西日本豪雨による大雨により不通でした。

復旧の目処が立ちし、7月29日から未発売のサンライズ出雲のきっぷを一気に発売するとの報を受け、

「取れたらいいかな?」

くらいの気持ちでいつもとは違う時間、13時間際に窓口に向かいます(発売再開が13時からだったのです。)

実はサンライズ出雲92号なるものが走るのも知らずに窓口に立ったものですから(時刻表すら見ていない(´Д` ))、窓口氏から初めに提示されたのが92号の寝台券でした。

取れました

と伝えられ、うおおおお!!!やったああああああ!!!と、きっぷを見ると…15:33発??

「出雲市15:33ですか?あれ?18:50あたりの出発じゃなかったでしたっけ?」

と伝えると、窓口氏が目にも止まらぬ速さでマルスを叩き、あのチローロ音とともに吐き出されるもう一枚、同日のサンライズ出雲の寝台券のおきっぷ様が現れます。

「失礼しました。これ(15:33発の92号)は臨時ですね。取れました。」

と、目の前に置かれる2枚の寝台券。1枚目は部屋の番号が23番、事前に部屋の事は調べておいたので2階とすぐにわかりました。

「臨時でない方のサンライズ号は解放が遅かったみたいなので、先に解放された臨時を取ってしまいました」

と窓口氏。とんでもないです。ありがとうございます。

もう一枚の寝台券が5号車の12番個室。5号車はのびのび座席の車両、これは一体。。?

と、もう一人の窓口氏が「サンライズ大百科」みたいなA4冊子を持ってきて、パラパラめくりますと、目当ての部屋を見つけていただけたようで、

「あっ!これは車端部平屋の部屋ですね

と。

うーーーーーーーーーーーぬ。いきなり究極の選択を迫られました。もう今後絶対ないであろう選べる個室廃止報道前の冬出発の北斗星もひと月前を全然すぎた窓口で号車の空きで上下選べたあの頃を思い出していて。

ソロ的(あけぼのソロ?)な2階個室。まるでロイヤルやツインデラックスのような(全然違うけど)巨大窓で憧れの平屋部屋(でもいわゆる東海道山側)。

迷う!!!

迷いますが、あまり長くきっぷを持ち続けているのも悪ので、初めてのサンライズ号はまずは2階から攻めていこう!92号は長く乗車できるし2階からの景色を堪能しよう。夏だしいつまでも明るいし。とサンライズ出雲92号の寝台券を選択し、いきなり降って湧いた出雲行きが決まってしまったのです。

出雲行きが決まったのでムーンライトながらを取る

7月29日に8月10日の上りサンライズ出雲92号が取れてしまったので、出発まで2週間もありません。

まずは、えきねっとでムーンライトながらの空席を探します。以前の青春18きっぷで伊勢神宮ブログでもお伝えしましたが、たとえ満席でも寝台券もムーンライトながらの指定券も絶対に出てきます(お盆は無理)。案の定、空席がでました

試しにえきねっとの画面上から通路側指定で指定券を購入するとすんなり完了。もしこの空席が窓側だと、通路側を指定した場合は「満席」とでて購入できません。

好き好きですのでなんとも言えませんが、私はムーンライトながらは通路の方が落ち着きます。窓側だとどうしても狭いですし、膝をしまわないといけないので腰が痛くなりますが、通路側ですと通路に身体を傾けられるので少し膝に余裕ができますし腰も痛くなりません。

そんなこんなで、きっぷ類も揃い、出発日を迎えます。

ムーンライトながら

東京駅ホームの夜行を待つ人のこのワクワクした感じはムーンライトながら独特のもので( ˘ω˘)。今から遠くに行くんだぞ!という空気が好きです。色々な意味で色々な伝説がある列車ですよねムーンライトながら。

ムーンライトながら
ムーンライトながら

相変わらずやる気のないこの画像(´Д` )

快速ムーンライトながら大垣
快速ムーンライトながら大垣

なんで大垣、、と毎回思います。もちろん前身が何かは解っていますよ(´Д` )

これが米原まで行ってくれたら。と願うも絶対にないでしょうね。米原まで行けば色々なことが解決すると思うのですが、大垣まででも走ってくれるだけでも感謝です。

さて、発車時間(満席です!乗っても席はありません!アナウンスがかなり(´Д` )強行する人がいるのでしょうね。)が来て。列車はゆっくりと東京駅を出発します。

ムーンライトながら車内
ムーンライトながら車内

東京寄りの一番車端でした。

「車端は台車の上なので揺れます!やめましょう!」

なる意見が多く見られますが、まあ、そんなに気にならないですよ。どこでも変わらないと思います。減灯も無いですし。。

東京を出ても空席がかなり多く、毎度のことなら日付が変わる小田原で満席になるのがこのMLながらです。

私の左隣の窓際の席も前の2席も空席のまま東京を出発しました。

順調に走り、小田原に到着。窓の外には乗ろうとしているお客さんが多く見えますが、なぜか私の周りは空席のまま。小田原で乗ってこなければもうほぼ乗ってこないと(でも沼津、静岡、浜松でも乗車はありますよ。実際静岡で車両中央に乗車がありました。)

静かな車内、徘徊する人もおらず快適です。車内検札で通路挟んだ向かい側の方は「ICカード」で乗車していたらしく、そのままICでは乗車できないと伝えられていました。

*ICカードにはエリアがあり、エリア内では自由の相互利用のカードで行き来できるのですが、エリア外には行くことができません。SuicaエリアでタッチしたICカードでは熱海から先には行くことができません。エリアをまたげない(これ何とかしたらいいのに)ので、熱海ー函南、関ヶ原ー米原はICカードでは越せないのです。

「名古屋まで」車内で乗車券を購入していました。車掌さんから

「青春18きっぷをお求めになる予定はありますか?」

とあったのですが、

「ありません」

と。なるほど。そういう乗り方もありですよね。ちなみに、通路挟んだ向かい側の窓側もずっと空席のままでした。

静かな車内。「カタンカタン、カタンカタン」の音を聞きながらビールを傾けて。
いつしかスヤアと眠っています( ˘ω˘)zzz。

浜松で日の出してしまいサンライズながら

ふと。あまりの静かさに違和感を感じ目を開けるとそこは「浜松」。

ダイヤ通りなら3:15に出発している時間ですが、3:30現在止まっています。相変わらず隣も前もお客さんは乗っていません。

ムーンライトながら・浜松
ムーンライトながら・浜松

「???なんで止まってるの?」

写真には人は写っていませんが、けっこうな人が何事かと車外に出てきていました。

深夜なので通常は放送は休止なのですが、放送が入ります。この先の高塚駅と舞阪駅の間で貨物列車に自転車を投げ込んだバカがいたらしく、警察沙汰になったとか。

で、その警察の到着を待っていたりなんだかんだで時間がかかるとのアナウンスです。東海道線全て止まっています。

列車接触事故が3件 浜松・東海道線

中日新聞の記事ですが、この日のことを伝えています。

ムーンライトながら・浜松の夜明け
ムーンライトながら・浜松の夜明け

ああきれい(´Д` )。おはようございます。4:30頃の浜松の日の出です。出発は未定のままで、MLながらでの移動を諦めて浜松から新幹線に移動を決めたとみられる人もちらほら見えてきました。

時間にして2時間30後の5:45頃、やっと浜松を出発します。あと10分で大垣に着く時間に浜松を出発したムーンライントながら。

ほどなく東京へ向かうサンライズ号とすれ違いました。2時間以上の遅延ですから、特急券払い戻しだなぁとかすれ違いを見送りました。

ムーンライトながら下り・豊橋臨時停車

以降の大垣からの乗り換えがどうかな?と考えていました。大垣まではガンガン列車があるのですが、ボトルネック大垣米原は極端に本数と車両数が減るのです。今日は岡山まで行ければいいので、まあ、この時間で列車が動いていれば大丈夫。到着できそうです。

車内放送が入ります。

豊橋駅に臨時停車をします。6:35分豊橋発大垣行きを先に通します」

とのこと。このMLながらは大垣行きの後に出発し、途中でも遅れが見込まれると放送が入りました。うーーーーーーーーむ。そんなこんなで豊橋に到着し、あらかたの人が降りて行き、浜松6:01発、豊橋6:35発の特別快速の列に並んでいます。ながらより早く大垣に着く。今ならそんなに混んでいない。浜松から来るとはいえ、転換クロスシートだから乗ってて苦にならないだろうな、豊橋から名古屋は1時間だから立っていても苦にならないし(MLながらで座ってるのも辛い(´Д` ))などと。

あれこれ考えます。

でも、今回は何とかなるだろうとかなり空いたムーンライトながらに乗車を続け、大垣を目指します。無論大垣ダッシュも今回はなしでした。

ムーンライトながらから名古屋圏
ムーンライトながらから名古屋圏

名古屋が見えてきました( *˙ω˙*)و遠かったー(´Д` )

150分遅れのまま、列車は大垣を目指します。お天気もいいし普段なら暗い景色は遅れたお陰で明るくなり、朝の景色が見られます。名古屋のラッシュアワー。

名古屋駅付近の住所「名駅」ってすごくいいですよね。名古屋の大阪にも東京にも媚びずにいくところが最近気になっています。まちづくり、東京はめちゃくちゃですが、名古屋の筋の通し方はすごく気持ちいいです。

名古屋でも「指定券が必要です」アナウンスがずっとしていました。

列車は終点大垣へ到着。米原で新快速へ乗り換え。一気に岡山へ向かいます。米原で新快速に着席した途端猛烈に眠気がきて爆睡。起きたら網干(ヲイ)。乗り換えて岡山です。

瀬戸大橋

瀬戸大橋
瀬戸大橋

岡山から時間があったので瀬戸大橋を渡り、

高松駅
高松駅

高松駅に到着です!うどんを食べて(写真なし)

特急うずしお
特急うずしお

⤴何でこの配色なんだろうかね(´Д` )もっと別の色なかったんでしょうか?JR四国の水色だけでも素敵だったろうに不穏な赤と青の配色。

快速マリンライナー 瀬戸大橋開通30thヘッドマーク
快速マリンライナー 瀬戸大橋開通30thヘッドマーク

今年2018年は青函トンネルと瀬戸大橋が30周年になる年です。マリンライナーには記念のヘッドマークが掲出されていました。

四国のキハ54を見たかったのですが、、今回は山陰が目的なので折り返します( *˙ω˙*)و。

瀬戸大橋
瀬戸大橋

瀬戸大橋を通り、岡山に到着、倉敷に行きます。いいお天気で、瀬戸内の島々もよく見えました。瀬戸大橋ってすごいなぁ。

倉敷・美観地区

倉敷駅
倉敷駅

岡山・倉敷へ。夏の大雨の風評被害が倉敷を襲っていて、美観地区など何の被害もないのに閑散としていました(´Д` )

*この風評被害はマスコミのせいです。一方的な暴力ですよ。あんなに連日倉敷、倉敷と連呼されたらそりゃ人も来ませんよ(;ω;)。倉敷と言っても広いんですから、配慮しないとダメ。北海道も同じです。ひとくくりのして騒ぐだけなら素人でもできる。プロの仕事をして欲しいですよね。いったい同じことを何度繰り返せば気がすむのか問いたいです(;ω;)。

倉敷美観地区
倉敷美観地区

白壁と瓦の屋根。シンとしていて、とても美しく。

夏の空と白い壁がまるでギリシアのようだと感じていました(・ω・)。

倉敷美観地区
倉敷美観地区

駅からも大変近く、ふとした道こそ見栄えするこの美観地区は1日かけてゆっくり見て回るととても癒されると思います。

JRだけで移動できるのは大きいですし、見れていない路地や場所がありました。この美観地区は十分な時間を使うことができる広さがありますから少し時間に余裕があるといいと思います。短い時間だと見て回れません。

駅から割とすぐ白壁が始まりますので、思ったより広い範囲が美観地区として整備されています。

なんとなく薄暗くなってきた美観地区。倉敷の駅の反対側にはアリオもあります。今回は行きませんでしたが、とてもいい場所だったのでまた行きたい街です( *˙ω˙*)و。

無事に岡山へ戻り、駅前の大当たりの宿に泊まり、前日からの疲れをゆっくり癒しながら爆睡です。

さすがに若干体が揺れるの(カタン、カタン揺れ)も心地よく、巨大な(写真ない(´Д` ))岡山駅のそばで移動の充実感を噛み締めながら、明日の新しい景色に胸をときめかせ、スヤア( ˘ω˘)zzzとねむりにつきました。

伯備線を北上

岡山駅発車標
岡山駅発車標

翌朝。なんとなくどんより。そして蒸し暑い山陽岡山。

今日はいよいよ山陰へ向かいます。豪雨被害でそれどころではなくなってしまったのですが、この夏は山陰ディスティネーションキャンペーンをやっていました。

終わりのないノスタルジア、山陰

というキャンペーンだったのです。本当ならいつもよりたくさんの人が来たであろう山陰は豪雨の被害でいつもより人が少ないと方々の方から聞きました。

北海道と西日本に旅行に行きましょうね(;ω;)

岡山を5:16の糸崎行きに乗り、倉敷から伯備線の始発列車825Mに乗り込みます。新見までは通勤の方が多く乗車されていました。

伯備線 美袋駅
伯備線 美袋駅

「美袋(みなぎ)」。すんげええ難読(´Д` )北海道とは違う難読。

山陰DCラッピングやくも
山陰DCラッピングやくも

各駅停車ですから特急の退避を何本も行います。のんびりのんびり、風光明媚な伯備線を列車は北上してゆきます。

米子から宍道・木次線へ

米子駅
米子駅

米子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 

ここで40分ほど停車のボーナスタイムです。腹減ったので外へ出て、なにか食べ物を探すもまだどこも開いてない(´Д` )ので、JR西日本セブンイレブンでおにぎりとか購入。

ここで東京からのサンライズ出雲を待ち合います。

末期色
末期色

倉敷では撮れなかった115系G-01編成です。「末期色(まっきいろ)」。乗車列車です。すごい迫力、ザ・食パン。。

この凄さを見るとJR北海道ってまだまだ削れるんじゃ無いの(´Д` )、とか不穏なことを思ってしまいます(ダメ絶対ですけど)。

末期色
末期色

と、サンライズ出雲到着を知らせるアナウンスが鳴ります。東京からのサンライズ出雲が到着です。

サンライズ出雲 米子到着
サンライズ出雲 米子到着

きました!運行再開したばかりですから、空席が多いのも仕方ないですよね。

サンライズ出雲 米子到着
サンライズ出雲 米子到着

この上下窓、寝台を表す「ネ」(´Д` )。寝台特急が目の前にいます。サンライズ出雲はどうしても利用に理由が無かったので今まで対象外でしたが、今回は大手を振って乗車できます。

木次線へ

終点出雲市へ向かう東京からのサンライズ出雲を見送り、倉敷から乗車してきた列車は825Mから283Mに列車番号が変わりました。

この日8/9は夜出雲市宿泊以外はノープランだったので、このまま終点出雲市から西へ行くか、もしくは東へ舵を取り鳥取方面へ向かってみるか、ぼんやり米子のホームで考えます。

JR西日本は災害復旧状況をwebページで案内していたので、その豪雨被害状況のページはちょくちょく見ていました(伯備線も不通だったのです)

JR西日本の平成30年豪雨の復旧状況

そこに、昨日復旧した線路がありました。「木次線(きすきせん)」という、しじみで有名な宍道湖がある「宍道」から、広島県の「備後落合(びんごおちあい)」まで行く線路です。

廃止になった三江線、次の廃線は復旧させずに木次線かとも思われていました。実際、復旧状況のページには「1年以上かかる」とアナウンスされていたのです。その木次線が8月8日に電撃復旧。私はその報を米子で見たわけです。

*終点の備後落合から芸備線という伯備線の新見から広島へ行く線路があるのですが、ここはバス代行のままでした。

北海道にも「落合」があります。今はもう廃止を待つばかりのあの駅は、その先の狩勝峠へのアプローチをする前の駅でした。すぐにトンネルに入り、石勝線と合流して、狩勝を下るあの駅「落合」。備後にある落合へ向かってみることにします。

時刻表を確認すると10:29に宍道へ着きます。木次線は終点の備後落合まで行く列車は1日2本です。11:18に乗れる。ならば乗りましょう!ということで、木次線へ乗り換えて、一路備後落合を目指します。

宍道から木次線乗車

昨日8/8から復旧ということで、宍道の駅は割とこの列車を待つ地元の方が多く見られました(18きっぷの方は他に1人(備後落合までこの方と一緒。戻りの備後落合から宍道までも一緒)いました)

木次から1449D、備後落合行きに乗車します。JR西日本の方も多数乗車していました(が、気付いたらみんないなくなっていました。)。

木次線 キハ120
木次線 キハ120

ずいぶん進んだところでやっと車両を撮影( ^ω^ )。首都圏色・タラコなキハ120です。前の方がクロスシートで、後ろ半分がロングシートです。

乗って初めて知ったのですが、なんと木次線はスイッチバックするんです

それも、ぼーっと乗っていたら運転手さんが

「次の出雲坂根でスイッチバックしますよ〜。なのでしばらく停車しますよ〜」

と言われて初めて知った次第で、

マジか…!!( ゚д゚ )

となったわけです。

そのスイッチバックする出雲坂根駅。お腹ペコペコ。頭の中は食べ物のことだけの飢餓状態。超絶な空腹を抱えながら到着したこの駅で思いがけない多幸を頂いてしまいました。

出雲坂根のやきとりとおにぎり

出雲坂根駅
出雲坂根駅

プシューってドアが開くと出雲坂根に到着です。なんだか焼き鳥のいい匂いがしています。米子でセブンイレブンのおにぎりだけでその他のものを食えず食いっぱぐれていたのでもう限界ヨロシクです。空腹すぎて鼻がありもしない匂いをかいでるのか?と思いきや、なんとこの駅横にお店が出ています

延命の里・さかね

木次線を走る「奥出雲おろち号」なる観光列車のためにお店ですかね?。おにぎり、おこわや焼き鳥!溢れる食欲。餓死しそうなところにやっと食べ物を手に入れられました。

*出雲市で手に入れた奥出雲おろち号パンフレットには「JRグッズも売ってる臨時売店・焼き鳥延命の里」とありました。

*奥出雲おろち号なら、途中の駅のお店に予約してお蕎麦や焼肉弁当とかお寿司やクリーム大福、プリンなどをお願いできたんですね。。乗るときはお弁当予約して乗りましょう!

奥出雲おろち号についての詳細(出雲の国・斐伊川サミットのページ)

それと、お店にはたくさんの山陰の鉄道グッズがあり、やきとりもおこわもおにぎりも、あらゆる食べ物をがっつり買いながら、木次線のキーホルダーを記念に買うと、おばちゃんが

好きなのをあげるよ!どれがいい?

と、写真を指差しています。びっくりしながらも

「いいんですか?じゃあこの雪のサンライズの写真を頂きます( ^ω^ )」

「それだけでいいの?じゃあこれもこれも持って行きなよ!これもどうぞ!

と、たくさんもらっちゃって、なんだか申し訳ないくらいおもてなしを受けてしまいました。

その頂き物がこちらです。

出雲坂根で購入したキーホルダーと頂き物の写真やバッジ
出雲坂根で購入したキーホルダーと頂き物の写真やバッジ

買ったのは真ん中、ちどりのヘッドマークキーホルダーだけなんです。それ以外は全て頂いた物で、本当になんとお礼を申し上げたらいいか。。どなたかが撮られた写真も素敵です。本当にありがとうございました。

また行きます。今度はもっとがっつりお買い物します。

木次線スイッチバック

出発時間になりました。車内には私ともう一人の方のみで、スイッチバックに向かいます。

出雲坂根から出発し、線路を進みますとスノーシェルターがあります。その先で振り返ると、上下に分かれた線路を確認できました。

木次線スイッチバック
木次線スイッチバック

三段式スイッチバックの動画も撮りました( ^ω^ )(この動画は帰りです・途中ハチに襲われたので超ぶれています)

スノーシェルターを抜けると左手、線路が上がっていくのが見えると思います。あの線路の先が次の駅、三井野原です。

さて、木次線はいよいよハイライトを迎えます。

国道314号線の二重ループ「奥出雲おろちループ」と谷底まで100mもあるという「三井野大橋」が車窓に見えます。

木次線車窓・三井野大橋
木次線車窓・三井野大橋

 

地図で見るとすごいです。木次線のスイッチバックも、国道の二重ループもすごすぎます。

事前情報0で乗車したので、感動もひとしおです。今はなんでもスマホで調べられ、ノーリスクでコスパよく、な風潮ですが、事前に調べすぎて本物は確認状態になっていませんか?これ、私も自戒を込めて改めて考え直したいと思いながら、この行き当たりばったりの旅を心から楽しんでいました。

列車はものすごい場所を通過して、終点の1つ前で18きっぷの方がおりて、私1人で備後落合に到着です。

備後落合

備後落合駅
備後落合駅

備後落合では行き止まりで、訪ねた日は芸備線はまだ復旧しておらず、バス代行をしていました。

すぐにJR西日本の係員の方が来てくれましたが、

「そのまま戻ります」

と18きっぷを見せながらお伝えし、「解りました」と笑顔で返答頂きました。バス代行の係りの方です。

北の落合も今はバスのみ、備後の落合も今はバスです。

備後落合 駅名標
備後落合 駅名標

乗ってきた列車の行き先は「宍道」になっています。列車番号1462D、備後落合発宍道行きです。

木次線 備後落合 キハ120
木次線 備後落合 キハ120

備後落合の駅の中。

備後落合駅の中
備後落合駅の中

芸備線、木次線を走った往年の代表機関車、気動車の幕が出迎えてくれました。

Discover Japanスタンプ・備後落合駅
Discover Japanスタンプ・備後落合駅

古き良き日本。その日本を鉄道で回った「DISCOVER JAPAN」。もう一度そんな時代が来るといいなと思っています。みんなが好きな乗り物が列車でありますように。もしかしたら一番の願いってそれなのかもしれません。

さて、備後落合もしっかり目に焼き付けて、来た鉄路を戻り出雲市へ向かいます。

戻り、出雲坂根で「奥出雲おろち号」と行きあいました。

奥出雲おろち号
奥出雲おろち号

すれ違い、お客さんは数えるほどの人数。でも、昨日からの再開を喜んでいる空気は伝わります( ^ω^ )楽しそうな列車でした。

同じ席番号で2両繋がっていて、外気に触れられるノロッコ車両と客車の2両編成です。なんて優しい列車なんだろう。

出雲坂根 三段スイッチバックの木看板
出雲坂根 三段スイッチバックの木看板

「三段スイッチバックの停車場です。」の文言がすごく暖かいです。この後も三段スイッチバックを進んで、運転手さんの

「はい、反対に行きますよ」

「はい、もう一度反対に行きますよ」

という言葉を言いながら車内を通り、反対側の席に着き、スイッチバックを進みます。運転席を前後移動する運転手さん。

ほっこりしながら進みます。そして、再び宍道へ到着です。

出雲市へ行く列車には40分ほど時間があったので、少し上り玉造温泉へ出て、そこから下り出雲市行きに乗車しました。

玉造温泉 駅名標
玉造温泉 駅名標

出雲市へ到着

出雲市 キハ47
出雲市 キハ47

玉造温泉で出雲市行きを待っていたら来たのがこの143D「キハ47」。この色、この面、まるでここは帯広のようです(´Д` )

長い時間かかりましたが、やっと目的地出雲市に到着です。時計を見ると18:40頃。てことは、出雲市から出るサンライズ出雲をお見送りできる。ということで、今日の最後はサンライズ出雲東京行きをお見送りします。

出雲市駅でサンライズ出雲東京行きをお見送り

出雲市 サンライズ出雲入線
出雲市 サンライズ出雲入線

8月の頭ですから、まだ日は高いです。サンライズ出雲を待っていたらやってきました!東京行きのサンライズ出雲です。

出雲市 サンライズ出雲入線
出雲市 サンライズ出雲入線

時間は違えど、明日はこれに乗れるんだ。と胸がいっぱいです。上野で札幌行き北斗星を見ていたように、西の出雲市で明日乗車するサンライズを見送ります。

出雲市でサンライズ出雲東京行き
出雲市でサンライズ出雲東京行き

2両があたりまえの普通電車の中に堂々7両編成のサンライズ出雲。風格があります。

美しく夕日を浴びて。乗車する人は全て車内に乗り込み、他にホームで撮影している人もおらず、私一人が東京へ行くサンライズを見送りました。

出雲市駅で翌日の乗車券を購入し、駅をパチリと撮影し、駅前のホテルにチェックインします。岡山からの長い1日が終わりを迎えていました。

出雲市駅
出雲市駅

*前日にサンライズ出雲を出雲市駅で撮っていて良かったのです。なぜか、は後半のサンライズ出雲乗車に続きます。

次回は前・中・後の3編中の2編目。出雲大社をたっぷりとお参りします。

青春18きっぷ旅行記・出雲大社をたっぷりお参り

です!

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