上野を出発し、稚内まで行き、札幌から北斗星で帰るツレ(弟)を見送り札幌から北海道東日本パスを利用開始し釧路へ到着。
夏旅北海道その6です。
札幌から函館本線、根室本線を乗継釧路へ到着し、さて今日はどうするか。根室まで行くか、このまま網走を目指すか。
この釧路駅でとんでもないポカをやらかします。
前日までの出来事はこちらです。
さて、少しゆっくり目に釧路駅に行きました。
釧路から厚岸 5627D
昨夜から根室まで行くか、どうするか迷っていました。
何故かと言いますと、今回の旅の唯一の目的は「網走の網走刑務所前CAPICでニポポ人形を手に入れよう」と思っていたのです。
「ニポポ人形」は網走刑務所の中の人が手作りで作っている人形で、このような木彫りの素朴な人形です。

この画像は今回の旅で手に入れた前はなかった持ち運び用の6cm弱サイズニポポです。このニポポ人形については後ほど下の方で↓詳しく書きます。
網走で網走刑務所まで行く時間が欲しかったのと、翌日は網走から石北本線で旭川方へ出るイメージでしたので、早めに乗る必要がありました。
石北本線は網走から旭川まで行ける普通列車がどう頑張っても1日2本しかありません。この話は次の網走から出発の時に詳細に書きます。
ので、網走駅から歩いて網走刑務所へ行く時間が必要でした。
釧路を5:55に出る3625D快速はなさきに乗り根室から11:12の3630D快速はなさきで釧路に戻り〜とか、前夜宿で時刻表とにらめっとしていて、途中で
「もういいや、起きてから考えよう」
と(´Д` )
で、なんとなく5:55に乗るかな〜と眠りに就くも起きたら5:50。。。いや、ぐっすり寝ました!
今から身支度して荷物かき集めて釧路に走っていてと考えるも、止めました。根室はまた今度いこうと。そうなると釧路6:06の4726D網走行きは到着が早すぎるし(9:18に着いてしまいます。)まあ、釧路湿原ノロッコ乗った事無いし11:06の9332、くしろ湿原ノロッコ乗車して向かうかな、と考えました。
とか思いながら身支度が完了し、6:15にはエスカル釧路をチェックアウト。昨夜お世話になった和商市場が本当に目と鼻の先です。

ここが醤油を買ったローソン(この話の顛末は前回のブログに書いています)。まるでローソンだけしかないように見えても、この右側から入るとしっかりした市場になっていて、勝手丼を食べれます。
ここから数メートルの釧路駅に朝早く到着。
時刻表で花咲線(根室本線釧路ー根室です)見ると6:31発厚岸行き5627Dがある。
とりあえず乗って厚岸からやっぱり根室に向かうかとかもう意味が解らないけれど1人なので何をどう乗って何処へ行こうが自由な旅。
やっぱり人がいない釧路の駅改札を通り、花咲線ホームへ。

待っていたのは愛するキハ54です!
発車時間が迫っていたので、車内で飲もうと自販機で缶コーヒーを買います。
この時荷物をベンチに置きました。
缶コーヒーとリュックを持ち、車内に乗り込むと貸切です
発車案内前に運転手さんが来て、
「厚岸行きですがお間違い無いですが?」
「はい、大丈夫です」
「寒かったら暖房入れるんので言って下さい」
とわざわざ伝えてくれて(´Д` )ありがとうございます。確かにこの日は夏とは思えない寒さでした。。
私1人乗車で良いのかな?途中から乗って来るよね?とか思いながらも5627D厚岸行きは私だけを乗せて釧路を出発します。
またノロッコ乗るから戻ってきた時に釧路駅で硬券入場券買おうと思いながら離れ行くホームを見ていました。

誰もいない(´Д` )運転手さんと私だけ。
釧路のキハ54のシートは真新しくて丹頂鶴やらふくろうやら賑やかでした。
軽快なジョイント音とエンジンを響かせて、途中汽笛を鳴らしながら汽車は東へ行きます。
JR北海道の人って本当にすごい。私が乗ってなければ空のままこの道東の原生林をひたすら走ります。
別保と上尾幌の間が長く、ひたすら原生林を駆けます。トンネルもいくつかあり、突入前汽笛を鳴らし野生動物に注意を促しているようです。よくもこんな所に線路を敷いたなぁと思う車窓。原生林と言うか原始林と言うか。とにかく深い森の中を列車は進んで行きます。
走行音、森、汽笛、誰もいない車内でどんどん現実感が薄れて行きました。
車内貸切で1人でしたのでぐるっと撮影。
上尾幌に停車します。上尾幌では釧路方面に向かう列車との交換がありました。私だけですが、ちゃんと停車の案内をしてくれて。当然ですが、妙に嬉しかったです。

なんだか道東はかわいらしいですねぇ(´Д` )

門静の駅を出ると厚岸湾が車窓に広がり、厚岸に到着です。
牡蠣の町厚岸。駅前に牡蠣弁当とか焼きガキとかあるかと思いきや、町中に行かなければ無さそうです。
列車は厚岸行きなのでここで下車。降り際運転手さんに
「ありがとうございました、お疲れさまでした」
と(´Д` )
もう惚れる。
「とんでもない、こちらこそありがとうございました」
と、返答し厚岸を降ります。
一瞬北海道東日本パスなので乗り放題なのですが、釧路から厚岸まで正規に運賃払っても良いかなと思ってしまう程贅沢な時間を過ごせました。
虚構のアトラクション乗るくらいなら現実の北海道の鉃道乗った方が余程身になり、為になると思うんですが。。

さて、ここから進むか戻るか。
戻る事にしました。花咲線完乗はまた来る言い訳に出来ると踏み。
到着してすぐの7:32発5624D根室からの釧路行きに乗り釧路へ戻ると快速しれとこに間に合いましたが、乗らずに次の列車にします。
このまま帰るのはなんとなくイヤです。厚岸を踏んでみたかったのです。
その次の戻りは8:14の5626D釧路行き。これに乗車と決め、町をぶらりと歩いてみます。
海が間近で少し足を伸ばすと色々とありそうです。
適当に気の向くまま歩きます。
乗車してきたキハ54が入れ替えを行っていました。釧路行きの5626Dになるのでしょう。

厚岸・一気に春から秋の花が咲く
一応駅前の案内とか見て、ふーむとか思いながらちょっと町並みを見て歩く事にします。時間は少ないですが、ここで色々見ました。
歩いていて、何か違和感がありました。町は手入れされ、沿道や家先に花が植わっていてこじんまりとしていて静かできれいな町だな、と見ていました。
が。
え?と思いまして。
北海道ってそうなんだと身に染みました。
それがこれ

え?なにこれ(´Д` )なんでコスモスとあじさいが一緒に咲いてるの?
本州で言う梅雨の花と秋の花が一緒に咲いてる

うっそ8月なのにあじさいとひまわりが一緒に咲いてる
要するに8月に北海道にいる私。周りに6月のあじさいと8月のひまわりと10月頃のコスモスが一緒に咲いてる(´Д` )!!なにこれすごい。すごいよ!
何かで読んだ事があります。うろ覚えですが、北海道はその短い夏の間に本州の春から秋の花が一斉に咲き揃うと。
その時は「ふーん」で特にそうなんだまあ寒いからね、で気に留めなかったのですが、実際この目で見るとすげええええええええ!

はまなすもいました。花はだいぶ終わっていて実が熟れていて。
宗谷稚内にももちろんはまなすありました。まだお花咲いていましたよ。
これに彼岸花でも咲いていればもう現実歪曲です。
いちどはまなすをジャム以外で食べてみたいなぁと。いつか実現してやるぞと固く誓って厚岸に戻ります。
厚岸から釧路 5626D
列車は行きの運転手さんでした。
釧路行きの列車は通勤の方や釧路へ用事があると見受けられるかたでまあまあ混んでいます。あと電話で話してたおばあちゃんの声が聞こえて
「今汽車、汽車で釧路の病院いくんだよ!」
と言うような話をされてて。
ああ、本当に汽車って言うんだな。良いなぁと思いながら時刻表をめくります。
来た風景を逆戻しし、写真撮らずずっと車窓を見ていました。
東釧路から網走 3728D 快速しれとこ
私のクセなのですが、時刻表の途中駅を見ないんですよね。。
この時も
(釧路まで行ってノロッコ乗って網走向かう。)
と乗換計画立てました。
乗換はターミナル駅だと思い込んでいる悪いクセです。途中でも乗換が出来るのに(´Д` )
釧路から東釧路までは釧網本線と花咲線両線が通っています。
東釧路に到着前、列車行き違いで数分停車と案内がありました。
時刻表見ると花咲線ではない、て事はもしかして釧網本線が来るの?
まさに諦めていたこれが東釧路に到着してきました。

うわーい。快速しれとこだ!ノロッコ2号にも乗りたいけどこれなら今日網走刑務所行ける!
いや、自分の行動に目から鱗でした。途中でも乗換できるなんて当たり前なのにすっぽりそれ抜けてて。ある種のカンが取り戻せた感覚が嬉しかったです。
花咲線も名残惜しいですが、乗換です。
乗車すると。。70%位彼の国の方。。
まあ釧路湿原ですからね、仕方ないです。混雑上等な車内、さすがに運転手さんだけではやり取りにらちが開かないのか、それともノロッコの方なのか塘路まで車掌さんが乗車し、切符のやり取りはすべてこの方がやっていました。
釧路の硬券入場券はまた来る口実に。
で、キハ54、快速しれとこの車内でふと気づきます。
帽子が無い
気づいたら被っていた帽子が無くなっていました。
記憶を辿りますと、どうやら釧路から厚岸へ行く車内ではもう無かったような気がします。
て事は、、釧路駅でコーヒー買ったときホームのベンチに置きっぱなしだ(´Д` )
ああああ、どうしよう。
とりあえず車内で電話するのはダメだから、網走で電話してみるか途中知床斜里とかで下車して電話してみようと決めまして。
無ければ無いで仕方ないし、車窓を楽しむことに。
快速しれとこはギューギューで釧路湿原の中を抜けて行きます。
途中釧路湿原、塘路、標茶、摩周辺りは結構降りました。その分各駅から乗車される方も多かったです。網走から特急オホーツクコースですかね?
茅沼で下車する筈だった方が後ろのドアの前で待ち、「?」になっている所を付近の方から降りるなら前だよ、と伝えられ急いで前方に行くも降りれずそのまま発車してしまう目も当てられない一幕とかがありました。
ワンマン運転で特に「全てのドアが開きます」放送が無い限り前の運転手脇のドアしか開きません。車内放送で駅に着く毎に案内しているんですが、、
この方は次の停車駅標茶で下車されましたが、茅沼に行く列車は2時間30分後まで無く人ごとながらどうしたのか気になっています。巨大カメラを抱えていましたから湿原で何かを撮影されるのだと思います。
列車は湿原を超え、摩周、川湯温泉と著名な駅を停車して行きます。摩周湖の最寄り摩周駅は足湯完備しているそうです。
屈斜路湖やアトサヌプリ(硫黄山)の最寄り川湯温泉も足湯があるそうです。

実に北海道らしい風景が次々と現れ、釧路辺りの鬱蒼とした原生林から徐々に大地が開けてきます。

海に向かう列車は平野を横切り知床斜里を目指します。

知床斜里です。ここで列車行き違いのため6分間の停車。
ヘッドマークは後ろには無く前にのみ付いているんですね。
快速しれとこは知床斜里を出発します。ここから大きくカーブを描き、ついにオホーツク海と並走します。

曇りの隙間から青空が見え、向こうに知床半島が見えます。左手の海はオホーツク海です。海を真横に見ながら線路は引かれ、列車は一路網走を目指します。
途中有名な北浜駅に停車。「次は北浜」の車内放送から到着、出発までを後ろの展望から撮っていました。
北浜は8年ぶりに訪れます。
ずいぶんひらけましたね。以前の道東は町にもコンビニ等無く、ひたすら道路と原野でした。今列車内から見ると人の気配がどこにでもあり、また網走に向かうにつれ車も増えてきました。
バイクは100%列車に手を振ってくれますね。
たぶん二度と会わないであろう人と列車の中とバイクの上から合図を送り合うとか、やっぱりこの辺りは感傷的になってしまいます。
※余談ですがバイクに差してるホクレンの旗良いですよね。
JRでもなんかやればいいのに(´Д` )100円〜300円くらいで買える駅巡りみたいなの。
駅スタンプを金属バッジにしたりとか。
ホクレンの旗はエリア別に色が分かれています。バイクに差して走ってると何処行ったか一目で分かる優れもの。是非JR北海道でも路線とか支社で分けてみるとかやったら楽しいのにな〜と。
ひたすらオホーツク海沿いに走り、やがて市街地が深くなり、網走に間もなく到着とアナウンスがあり。
列車は網走に到着です。
網走

網走です。

到着後すぐに駅員さんがヘッドマークの付け替えを行っていましたので、一枚お願いして写真を撮らせてもらいました(顔はトリミングしました)
ヘッドマークって列車に付いてると小さく見えますが、手に持つとでかいですね。下の画像の「足湯めぐり号」のヘッドマークと同じ大きさですよ。嘘だと思うなら上の方、このブログの「東釧路」からの乗換に快速しれとこを前から撮った画像が貼ってありますので見てみて下さい。
しれとこヘッドマークの右上に痛々しいセロハンテープの補修跡…(´Д` )大事に使っているんですねぇ。
JR北海道の制服好きです。何処の駅もこの制服の方は頼もしく、とても信頼出来ます。色々な事が重なって大変だと思いますが、心から応援しています。
私はJR北海道が大好きです。

列車は到着後すぐに塘路行きの4735D「摩周&川湯温泉 足湯めぐり号」になり出発を待ちます。東釧路からここまでありがとう。
※この足湯めぐりヘッドマーク、しれとこのヘッドマークと比べると「Wordで作った?」みたいなクオリティに。。もう少しなんとかなんなかったのかな(´Д` )
改札を抜けていざ網走刑務所へ向かいます。
ニポポ人形・網走刑務所へ
網走駅目の前に地図があります。方向を確かめ、駅を背に左手にずっと進むと網走刑務所に到着します。
荷物をしょったまま、南中央通と名が付いている国道39号線を進みます。
左手には石北本線の線路が見え隠れ。街道?沿いなので色々お店があります。
ハローワーク網走を超えると「大曲」交差点。右手には網走川の向こう、広大な網走刑務所の敷地が見えてきます。
途中の公園は工事中で網走川と並走する遊歩道はこの辺り立ち入れなくなっていました。
網走刑務所の前の橋を渡り対岸に渡ります(名前無さそうですが鏡橋でいいのかな?)やっと網走刑務所到着です。

昔見た景色そのままに、あばしり川のニポポがいました。
やっとここまで来れた。。

博物館の物で無く、本物です。網走刑務所の正門です。入り口右に「網走刑務所」と書かれています。
そしてその正門向かいに目的のこれがあります。

網走の刑務所作業製品展示場、CAPICです。
CAPICは受刑者が刑務所内で作成した製品を展示、販売している施設で全国にあります。また、スーパーのイベント等で「矯正展」の文字を見た事あったりしませんか?タンスや木工製品、せっけんとかが割と有名です。
質が良く実用的な物が安価に手に入るので興味あればネット通販もあります。
さてニポポ人形。
この木彫りの人形は網走刑務所のみで作られ、それを販売しているのがここ網走刑務所のCAPICです。網走市のホームページからニポポの説明を引用すると
語源は樺太アイヌの人たちのニィ・ポポ(小さな木の子供)から名付けられました。
北方の地に暮らす人たちは木製の人形を作り家の中に飾ったり持ち歩いて狩りでのけがや家族の病気から身を守る“お守り”として大切にしていました。
網走市では昭和29年に網走刑務所の受刑者の中で試作、販売されました。材料は寒冷地で育つ槐(エンジュ・マメ科)で材質は硬く脂質に富んでいて、長期間保存すると表面に艶がでてきます。受刑者は今も一日も早い出所の願いを込めて、製作を続けています。
とあります。北海道内に自生する槐(エンジュ)の木から一体づつ手彫りで作られ、販売をしています。
この槐で出来たニポポ人形は時間が経つにつれ非常に味わい深くなり、色も濃くなって独特の風合いが出てきます。
今回はこれをお土産に。これこそザ・北海道土産。しかも断言します。網走にしかありませんし通販でも買えません。
※一応網走市で通販をやっているようですが小さなサイズの在庫があった試しがありません。ずっと売り切れ在庫切れ。
やっと来たやっとニポポに会える
いざ店内へ。
記憶がほとんどないけれど、色々な物があります。お酒用ぐい飲みが8口で600円とか。箱入りでしっかししていて、全てが違うお猪口。もう見ていてあれもこれも欲しい物だらけ。しかし網走の品は良い物が多いです。
奥は家具やらなんやらを置いています。
さて、たぶんレジの裏にニポポあるだろう、何センチの連れて帰ろうかな〜
?
??
ニポポが無い
ニポポがありません。
無い。何処を見てもCAPICの決して広くはない店内を隅々まで見てもニポポ人形置いてありません
え?
頭真っ白。意味が解らない。
出発前に網走市のホームページでちゃんとニポポの紹介をしているのを見てきています。
「すいません、ニポポは…」
レジ係の女性の方に聞きます。
「あ、ニポポはもうここでは売れなくなりました」
「はあ?」
意味が…
おっしゃる事の意味が全く解りませんで。。
私「ニポポ人形を買いに来たのですが、、」
店「ニポポは2年程前からここで販売が出来なくなりまして…」
私「え?」
店「それ以前はここで販売していたのですが…」
私「え?だって網走刑務所で製作してるのですよね?」
店「そうなんですが…」
本気で意味が解らない話を聞いてしまい、
私「では、どこでいま買えるのですか?」
店「オホーツク流氷館や監獄博物館で置いていると聞いてます」
私「いや、歩いて来てるんで歩いて行ける所にはもう置いてませんか?」
店「でしたらミスタードーナツの向こうの道の駅で大きさ選べるように置いてありますよ。」
私「道の駅…ですか?ニポポを?」
店「はい、、前のお土産やさんにも数体あるようですが、道の駅の方がよろしいと思います。」
なんなんだこの至る所濁された会話は。
要するに刑務所側か販売側かしらないがどっかのバカが網走刑務所で網走刑務所で作られたニポポ人形を販売出来なくした、て事かと。
だがですよ、一方の話だけで物事を決めつけてはいけません。
もう道の駅に行くしかないと。
とりあえずここCAPICにはニポポの残骸しか残っておらず、恐らくその大人の事情が発動する前に置いてあった物が細々と残っているイメージです。終わったらおしまいな。
ので、私はここCAPICでこれを購入。

売れ残っていたんだろうなこれ。ひとつひとつがニポポ人形を模した丁寧な造りの箸置きです。裏には「網走刑務所」の印入り。
以前も購入してあまりの使い勝手の良さから首都圏の方々の矯正展見ましたが絶対に無く。
これもビニールが横裂けていて、最後の網走刑務所で販売出来るニポポ関連の製品と言う感じでした。
しっかりした焼き物。色違い7個で190円。どうして網走刑務所でニポポを売れなくなったんだ?
と言う訳で駅と逆方向。オホーツクの海の方にある道の駅流氷街道網走へ歩いて行きます。
□□□
歩きながら釧路駅に電話をし、落とし物のの帽子の問い合わせをしました。
ないだろうな、、と半ば諦めていたところ、なんと駅にありました!
「良かった、私今網走なのですが…」
「釧路に戻って来ますか?」
「えー、ちょっとその予定は(この時はまだこれ以降が未定)」
なので、送ってもらう事に。もちろん着払いです。とりあえず良かった〜
□□□
オホーツクに消ゆニポポ
網走刑務所を後にして、橋を渡り網走川に沿って歩けばオホーツク海に出ます。
こう言うときスマホって便利。。
若干違いますがこんな感じのルートです。駅を挟んで反対側へ。。
CAPICのい人の道案内だと駅の前の道をまっすぐ行って右に曲がるとミスタードーナツがありその先、と案内されました。
川沿いをずっと歩き、道の駅に辿り着きます。
網走刑務所とは違い大賑わいです。

着いた。知っていたら始めからこっちに来たのに。。
色々ありますが、まっすぐ網走市観光協会へ。ここに事務所と案内所があります。
ニポポありました
ううう、やっと会えた。
ニポポが置いてあります。
早速係の方へ下さいと伝えます。
「どれにしますか?」
と選ばせてくれました。全て顔が違います。
涙が彫られたニポポはいませんでした。いつか見つけてみたい。
以前一番小さなサイズは9cmでしたが、それより小さな持ち運び出来る用の6cmサイズも登場しており、頭にキーホルダーが着いちゃった悲惨な感じのニポポも。。
自分用に6cm、土産用に9cm。顔を見て選びます。
包んでもらっている時に
私「網走刑務所では販売しなくなったんですね」
店「はい、2〜3年くらい前から販売していません」
私「何でですか?」
え?て顔私忘れません(´Д` )
店「刑務所が卸してくれなくなったんですよ」
私「はあ?」
店「ニポポの居ない網走刑務所なんて…ねぇ」
同意を求められても困ります。
非常にすごくとっても意味が解りません。
刑務所は販売出来なくなったと言い、網走市観光協会は刑務所が卸してくれなくなったと言い。
これ、一番迷惑しているのはニポポを求める観光客ですよ。
大人の事情でしょう。色々な思惑がニポポの純粋さ、素朴さのイメージを殺している現状、網走市はなんとかした方が良いと思います。

と言う訳で今は無事に1体増えて4体のニポポがいます。
左から12cm、9cm、6cmです。顔の感じも木の感じもひとつひとつ違うのでもし気になったらお気に入りを是非見つけて下さい。
本物は底部に「網走刑務所」の焼印が入っていますので確かめて下さいね。あと剥がれない黒い商標シールが貼ってあります(6cmは後ろに貼ってありました。。)
網走以外では売ってません。
今回購入した6cmのニポポはかなりお気に入りです。ニポポ人形と一緒に栞が入っています。お守り、ですね。色々な事の。

無事にニポポも手に入れ、無くした帽子も出て来て良い事尽くめです。
帰途途中網走の町ではお祭りをやっていました。
色々な屋台を冷やかして、北海道のこの地も東京の縁日に似ているな、これは珍しい屋台だな、とか思いながら駅に出ます。

すっかり晴れて青空の下の網走駅。そろそろ宿に向かいます。
網走・北海ホテル

宿からの景色です。夕暮れの一歩手前。
今日のお宿は網走の北海ホテル。格安で朝食サービス付き。お部屋はお任せでしたが川側の眺望の良いお部屋を案内して頂けました。
大浴場もあり、確かに建物は古いですが接客も良く居心地の良いホテルでした。
すぐ隣にセイコーマートとケンタッキーフライドチキンがあります。
向こうに知床半島の山とオホーツクが見える。
宿の部屋で一日を振り返りながら、早めのチェックインでしたので移動の整理等していました。
そして網走のセイコーマートでやっとポイントカードを入手。今回の旅ではあまりセイコーマート使わなかったのですが、なんとなく嬉しいです。

この時のニポポが今横に居るのが不思議です。
今日も昨日と同じくうみねこかカモメかの鳴き声を聞きながら。広いお風呂にたっぷり浸かりまた明日どうするか考えます。石北本線に乗る事だけ決めて、ぐっすりと休めました。
移動距離 釧路ー厚岸ー東釧路ー網走 256.5km
8/12-8/16までの移動距離 2774.9km
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