サンライズ車窓
ひと段落して。寝台から窓の外を見ます。窓のRが懐かしい。この窓から見える景色は北海道の景色や青函トンネルの景色じゃないですが、伯備線の景色はとてもきれいです。

出発が早いサンライズ出雲92号ですが、途中ゆっくり停車して特急を行き違えたりが多いです。

とりあえず、無事に乗車できたこと。無事に出雲市を出発したことに乾杯です。西日本の景色が美しく。いつまでも出雲に見送られているような気持ちになりました。でも、さすが西日本です。

ちょっと時間が前後しますが、松江です。見慣れない列車が来ても気にしないのはまるで大宮のようです。が、ふと思うと今から京阪神へ向かうこの列車って、ラッシュの大阪とか神戸を抜けるわけで。。
てことは、窓のブラインド開けられない恐れがあると気づいてしまいました。

在来線で通ってきた鉄路をサンライズで上ります。一つ一つの駅に見覚えがもちろんあり、また次はいつこの駅に来れるのかと思うと胸が締め付けられます。自分は遠くに行ってしまいます。でも、その地にいる人はその場所で日常があります。出雲の地。見える景色を目に焼き付けます。

来る時に降りた米子駅。首都圏色のキハが大量に(´Д` )大好き。北海道でタラコとか騒いでいた自分を反省します(イヤイヤ)。

先頭の7号車なのでカーブの多い伯備線では最後尾1号車が見えます。このあたりからの車窓です。
だんだんと日が陰ってきて、夜を走る列車に似合う時間になってきました。その前にシャワーへ行ってしまいます。
サンライズ・シャワーを浴びます。

時間の予約をしない、というのもなかなか新鮮です。とにかく汗だくだったので、まだまだ明るいうちだけどシャワー浴びてしまおうと考えます。
再び、タオルや着替えをもって(さすがにまだ寝間着で歩くのは気が引けたので)シャワーがある3号車へ向かいます。
サンライズ出雲・シャワー
3号車に到着すると、絶賛使用中でした。そして、ご年配の女性の方が入り口前で待っていました。他の方はいなかったので、私は誰もいないラウンジ席に座り外の景色を見ながら順番を待ちます。
使用している方、次に並んでおられるご年配の方、その次の3番目が私です。
*入る時に次の方がいると焦りますねぇ(´Д` )。シャワーに並ぶのも違和感がありまして。北斗星のシャワーは食堂車で30分毎のご予約制でしたから、その時間に行けばすんなりシャワーを使えました。
使用している方が退出されて、並んでいた女性が入室しました。
それをラウンジ席で見て、しばらく誰もいない貸切ラウンジで佇んでいますと、シャワーを使うと思われる方が見えました。
使用中を見るとラウンジ席に座りましたので、私もご年配の方と同じようにシャワー室前に移り、(まだ空いていますし、あまり待つことはしたくなかったのですが)退出を待ちます。
*どんなに時間がかかってもお湯が出るのは6分ですから、20分もあれば十分終わると経験から思います。
さて、女性がシャワーを終えて出てきました。一礼し、私も早速シャワー室へ。

洗浄ボタンがあります。使用後これを押すようにと案内があります。
シャワーのお湯が出るのは6分で、途中退出はできません。忘れ物を取りに行くのは「カードを挿入前」です。挿入してしまうともう後戻りできません。
「6分」と聞くと焦るのですが、お湯を止めている時はカウントが止まります。から、ゆっくり洗い、すすぎの時だけ焦れば大丈夫です。
*自宅もこういうシステムだと水の無駄遣いがなくなりますよね。レジ袋を袋叩きにする前にもっと理性的な事をしていただきたいものです。
さて、鍵がかかっている事を確認し、脱衣場にあるカード挿入機にシャワーカードを入れます。

6分が表示されています。リンスインシャンプーとボディーソープは備え付けがあります。青いボタンでお湯が出てカウントアップ、赤いボタンでお湯が止まりカウントも止まります。
お湯の温度調整もよく効き、湯量もバッチリ出てきます。さっぱりすっきり。1分ほど時間を残して(それでも身体洗浄2周できました)シャワー室を出ます。
扉を閉めて先ほどの室内洗浄ボタンを押すと「シャワーっと室内を洗うのかな?」と思いきや、あまり爽やかじゃない「ゴブ、ゴブ、ドジャーババババ」みたいな変な音で室内が洗われていました。まあ、なんでも洗われれば良いです。次の方が気持ちよく使えるように準備が整います。
*もちろんですが、タオルの備え付けはありません。タオルは絶対に必要です。
ふーっと一息。汗も流れてすっきり。時計を見ると17:24頃。「上菅」という駅でサンライズが対向からくる列車待合の時にシャワーを使えたので、ほとんど停車している車内で使えました。
全部で10分くらいの入浴を済ませ外へ出ると(部屋からここまでは室内備え付けのスリッパで( ^ω^ ))、あれま!3人並んでいました。
タイミングでシャワーが並んでいたり、すんなり入れたりしますからこればっかりはもうこまめに見にくるのがいいと思います。
いや、やっぱり寝台車内でのシャワーは非日常の極みと思います。
サンライズ出雲92号 伯備線内運転停車表
伯備線内の運転停車(待合の停車でドアが開きません)の記録をつけていました。出雲市から岡山駅まで乗車の米子車掌区の車掌さんが丁寧に停車時間と行き違う列車(出雲市行きのやくも〜号待合のため〜駅に〜分停車します、というふうに)を伝えてくれたため、どれくらい停車しているのか解りありがたかったです。
駅名 | 到着 | 出発 | 行きあい列車 |
---|---|---|---|
岸本 | 16:44 | 16:45 | 945M・米子 |
江尾 | 16:57 | 17:03 | やくも17号・出雲市 |
上菅 | 17:21 | 17:26 | 831M・西出雲 |
生山 | 17:38 | 17:43 | やくも19号・出雲市 |
布原 | 18:10 | 18:14 | やくも21号・出雲市 |
木野山 | 18:38 | 18:45 | やくも23号・出雲市 |
中庄 | 19:23 | 19:36 | やくも26号・岡山 |
中庄での待ち合いが「サンライズ出雲92号出発の1時間後の16:30に出雲市を出た岡山行き特急やくも」に抜かれる、というミラクル力技まで見せてくれます。最後は伊達紋別で後から来たスーパー北斗に抜かれたこととかもありました。特急が特急に抜かれるのは寝台特急の宿命ですね。行き先が遠いからでしょうね。
こののんびり伯備線がとても魅力です( ^ω^ )。

シャワーも浴びて、車窓はすごい伯備線。早めですがお弁当をいただきます。本当にバカだなぁと思うのが、この中身は写真撮ってないんですよ(´Д` )まったく。
この掛け紙がいいですよね。どんどん出雲と出雲大社から離れて行っているのが寂しくて寂しくて( :ω: )
室内に車内ご案内がありました。

出雲になったり瀬戸になったりしますから、両方に対応している案内ですね。列車は伯備線を岡山に向かいどんどん上ります。
上の伯備線行き違い停車の表にも書きました伯備線特急「やくも」。行き違いで止まるたびに出雲市へ向かう「やくも」を見ていました。
どの列車も結構な乗車率ですから、山陽と山陰の重要な足なんですね。
夏の盛りの雲が見えます。日が傾いてくる時間、18:36のタイムスタンプでした。場所は備中川面駅付近。もうとっくに岡山県です。
夏が終わるような、なんとも寂しい気持ちで車窓と暮れてゆく夕日を見ていました。
定期サンライズならば、東京行きの出雲と瀬戸が岡山で連結をするのですがこのサンライズ出雲92号は7両編成のままです。なので、岡山にも短い停車時間ですぐに出発です。
ここはもう山陽本線。今までのようにのんびり走るわけにはいかず、スピードもまるで新快速のように上がります(´Д` )はやい。。ドライバーも岡山で変わったようです。
姫路

ここまでサンライズ出雲92号は停車駅の停車時間が1分や2分。倉敷も岡山でさえも3分の停車時間(19:46着-19:49発)でした(安来で4分停車でも乗ったばかりなので)から、ホームに出るのが危険すぎてできません。
姫路ではやっと21:02着-21:09発の7分の停車時間がありますので、腰を伸ばしがてら久しぶりにホームへ出てみます。

定期サンライズなら「出雲・瀬戸」ですから、スクロールするんですかね(´Д` )?

部屋の電気を消して、目印を置いていたのですぐわかりました。外から自分の寝台を撮ります。

私の写真は後ろが多いんですが、乗ってる車両がこの一番先頭車「7号車」なので珍しく前から撮っています( ^ω^ )。
サンライズは夜を走る列車ですから、夜が似合いますね。
これ、ここまで来て初めて自分乗車の列車の写真を撮ったんですよ(´Д` )

出雲市で撮れなかった行先幕も初めて撮れました。
寝台へ戻り、外の景色を撮ります。やっぱり2階は高いです。

明石海峡大橋
姫路を出て、ふと1階へ行ってみるとすべてのブラインドが落とされていました。これから夜を走りますから、車掌さんが閉めたのでしょうね。

姫路を出てもまだまだ空席がありました。1階はほとんどお客さんはいません。

そして、噂に聞いていた「明石海峡大橋」が見えました。
ぼーっと車窓を室内の電気を消して見ていたら、なにやら橋が。
「瀬戸大橋?なわけないですよね」
と一人ボケ。マップアプリで確認するとまさに「明石海峡大橋」です。かなり遠くから見えていて、見えなくなるまでの景色はボリュームがありました。
姫路を出て、次の停車駅三ノ宮に1分停車。そして、最後の停車駅「大阪」です。