札幌から夜行急行はまなすに乗車し函館へ到着です。函館から北斗星硬券入場券入手の旅、総移動距離5598.1kmの夏旅北海道2015のその5です。
北海道東日本パスで夏の北海道’15_5 函館から札幌へ
函館の夜明け
昨晩はまなすに乗り札幌を出発。まるで冷蔵庫のような車内から開放され、函館駅で朝を迎えました。

だんだんと町の雰囲気も目覚めます。夜徘徊しているのはちょっとアレなので、駅でウトウト。気づいたら明るくなっていました。
時間が早いので駅近くの青函連絡船摩周丸に行ってみたり

遥かな函館山の威容を見たりしていると、そろそろ窓口が開く時間になりました。

そもそも何故函館に居るかと言いますと、みどりの窓口に用事がありまして、本当ならば函館5:54発2841D長万部行きに乗りたかったのです。
ダメ元ではまなすを降りた後窓口氏に聞くもやはり当然ですがみどりの窓口でないと無理ですね〜との事。何の為にここ函館へ来たかと言いますと……

さよなら北斗星記念硬券入場券
です。これの為に稚内から函館へ戻って来ました。この年2015年はお盆期間全夜行列車が運休するとの事で、この日を逃すと札幌から函館へ行くのも一苦労になるため、夜行急行はまなすで函館まで来た、と言う次第です。夜の時間を有効に使える本当に理にかなった列車なのですが、廃止は時代の流れですかね。。
さてさて、いよいよみどりの窓口が開きます。
窓口へ行き、函館ゲット!

う、うれしいいい!!「発売するよ!」のご案内を見てから、今回の旅はこのきっぷをどこのタイミングで入手するか考えていました。お盆が絡むので宿やきっぷの関係でこのに8/11にきっぷ巡りしておいて良かったと今改めて思っています。
さてさて、無事に函館の硬券を入手。北へ向かう函館本線の列車は次7:17発4851D大沼公園行きか、次の硬券の駅森まで行く8:18発長万部行き821Dです。この硬券が函館、森、八雲、長万部、札幌の各駅で発売してまして(´Д` )。。これ各駅停車で行くとなると結構大変なのですハイ。
函館は十分(駅周りを)堪能したので、大沼公園へ行ってみる事に。
その前に、上野から来た寝台特急カシオペアが定刻6:35に来ますので、サクッと見てみたりしていると発車時間まであっという間でした。

さあ、硬券入手の旅に出発です。
函館から森へ

大沼公園行きのキハ40に乗車し、函館を後にします。
いつも北斗星の中から見ていた各駅、実際各駅停車で駅をひとつづつみていくのも楽しいな〜とか思いながら列車は進んで行きます。
来年開業の北海道新幹線の「新函館北斗(駅名に北斗いらねえよほんとうバカ)」になる駅「渡島大野(おしまおおの)」は道内の駅としては微妙。。旭川や札幌のあの駅舎の美しさが微塵も無いなんか黒い箱。不祥事と事故の余波がこんなところにも来ているのがせつないです。。金沢の駅なんてあんなにすさまじいのに、北海道新幹線の新函館北斗駅も木古内も駅舎は新青森に毛が生えた感じでやる気が微塵も感じられません。物語が始まるんだからもっとなんとかせめて駅舎外観だけでも素敵にできなかったのかと(´Д` )内装は素敵ですがいかんせんまるでマッチ箱みたいな黒い変な四角。
しかもさんざん言われていますが、函館から渡島大野(北海道新幹線新函館北斗駅)まで現在の各駅停車のダイヤで25〜30分かかります。
アクセス快速(*3両編成)がどれくらいの時間で走るのか解りませんが…
こうなったら一日も早い札幌延伸開業を待つしか無いでしょうね。

渡島大野を出発し、しばらく新幹線と並行して進むと北へ向かう線路の最北端部が見えました。ここから札幌まではまだまだ遠いですが、もう後戻りできないですもんね。先に函館ー札幌間を新幹線作ったりは出来なかったのかなぁとか素人だから無責任に僕が考える最強の新幹線プランをあれこれ夢想してました。
大沼公園
列車はいよいよここへ。

あいにくの曇天で駒ヶ岳は見えませんが、何度も何度も北斗星の中から見た景色が広がります。
もう二度と北斗星の中からは見れない景色が胸に迫り、廃止される寝台列車に想いを馳せたり、函館では晴れてたのにな〜等と現実的な事を考えたりで列車は終点大沼公園に到着しました。

特急スーパー北斗も停車する大沼公園駅、瀟洒な白い駅舎が美しくリゾート地に来たかのような駅舎です。

しかし、時間が早いのか鉃道を使わないからか、人が居ませんでした。新幹線ができればここ大沼公園も賑わうと良いなと本当心から思います。
さて、列車の接続が60分程ありますので、駅前地図を見るとなんだか湖に橋がかかっている場所がありそうなので、歩いて行ってみます。

奥が大沼公園の駅で、乗車して来たキハ40が停車しているのが見えます。天気は悪い、、ですが、朝霧と木々の空気がひんやりとしていて、ものすごいマイナスイオーンな空気の中高原のリゾートに迷い込んだみたいな場違いさを感じながら線路沿いに歩いて行くとありました。線路と道路が大沼と小沼の間を繫いでいます。
時刻表を見ると札幌行きスーパー北斗3号がやってきます

地図で見ると1km程、大沼月見橋を渡るスーパー北斗です。
鳥がたくさんいました。
たまに車が来て、去って行って。良い場所でした。
さて、駅へ戻り次の目的地へ向かいます
大沼公園から森へ

大沼公園駅へ行き、函館からの821Dの到着を待ちます。ここから乗車される方自分を含めて6人でした。
さて、列車が到着するとこれがギューギューです。。乗車し、森に到着します。森駅では30分程の停車時間がありますので、銘々色々でした。
私はと言うと、到着すぐに混んでいるみどりの窓口を後回しにして駅構内のホーム上、行きたい場所がありました。

ここです。詳細は私の冬旅ブログを見てみて下さい。森と言えばここ、てくらいなじみのある場所でして。。車外から初めて見るこの場所は駅舎から意外と遠いんだなぁと。ここでもまた(もう二度と…)な感情が湧いて来てもういい加減にして〜とか思っておりました。ヤダヤダ(´Д` )
そして森駅はホームが長大です。

そしてそして、森と言えばこれでしょう。

ホーム上、学生バイトが出来立てほかほかいかめしを販売しています。購入率100%。もちろん私もいただきました。出来立てのいかめしを森駅のホームで食う贅沢。色々な物産展や駅弁屋で買えますが、やはり森のいかめしは森駅のホームで食べるものかなぁとか。あたたかで柔らかくてその湯気で懸け紙がびちゃびちゃで(・∀・)

お腹いっぱい。北斗星硬券も無事入手し、列車は出発します。
森から八雲、長万部へ

森を出てしばらくすると空が晴れ渡り、真夏の雲がぽっかり出て来ました。次の八雲では停車時間がありませんので、列車乗換する必要があります。

さて、八雲。ここで長万部行きとお別れします。みどりの窓口で無事北斗星硬券購入。
各駅停車で長万部まで行くとなると14:09発の893Dまでありませんので、思い切って特急券と乗車券を八雲で購入し、長万部まで行く事にします。
その後山線の接続本数が極端に少なくなるので、早めに札幌に着きたい気持ちもありまして、北斗5号に乗車します。
八雲では新型特急が停まっていました。
北斗5号がやって来て、自由席乗車するとあっという間に長万部、遂に北斗星硬券の最後の駅です。
改札で乗車券と特急券を渡し、みどりの窓口で無事に硬券を購入。コンプリートです!
ここ長万部の乗換は乗換が10分。けっこうドキドキした事を覚えています。ので長万部の写真は1枚もありません。タイトだったし。。
さて、記念きっぷも全て購入し後は札幌へ戻るのみ。2937D小樽行き列車に乗り込みます。
長万部から倶知安へ
函館本線山線を行きます。目名、昆布、ニセコ等を停車し、倶知安です。ここで発車まで20分程あります。

良い駅です。

あいにく雲で羊蹄山山頂は見れませんでしたが、巨大な駅構内をのんびり見て、駅前の名水を飲んだりしていました。

倶知安から余市・ニッカウヰスキー余市工場へ
発車時間が来て、列車は小樽方面へ出発します。倶知安から登山の方と思われる方も乗車され、車内はかなり混み合います。ここから小樽まではいつも混んでるイメージです。
今日最後の目的地、余市へ到着です。

プチ帯広な余市駅は前にも増して大混雑していました。駅からすぐのニッカウヰスキー余市蒸留所は入場無料だしマッサンで見たし行こうと。
で、余市蒸留所です。駅から目と鼻の先ですよ(´Д` )

中は自由に回れて、見覚えのあるものがそこかしこにあり面白いです。

もっと酒臭いのかと思いきや、ほぼ無臭でした。ピートの匂いとか期待していたんですがね。。

朝の連続ドラマ見ていたからこそ解るエリー(本物はリタ)のめがね。

ニッカウヰスキーと言えばこれですよねこれ。

最後試飲もさせてもらいました。もう全般混み混み、お土産屋さんも補充が追いつかないのか棚がスカスカ。余市シングルモルトでもあれば〜と見ていたのですがお手頃な物が無くて、そのままほんのりいい気持ちで余市駅へ戻ります。
ここから小樽までは1939D、倶知安発小樽行きに乗りますが、、駅の外まで改札待ちの大行列が(´Д` )すごいの人が。
で、改札が開くと大ダッシュ大会で2両編成の乗車口にあっという間に行列ができ、到着して来た列車が結構パンパンで。。皆さんお疲れ様です。
ハナから座る気がなかったので、立ったまま小樽へ到着。そのままエアポートで札幌に到着。

晴れ渡る札幌。いやはや、この日はさすがに札幌着いた時ホッとしました。昨晩出発して、また戻って来たのが自分でも今イチ信じられない状態で。
もう早々にお宿にチェックインして早めに横になりたかったのですが、、
余談・昨日帽子を失くした
実は昨日、札幌駅のステラプレイスかパセオかビックカメラのあるエスタか大丸、要は札幌駅のこっち側(未だ北がどちらか解ってません)のいずれかで帽子を失くしていました。
はまなす出発まで札幌駅あっちもこっちもラーメン共和国やユニクロ、大丸の紳士服売り場やパセオの奥の郵便局まで回っていて、気づいたら帽子が無くなっていたのです。。
気づいてすぐに札幌ステラプレイスの総合案内(1Fにある)で帽子を失くした事を告げ、でも遺失物に届いていないと返答されて。。
「どちらで無くされたのでしょうか?」
「自分でも何処だか解らなくて、、ここかあっちかあっち(身振り手振りでございます。だって何処がなんて建物か解らないんだもん(´Д` ))のどこかでたぶん失くしたと思うんです(´;ω;`)」
「ああ、じゃあ聞いてみますね」
「ありがとうございます(´;ω;`)」
で、本当に片っ端から聞いて頂けて。。。でも無かったので、もし出て来たらご連絡さし上げます、と超絶丁寧親身親切に対応して下さったステラプレイスのご案内の方、ありがとうございました。
あ〜あ、帽子。。去年は釧路駅に置き去りにして後日郵送された帽子。今年ついに札幌駅でお別れかな、、と悲しい気持ちです。
取り乱しながら弟に
「帽子無くした(´;ω;`)」とメールすると
「北海道にいたいんだろ」
とぶった斬られ(´;ω;`)
失意のまま札幌を去ったのが昨日です。
余談2後日談・帽子の行方
時間は今日に戻ります。余市から札幌駅へ到着し、歩いてすすきのへ向かいます。今日の宿はすすきのなので、歩くと結構あるのです。
チェックインして荷物を置いてふと携帯を見ると見慣れない「011」からの着信。011、北海道だ。まさか、、、と思い折り返し電話してみると
「パセオの遺失物センターですが、帽子のお届けがありました」
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 」
なんと、昨日失くした帽子が出て来ました!パセオで失くしたんですね(´;ω;`)その場ではもうクタクタだったので、最終日の札幌出発日取りに行きますと一回電話を切ったのですが(移行採取日まで札幌駅には来ないので)、やっぱり取りに行こうと身体を奮い立たせ、なぜか歩いて行きました(地下鉄乗れば良かった苦行のようだった)
パセオの総合案内の方も超絶親切な方で、遺失物センターまで連れて行ってもらい、帽子と感激の再会です。
帽子を受け取り、お礼を言い、パセオの方に地上までご案内して頂けました。もう本当にありがとうございますステラプレイスの案内の方、パセオの案内の方、拾って届けて下さった方。北に足を向けて眠れません。
「帽子でてきた(・∀・)」
「やっぱり帰りたくなったんだろ」
……(´;ω;`)バカ
そして宿に歩いて戻り(本当何故歩いたのか)、クタクタでぐっすり眠り北海道5泊目、札幌の夜は更けて行きます。
北海道東日本パスで行く夏旅北海道2015 全15編です ★が今のページです
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