北海道旅も後半へ。北海道東日本パス1枚目の終了日です。お盆のまっただ中、この日のお宿は決まっていません。さてさて。総移動距離5598.1kmの夏旅北海道2015のその7の1です。
北海道東日本パスで夏の北海道’15_7_1 留萌本線阿分駅・阿分稲荷神社へ
留萌の朝。

チェックアウト前に留萌本線始発に乗り、どうしても行きたい場所へ行きます。留萌6:50発増毛行きが始発なので、荷物を宿に置いたまま留萌の駅へ向かいます。

第十留萌川橋梁から線路沿いに駅へ向かい、始発を待ちます。改札が開くと乗車する4921D列車が来ました。

なんだか模型みたい(´Д` )映り方が作り物ぽいですね。

留萌の増毛方面を見ています。いいお天気です。
列車にほとんど人はおらず、のんびり留萌を出発します。その車窓を動画で撮りました。留萌ー瀬越です。
留萌を出て、先ほどから見ている鉄橋を渡るすぐに切り通しが始まり、その切り通しが切れるといきなり目の前に海、日本海が広がります。
車内は落ち着いていました。

下車駅は「阿分」と言う駅です。あふん、と読みます。留萌から10分程、すぐに到着しました。

阿分稲荷神社へ
板張りのホームから増毛へ向かうキハ54を見送ります。

さて、何故阿分かと言いますとここは「駅 Station」の大晦日のシーン、三上と桐子さんが初詣にくる神社「阿分の稲荷神社」があるからです。
この神社に気づいたの数年前の増毛へ向かう列車の中。あっ、と思って逆を見るとまさにあの神社。阿分駅から歩いてもわけない距離なのでお参りする計画です。

小道を抜け、国道231号に出ます。ここは沿岸バスも走る道で、留萌から先国道232号と合わせてオロロンラインと呼ばれています。道の先は稚内。

萌えっこ切符で有名な沿岸バスの停留所「阿分」

遠くに増毛と暑寒別のあたりが見えます。晴れ渡って暑くなく最高のお天気でした。
そして、到着です。

鳥居が並んでいて、その奥にお社があります。

二の鳥居の奥までいき振り向くとこの景色。

海は日本海です。そして、ついに来ました。

二の鳥居の奥、走る線路。ここは参道を留萌本線の線路が横切っている珍しい線路です。
映画の中でも初詣の人ごみの中、警備員さんが立ちこの線路の上を列車が走っているシーンがあります。まさにここ、この場所です。

神社へ行くには当然ですが線路を渡ります。ドキドキしながら渡りました。

階段の真下が線路です。ここで来る列車を見たい。絶対見たい。

圧倒的な何かに言葉も無く、音は葉の擦れる音と鳥の声虫の声。たまに国道をゆく車の音。静謐でものすごい良い時間を過ごせました。海、線路、空、森、鳥居、あるものが全部完璧に調和しているように思えて、なんだか感動してしまいまして。

でも列車の時間があるから、、後ろ髪を引かれるようにこの地を後にします。
できるならもう一泊ここ留萌で宿泊して、もっとゆっくり見ようと考えていたのですがこの日は8/13日。お盆!無理!留萌空室0!でございました。。
観光協会へ問い合わせれば空き部屋用意して頂けるのは解っていたのですがお値段がね(´Д` )

この言葉を使っていいのか解らないけど、確かに「カムイ」を感じました。オカルトとかじゃなくて、アイヌの方が表すカムイは居るんだな、と。
神社って本州、内地のものをむりやりアイヌの地に持って来た感があり、北海道の神社はあまり好きになれなかったのですが、もしかしたら同じ物が形が違って表しているだけなのかもしれないと腑に落ちたのもここ阿分稲荷です。神もカムイも八百万、万物に神が宿る根底は一緒なのかもと。
日が昇り、段々と朝の神々しいまでの空気が薄まり日の中の空気になる頃人間の世界に帰って来た感がありました。なんかオカルトぽいですが、、(´Д` )
そういうのでなく、なんか居場所が違ったと言うか、まあそういう気がした、そういう気持ちになりたい、と思っていたのもあります。
そんなこんなで列車の時間もあるので阿分駅へ戻ります。

絶対にまた来ようと。留萌本線が増毛まで行っているうちに必ず。

阿分駅に到着し、すっかり日が昇り気温があがって来た事を覚えています。
阿分駅の中は蒸し風呂状態で…(´Д` )あつい


留萌から私を乗せたキハ54が増毛まで行き、折り返して帰って来ます。
阿分駅、キハ54の到着を動画に撮りました。遠く森の中からいきなり出て来ます。

歩いて余裕で到着できますし、景色も良いのでのんびり散歩気分で味わえます。ただし、お店が全くないのでなにか食べ物など留萌や増毛から用意して行くと良いかなと思いますよ。ゴミは持ち帰りましょう
駅・Station、レンタルでもありますので、是非一度見てみて下さい。今ならまだ増毛へ列車で行く事ができます。冬になるとどうしようもなく見たくなる私の大好きな映画です。
稲荷神社まではこんな距離です↓
そして乗車した4924Dは留萌に到着します。
宿へ帰り、すっかり汗をかいたのでシャワーを浴び、朝ご飯を頂きチェックアウトします。9:31深川行き4926D列車で深川まで戻ります。

留萌駅の中にはかつてSLで使われていた「すずらん」のヘッドマークや

「駅」にも出て来た壁。

列車の窓から留萌に別れを告げ、深川へ戻ります。
今夜の宿
深川への列車内で今夜の宿を探します。札幌ならさすがにいくつかありますが、旭川、滝川、富良野周辺満室で、さてどうしようと。
名寄ってどうかな?と何かが囁き、調べてみるとビンゴです。
通常料金レベルで空室有り。名寄一度行きたかったし即決予約を入れました。そんなこんなで深川です

そうと決まれば深川から各駅停車なんて待てないので、またワープ使っちゃいます。

早々に深川からスーパーカムイで旭川へ。この旅二度目の宗谷本線へ向かいます。
北海道東日本パスで行く夏旅北海道2015 全15編です ★が今のページです
北斗星寝台券取れた→東京→青森→/はまなす/→札幌→塩狩→稚内→札幌/はまなす→函館/長万部から山線札幌→増毛/留萌→★阿分稲荷神社→名寄(キマロキ)→幾寅/帯広→釧路→根室/網走→札幌→北斗星/函館まで→北斗星/上野到着
わざわざ阿分までありがとうございました。
阿分稲荷は、我が先祖も勧請に関わっていたので、ご紹介嬉しいです。
年内に廃線が決まり、路線図から阿分の駅名が消えるのは淋しいですが、寧ろここまで頑張ったJRには感謝したいくらい。
今年は、昨年までとは違い、観光客が多いそうなので、とてもよいタイミングで、等身大の留萌本線沿線を満喫して頂けたのではないかと思います。
コメントありがとうございます!阿分稲荷神社に縁のある方に読んで頂けて嬉しいです。
いつもガラガラでしたもんね。。留萌からの車窓の変化と次々に停車する駅、日本海、迫る暑寒別岳。素晴らしい路線でした。
もうあの情緒はなくなり、最後のお祭り騒ぎですものね。留萌ー増毛の最後の一時、列車の昔の賑わいを感じるのもアリかなと思っています。
一度真冬の増毛に降り立ちたかったのですが、叶わず。
でも映画の「駅」で永遠に残るので、寂しいですがかつて本当に汽車が走っていた風景は見れるかなと感じています。
ありがとうございました。