上下2つの記事に分けるつもりだった旅行記ブログですが、案の定大長編になりました(´Д` )。最終回は出雲市駅からサンライズ出雲92号に乗車し、東京へ戻ります!シャワーや出雲市駅でのサンライズ車内での食事調達、寝台特急サンライズエクスプレスの個室をたっぷりご紹介しています。
青春18きっぷ旅行記|出雲市からサンライズ出雲92号乗車、東京へ
*今までの記事はこちらです。
前編|東京からムーンライトながらに乗り、岡山・高松・木次線備後落合を経由して出雲市に到着しました。
中編|一畑電車の1日フリーきっぷで出雲大社をたっぷりと参拝。
そして、いよいよその時、寝台特急電車に乗車する時が近づいてきました!
*重すぎるのでページを分割しました。
サンライズ出雲92号乗車前に車内で食べるものやお土産を購入

無事に出雲大社から一畑電車で出雲市駅に到着です。
出雲市駅の高架下にあり、改札にくっついているお土産やさん「アトネス出雲」で帰路がLCCじゃないのでがっつりと「出雲おみやげ生そば」や、地元のお酒「馨」とか、「宍道湖のしじみの佃煮」など買いあさります。
アトネス出雲はお土産やさんがすごい充実していて、出雲地方の物産はほぼ揃うんじゃないかと思います。お菓子やパンやさんもありますし、ちゃんとした(というと変ですが)お土産ものから、お手軽な小分けにできるお菓子などたくさんありますよ( ^ω^ )。
*アトネス出雲を出て、駅前には一畑電車が運営する一畑百貨店・出雲店もあり、そこにもお土産が沢山あります( ^ω^ )1フロアで見やすくとてもキレイ。ホテルの1階が百貨店です。お蕎麦やさんもあります。
サンライズ乗車前にお腹になんか入れておこうと、出雲大社の駐車場の前でも出雲そばをいただいたのですが(写真ない)、出雲市駅の駅弁も謹製している「黒崎」さんで出雲そばを頂きます。この改札前の黒崎さんはさまざまな駅弁も売っています。が、時間が時間だけに全てのお弁当はもう売り切れていました(´Д` )。
出雲そばは上の写真のように3段になっていて、上からそばつゆをかけます。
食べ終わったら次のお椀、それも終わったら次のお椀へとそばつゆを回して行きます。ここのお蕎麦はもみじおろしが効いていて、甘辛めのしっかりとしたツユがまたおいしくて。つるつるっといただいてしまいました。
お会計の時、
「ごちそうさまでした、お弁当はもう売り切れていますよね(;ω;)?」
と、(お蕎麦食ったばかりなのに食物の質問だブー)悲しい確認をしたら、
「大丈夫ですよ、まだあります」
と!びっくり!まだあったのです。表に出ていなかっただけなので、注文したら作っていただけました( ^ω^ )。
それがサンライズ乗車1時間前です。
乗車後のビールとかお酒とかをまだ買っていなかったのでお弁当の黒崎さんにお支払いだけ済ませ、名前を告げてお弁当は乗車する時に受け取る事にしました
*久しぶりの寝台15時間弱の乗車ですし、車内販売はありませんから水とかお茶とか冷凍されてるペットボトル(でできるだけビールを冷やしておく)とか、翌朝のコーヒーとかもまだ用意できていなかったのです。
お弁当を夕飯にしようと決定し、飲み物や明日の朝の食べ物、万が一トラブルが起きて車内に閉じ込められた時用のパン(行きでやらかしてますから(´Д` ))などを改札横のJR西日本セブンイレブンでがっつり購入。ここにはのどぐろの天ぷら(関東でいうさつま揚げ)などの練り物系たくさんありました!
*サンライズのシャワーセットや少ないながらもサンライズグッズ(3両横向き編成の磁石とか。買ってきたらよかった。。(´Д` ))も販売していました( ^ω^ )
サンライズ出雲92号乗車

今でも覚えています。改札がうだるような暑さで(´Д` )ある意味吹きっさらしだから、空調なんてないんですよ。で、この改札あたりは風が抜けないのか何なのかわかりませんが、暑い空気がヨウカンレベルに滞留していて、もう死にそうでした。
食べ物ばかり買い込み、飲み物も大量。黒崎さんでお弁当を受け取り、汗だくでホームへあがります。ホームも日が当たって暑い暑い暑い(´Д` )
サンライズ出雲92号は1番線から発車、と表示が出ています。
入線時間は15:26です。が…
*ここから出雲市駅を出発まで写真0です。なぜかというと、回送列車の入線が遅れ、反対側にいた岡山行きのやくもが発車した後、出発2分前にやっと入線してきて、すぐに出発という荒技を決められたからでして(´Д` )
*昨日東京行きの定期サンライズを撮っておいて本当によかった(´Д` )としみじみ思いまして。
*出雲市駅ではお見送りの小さいちゃんがいました(‘ω’)
「すぐに発車します!」
とのアナウンスが。定刻で出発させたいですよね長距離だし。出雲市から乗車の方はあまりいませんでした(伯備線も復旧して間もないですし)。
ドアが開き、車内に入ります。あああ、涼しい。そして、めちゃくちゃキレイ( *˙ω˙*)و
ホームを見たところ数えるほどの人の乗車でしたので、シャワーカードは検札後でいいやと判断します。
寝台特急サンライズ出雲92号とは
そもそも「サンライズ出雲92号ってなに?」と思いますよね。私も知りませんでした(´Д` )。
この列車は季節臨時列車で、特定の日にのみ走ります。平成30年の夏は
8月10・15・23・9月14日
の4日間走りました。なので、いつでも乗れるサンライズは「定期列車」の方になります。
下り・サンライズ出雲91号
サンライズ出雲91号 | 乗車時間 | 14時間46分 | |
東京発 | 22:21 | 出雲市着 | 13:07 |
定期サンライズ出雲 | 乗車時間 | 11時間58分 | |
東京発 | 22:00 | 出雲市着 | 9:58 |
上り・サンライズ出雲92号
サンライズ出雲92号 | 乗車時間 | 14時間50分 | |
出雲市発 | 15:33 | 東京着 | 6:23 |
定期サンライズ出雲 | 乗車時間 | 12時間17分 | |
出雲市発 | 18:51 | 東京着 | 7:08 |
堂々の乗車時間約15時間( ^ω^ )b!運行日に都合が合えばとても乗り得な列車なのです!
サンライズ出雲92号乗車・出発

遂にサンライズに乗車しました!背中方面が東京方面で、棚と鏡がある方が出雲市です。なので、下りの列車だと進行方向向きの個室になりますが、上りの私は逆向きです。
ドキドキしながら個室番号の部屋を覗き込みます。入室!
狭い。けど、予期していた狭さです。いいんですOKです。
荷物を整理し、何とか今夜の宿を整えます。できるだけ居心地よく、スペースを広くするためにできるだけ荷物をまとめて、使わないものや寝台の中で不要なものは足元へおきます。保冷バッグを持参していたので出雲市駅で購入した冷凍ペットボトルにビールや炭酸など冷えて飲みたいものを入れています(写真一番左の青い取っ手、伊藤園のおまけです)
*出雲市のアトネス出雲にも100円ショップの「キャンドゥ」がありますから、ここで保冷バッグを購入することも可能です( =ω=)。
サンライズB個室シングル
今夜のお宿の個室番号はこちらです。

サンライズ出雲92号。下り先頭7号車の進行方向逆向きに背もたれがある(後ろに進むことになる)23番個室です。きっぷの表記は
「サンライズ出雲シン92 7号車 23番 個室」
です。

お隣の24番個室はまだお客さんが乗っていなかったのでパチリ。7号車24番は下りだと背もたれが進行方向です( ・ω・)写真の←が進行方向、東京方面なのです。スイッチバックとかなしなのでずっと前向き。いいなぁ。

検札が来る前にちょっと7号車車内の上下階を回ってきました。
こちらは1階の個室です。目線がかなり下になるので、2階よりも天井が若干高く割と窮屈さを感じないです。

7号車の1階通路です。

伯備線揺れるんで(´Д` )車内のご案内です。
サンライズには個室と寝台料金不要ののびのびシートがありまして、いわゆる寝台列車の解放B寝台はありません。
無事に7号車の上下を1周し、部屋に戻ると遠くから車掌さんが検札している声が聞こえます。自分の部屋の番になり、JR西日本の車掌さんが「コンコン」と。
「東京までですね( ^ω^ )」と、きっぷにハンコを押します。お世話になります。
さて、検札も済ませたのでシャワーカードを買いに行きながら車内を見て回ります。
サンライズ出雲車内探訪・シングルツイン
基本、通路を挟んで左右、それが上下2階建で個室の部屋がありますので、B個室寝台シングルはめちゃくちゃ狭い(´Д` )JR東日本北斗星のオロハネのソロよりは広いかも。そういえば枕木方向でなく線路と水平に寝れる寝台はもしかしたら初めてかも。
出雲市入線から全部の(A寝台を除く)個室のドアが開いていました。出雲市から乗車も少ないので、ほとんどの個室ドアが開け放たれています。
せっかくなので個室を通路から見学しがてら7号車から3号車のシャワーカード売り場まで行きます!

二人でも使える「シングルツイン」。下のベッドは跳ね上げて座席にできますし、お値段もお手頃です。
いいなーいいなー(´Д` )シングルツインいいなー(´Д` )
昔の寝台特急「出雲」にもついていたシングルツイン。
通路にしゃがみ込んで(なんとかこのシングルツインをシングルツインらしく撮りたい。でもいかんせん通路が劇狭なので、アングルが大変なんです)仰ぎみるようにバシャバシャ撮っていたら検札していた車掌さんとばったり会ってしまい、
「あ、すいません(汗)」
と詫びを入れるも
「大丈夫ですよ( ^ω^ )b、ゆっくり撮ってくださいね〜」
と( :ω:)。
やさしい。山陰のJR西日本の人はいい人しかいない。

腕を伸ばして撮ったりして。右の棚みたいなのが上に上がる階段です。ここに荷物を置くこともできるし、広く使えますね。進行方向も下段の寝台は向き合わせで椅子ができますから考えなくていいのが素敵です。
なんとかこの「シングルツイン」の魅力をお伝え(次は乗りたい)できたらと思いながら撮っていました。
サンライズ・5号車(12号車)のびのび座席

サンライズの「のびのび座席」です。この席は「指定席」なので寝台料金がいりません。ここにはお客さんがいたのでまだ人がいないところを撮ってきています。
サンライズ・車端部屋
1階でもない2階でもない部屋がサンライズにはあります。1車両に2部屋とかしかないので、なかなか取るのが難しいと言われています。

それがこの「車端・平屋部屋」です。天井が普通に高いので圧迫感はありませんし、この巨大な窓から見える伯備線車窓や瀬戸大橋、はたまた伊豆あたりの日の出は素晴らしいと思います( ^ω^ )。
サンライズ出雲・3号車B個室ソロ・ラウンジ

「ソロ」です。北斗星ではお世話になった部屋種別「ソロ」が、この「サンライズ」にもあります。車両の床下機器の関係で深い1階を作れなかったのでこのタイプになったとか。

部屋の中に階段があり、かつてのソロを思い出します。
が。
徹底的に違うのは
廊下の左右に部屋がある
ということで、、(´Д` )
北斗星の「ソロ」は通路の横に枕木に沿って寝台があり、正直広々していた室内が、このサンライズだと劇狭の空間に仕上がっています。
2階ならまだ扉を閉めて階段下で着替えやなんやかんやできそうですが、下の部屋だと部屋の中に上段への階段がせり出していて、荷物が多いと無理でしょうこれ(´Д` )と思う仕上がりになっています。。

上段タイプ。奥の扉のが下段で、上下が互い違いに配置されています。

この右の出っ張りが上段への階段で、こんなにせり出さなくても、、てくらいせり出していて、ひたすら狭いです。
寝台のサイズ(長さ*幅*ベッドから天井の高さ(単位はcm))が、
サンライズシングル寝台サイズ
長さ | 幅 | ベッドから天井の高さ | |
1階個室 | 196cm | 70cm | 144cm |
2階個室 | 196cm | 70cm | 136cm |
サンライズソロ寝台サイズ
長さ | 幅 | ベッドから天井の高さ | |
1階個室 | 196cm | 70cm | 97cm |
2階個室 | 196cm | 70cm | 100cm |
ソロはシングルに比べて1Fは天井まで47cm低いです。。ので、特別な理由がなければシングル狙いが良いと思います。
この3号車(10号車)の車両には8席のフリースペース「ラウンジ」がついています。

開放的な窓を流れる伯備線の景色が見えます。この3号車には「シャワー」と「シャワーカード自販機」がありまして、

この奥に「シャワーカード自販機」と「シャワー室」があります( ^ω^ )

320円です。予約とはありませんので、空いている時に使います。売り切れもありますので、シャワーを使うなら早めに買いましょう。
上の注意書きには
- タオル販売はない
- 払い戻しない
- 絶対1人1枚
- 小さい小銭から入れてね
- 紙幣は1000円だけな
- 両替はしない
- 理解して協力よろしく
JR東日本・東海・西日本・四国
という内容です。無事にシャワーカードを購入できました。
*先の話ですが、やっぱり大量に乗ってくるのは大阪です。が、大阪出発後のおやすみ放送では「シャワーカードは売り切れ」と言っていました。早めにお求めになる方が確実ですね。
サンライズ出雲・4号車(A・B寝台)

行きも通ったのですが、これ。これこそまさにザ・寝台列車な光景で(´Д` )。涙が。。DNAは残っていると。
車両の片側に寝台、個室が集まり、片側がパブリックな通路になっていて。夜見ると窓の明かり配置が列車の左右で違っていて。この空気、この感じ。懐かしくて、懐かしくて懐かしくて(´Д` )。
*さすがに寝台個室の入り口ドアはすべて閉まっていました。
2階は6室のA寝台個室シングルデラックス。1階は2人用B個室サンライズツインが4部屋。この車両にはA個室6室だけのために専用シャワーがあります。
いつかは。と思いながら通過し、一度部屋に戻ります。その2に続きます。