10月の良い日悪い日です。和名月名「神無月(かみなづき)」です。
「かみなづき」は良く知られていますように日本中の神様が出雲に集まり一年の事を話し合います(旧暦10月ではありますが)。出雲では「神在月」。八百万(やおよろず)全ての神様がお出かけになる訳ではなく、留守神という性格を持つ神様は留まるそうです。田の神様や台所の神様、床の神様はお残りになりそうですね。
中秋の名月、十五夜お月様は10月8日です。19:51に望を迎えます。↑間違えました。。
そしていよいよ秋本番。日に日に昼間が短くなり来月にはもう立冬の言葉も見え隠れして来ます。
今月は年に5回ある大吉「天赦日(天しゃ)」の4回目がありますよ
2014年9月のお日取りはこちらです。ひと月先のお日取りを書いています。
それでは毎度(専門的な事は解りませんが)のご注意に目を通して頂き、平成26年10月の六曜、暦、選日を記します。
毎度の文言ですが日の吉凶、六曜六輝は全く私は信じていません。二十四節気、七十二候のみ記していきたいのです。が、どうしても必要になる場面て多々あるよね、と言う事で参考になさって下さい。
特に六曜は知っていてあたりまえな常識に分類される時も多々ありますので一応は抑えておくと何かと便利です。
たちの悪い迷信に騙されない為にもそれがどういう意味でどういうお日にちなのかを知るのは良いと思います。なにか言われたら本当にそうなのか考えられますしね。日の吉凶はあくまでご参考にどうぞ。
全体で暦の上では縁起が良かろうと言われているお日にち
※良い日まで否定する事は無いと思いますので、縁起のいい日、良い日取りなんだな〜とご確認下さい。大安は大安で良いと私は考えています。
- 10月2,8,14,20,26 大安
- 10月1日〜4日 天一天上
- 10月4日(土曜日) 天赦日・天一天上・一粒万倍日
- 10月8日(水曜日) ○望(満月) 19:51
- 10月14日(火曜日) 一粒万倍日
- 10月16日(木曜日) 庚申
- 10月17日(金曜日) 一粒万倍日
- 10月20日(月曜日) 甲子
- 10月24日(金曜日) ●朔(新月)6:57
- 10月25日(土曜日) 己巳
- 10月26日(日曜日) 一粒万倍日
- 10月29日(水曜日) 一粒万倍日
天赦日(てんしゃび・天しゃ)
大吉日です。天の恩恵により何の障害も起きない日とされ、特に結婚、開店、事業創立、拡張等に用いて最良の日とされています。
今年平成26年の天赦日は5日あり、
- 3月8日
- 5月23日(天赦+天一天上)
- 7月22日(天赦+天一天上+一粒万倍日)
- 10月4日(天赦+天一天上+一粒万倍日)
- 12月19日(天赦+甲子+一粒万倍日)
が天赦日です。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
1粒の種が万倍に増える日とされています。古来から事始め、特に商売始め、開店などに吉日とされています。
反面、増えて多くなる意味から借金やものの貸し借りは不向きの日とされています。
たからくじ売り場で良く見かける暦注ですね。
天一天上
人事の吉凶禍福を司る方位の神様天一神が天上する日とされています。
天一神は癸巳(みずのと み)の日に天上されるそうで、平成26年9月19より10月4日の戊申(つちのえ さる)までの16日間は天一神の障りが無いので方角の禁忌は無いようです。平安時代に大流行した暦注です。
家の中さえきれいにしておけば問題なしです。旅行や休暇、おでかけ吉。
甲子
暦の上で登場する甲子(きのえね)は60通りある干支の一番はじめにあたるもので吉日とされています。今年は6回あり、
- 2月22日
- 4月23日
- 6月22日
- 8月21日
- 10月20日
- 12月19日
が甲子です。物事を始めるのに吉日と言われています。
己巳
60日に一度訪れる己巳(つちのとみ)の日は、弁財天様のご縁日であり特に縁起がよい日とされています。蛇はお金の使いとかなんとか。金運にとても効きそうな感じ。まあ悪くは言われません。
- 2月27日
- 4月28日
- 6月27日
- 8月26日
- 10月25日
- 12月24日
が己巳です。
庚申
60日に一度訪れる庚申(かのえさる)の日は、帝釈天のご縁日です。昔は庚申待ちと言われ、夜身体の中の虫が悪事を告げ口に行くのを防ぐため寝ずに起きていた風習がありました。
- 2月18日
- 4月19日
- 6月18日
- 8月17日
- 10月16日
- 12月15日
が庚申の日です。
大安
何事をするにも上吉の日。
全体で暦の上では縁起が悪かろうと言われているお日にち。
※暦注の大半は私は信じていません。が、どうにも気にする場面もありますので、あくまでも参考程度に。日柄が悪いからと言ってどうにもならない事も多々ありますしね。。
- 10月2,10,18,24,日 不成就日
- 10月8,10,11,13,15,16,17,19 八専
- 10月14,26日 三隣亡
- 10月20日(月曜日) 土用
- 10月21〜26,28,30 土用 (秋は未27日、酉29日、亥31日が土用の間日です)
- 10月26〜11月1日 大つち
不成就日
ふじょうじゅび、と読みます。障りがあって物事が成就せず悪い結果を招く凶日とされています。字面そのままです。
結婚、開店、柱立て、命名、移転、契約事などには不向きらしいです。
この日に急に何かを思い立ったり願い事も避けましょう、と言われています。他にも色々なことが凶となっていて、結局は全てのことが凶と言われています。とにかく凶。
こわいですね〜
三隣亡
さんりんぼう、と読みます。普請始め、柱立て、棟上げなどには大凶、もしもこの日を用いて施行した家屋が後日災禍を起こした場合隣近所まで滅ぼす大凶とされています。建設関係の忌み日です。
が、江戸時代の暦注解説書には、「三輪宝」の注記に「屋立てよし」「蔵立てよし」と付されており「凶日」ではなく「吉日」の意味で用いられていました。
八専
はっせん、と読みます。1年に6回あり、日の干支によって決まる暦注です。日の干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の60の組み合わせを毎日一つずつ割り付けたもので、60日ごとにめぐってきます。その日の干支に木・火・土・金・水の5種類の気を割り当て、十干と十二支の5行(木・火・土・金・水)が重なる8日間を言います。
例えば10/8は壬子(みずのえ ね)ですので、[水・水]となります。
10/8〜10/19が八専で、その間の10/9,12,14,18は八専の間日と言い、特に障りのない日とされています。
八専は昔その「気」が重なる事から吉はますます吉となり、凶はますます凶となると昔の人に考えられていました。が、いつの頃からか凶の性質のみが強調されるようになったそうです。
現在では法事、供養等の仏事、破壊的な物事の着手や嫁取りには凶とされています。結局何事も上手くいかない凶日です。
60日毎に回ってくる六十干支の組み合わせなのです。当然5行も重なるのでそこになんらかの意味を持たせたのか、数合わせ的な事なのか神秘と取ったのか。人って面白いですよね。今年の八専も残り一回となりました。
土用
土用中に土を犯すことは忌むべきこととされています。期間は立冬の節分11/6まで。
秋の土用の間日は未の日27日、酉の日29日、亥の日31日です。
土用が見えると季節の分かれ目、節分がやって来ますね。来月立冬です。
大つち
穴掘り、井戸掘り、種まき、土木工事、伐採など土いじりは一切慎むべきとされています。期間は〜7/4まで。土いじりは7/5が良いそうです。
仏滅
言わずと知れた何事をするにも忌み慎むほうが良い日です。
今月の一番いい日
と言う訳で私が字面と暦注だけで決めた今月の一番良い日は…
10月4日です。
天赦日の日です。
開店良し、何かの始めよし、購入等も吉。
旅立ちも天一天上を迎えているのでどの方角へ行っても吉。更に一粒万倍日も重なります。とにかく何をしても吉日、大吉です。
こんなところで10月の暦注は以上です。
10月の節気
- 体育の日が10月13日にあります。
- いつのまにかすっかり浸透したハロウィンは10月31日です。かぼちゃをくりぬいておきましょう。また、子供にお菓子をあげないともらえなかった子供が報復の悪戯をしても良い日なので壊されて困る物は仕舞っておきましょう。
だんだんと秋の気配が薄れ寒さが増して来る頃ですがどうか健やかにお過ごし下さい。
毎日の暦、暦注は当サイトのiPhoneにカレンダーアイコンを追加して使えるものがありますので是非ご利用下さい。
それでは10月も良い月になりますように。