北海道東日本パスで冬の北海道3・最北宗谷岬へ到達

稚内へ到着しました。旭川から同行の見知らぬ方と奇妙な連帯感を持ちながらも、各々の目的地へ駅から散らばります。外は猛吹雪と晴天がめまぐるしく変わります。さてどうしよう。なにも決めてない、考えていない今回の旅の2日目です。

稚内駅に到着したものの、さてどうするかと考えとりあえず昼ご飯に最北端のセイコーマート(北海道と茨城に展開するコンビニチェーンです。ここのごぼうサラダは旅人の整腸にとても役立ちます。しかも100円)にてようかんパンと牛乳を買い込み、稚内駅KITAcolorと言う新しくきれいになった宗谷本線稚内駅と道の駅とお土産屋さんと最北の映画館が入ってる建物の2階で頂きこれからどうするか考えます。

これまでの出発から旭川まではこちら
旭川から稚内まではこちら

でお読み頂けます。

あまり写真がなくて申し訳ないのですが、外は猛吹雪でこれまでも雪を散々見ていて果たして自分はこんな時にうろうろして人に迷惑かけないだろうか?とちょっと頭をよぎりました。
まさか遭難はしないと思いますが、晴れて日差しが出たと思った瞬間ホワイトアウトで横から叩き付けるような吹雪、また晴れて、を繰り返している窓の外を見ながら宗谷岬にいくのを今日にするか明日にするか考えます。

今朝旭川のお宿で見た道内お天気予報の「道北太平洋側は大荒れ、外出は控えて」というのも気になっていました。

北海道東日本パス、青春18きっぷで来たと見られる方々はこの後の臨時快速で旭川に戻る方がほとんどで、稚内で宿泊される方は皆無な様子です。
#ちょっともったいないなぁと。。

札幌からのスーパー宗谷1号の到着を見て、、

冬のスーパー宗谷1号稚内駅冬のスーパー宗谷1号稚内駅
冬のスーパー宗谷1号稚内駅

空が北の空色です。
実際はもっと青く、抜けるような成層圏色です。
ぼーっとしていたらあっという間に曇り、ばっさばっさ雪が降り始め一瞬でホワイトアウトしてました。。人が雪だるまになるのも理解出来ます。

雪はサラサラパラパラで靴が濡れる衣類が湿る事は一度も無かったです。粉より軽いというか、冷たさを感じない雪と言うか、空気が凍ってその分重くなって積もったような、なんと言うか。水とか氷ではなくて塩とかでもなくて空気が凍るとこんな感じ?上手く伝えられないのがもどかしいです。
とにかく空気が凍っていくイメージで、パラッパラ。手に着いても濡れるのではなく体温で一瞬に蒸発していくというか、空気に戻っていくような、なんで濡れていないのか不思議でした。
うーむ。難しいです。

ここ稚内駅から宗谷岬まで行くにはバスに乗る必要があります。

シーズンですと観光バスが出ていて、宗谷の見所を巡りながら宗谷岬へ連れて行ってくれますが冬場はもちろんありません。

※余談ですが、この宗谷バスがシーズンに出している定期観光バス良いですよ。
2013年夏に行った時観光バスは全く考えなかったのですが、空いている、お客さんも凄く少なかったので試しに乗ってみたらかなり良かったです。ルートは

  1. 北防波堤ドーム(下車説明あり)
  2. 稚内公園、氷雪の門とか(下車説明あり)
  3. ノシャップ岬(下車説明あり)
  4. 宗谷丘陵(下車説明あり、眼下に宗谷岬の碑が見えます)
  5. 宗谷岬(最北端の石碑が最北端を目指すライダー、レジャー、自転車、徒歩等色々な手段で到達した方々で日や時間によって並んでいるのですが、バスガイドさんが一緒に並んで各々のカメラで記念写真撮ってくれます。夏は混んでます。)

をたっぷり見せてくれます。午前と午後では若干ルートが変わります。今年からメガソーラーもルートに加わったらしい。
車中から間宮林蔵の石碑とその隣にある無関係な宗教の石碑の話、花の「はまなす」の説明、最後の「宗谷岬」の唄と、古き良きバスガイドさんの情緒溢れる能弁をたっぷり聞けて3,300円です。普通バスで往復するだけでも2430円(往復割引で)かかります。往復割引しないと2700円だったかな?
+1000円でこのボリュームならお勧めだなぁと感じまして、お伝えします。

稚内空港を利用する場合空港で下車する事も可能です。

夏の写真で恐縮ですが北防波堤ドーム

稚内 北防波堤ドーム
稚内 北防波堤ドーム

はまなすの花

はまなす
はまなす

はまなすの実はジャム等で食べられるそうです。はまなす石けんなどもお土産店でみかけます。左下に実が生っていて、道北の短い夏に思いが馳せます。
路線バスで行くと宗谷岬に10分から15分程の滞在時間です。稚内へ戻るバスがそれを逃すと2時間後になるので。。
今年からダイヤが変わり30分程居れるようになったようで良かった。

宗谷岬までの時刻や定期観光バス等詳しくは宗谷バスのWebページをご覧頂くければと思いますが、事前予約も受け付けているようです。今年2014年も午前便と午後便の2便が5月から10月まで走ります。

さて、今回はもちろん観光バスなんて悠長な事は言ってられない、走ってないので路線バスで宗谷岬を目指します。
明日はもっと天気が悪いだろうと言う私の勘、予想で決行です。

稚内駅構内にきれいなバス案内所があり、そこで路線バスの宗谷岬までの往復乗車券を購入。乗り場は目の前です。

路線バスですから稚内から宗谷国道を東へ進み、南稚内駅前通り、声問等を経由しながら進みます。左手にはずっと宗谷湾が見えます。

お天気は回復してきています。

バスの車内からは日本海が凍っているのが見えました。

凍った日本海
凍った日本海

海が凍ってるー(´Д` )流氷はオホーツクのほうだからこれ氷だよね?いや流氷なの?

♪流氷溶けて〜しばれがふいて〜

とあるし。。流氷なのかな?いや違うよな。と1人問答。

これは凍ってるんだろう、にして。
海って凍るんだ。。と知りまして。
益々北の凄さが身に染みます。

宗谷岬へのバスの車窓
宗谷岬へのバスの車窓

左のが波じゃなくて氷。ババババっと雪が舞いう、どばっと晴れるをめまぐるしく繰り返しながらバスは進みます。

宗谷バス車窓 宗谷岬
宗谷バス車窓 宗谷岬

宗谷に近づくとバス車内の自動案内は「宗谷岬をご利用の方は宗谷岬でお降り下さい」と言うアナウンスがされます。宗谷、てバス停があるからでしょうね。
ここまで乗客は私と後地元の方1人、乗車人数2人で進みます。
南稚内から5〜6人の乗車がありましたが、途中声問の辺りでほとんど降りてしまいました。

岬が見えてくると太陽が当たってきたー
いつも幸運なのですが、出発が雨だったり曇りだったりしても宗谷岬へ着くと晴れるのでそう言う所もここ宗谷岬に魅せられる要因だったりします。今回も晴れてくれました。

大きく岬を回り込み、宗谷岬に到着。

降りたのは私だけ、ここのいるのも私だけ。

人は自分だけと言う最北端独り占め、この瞬間日本の最北端に居た人間は自分だけでした。

日本最北端の地宗谷岬
日本最北端の地宗谷岬

この海の向こうにサハリンがあります。
思ったより雪が無い理由は帰り解りました。

写真で見ると平和に見えますが、風がとにかく凄かったのです。
北から叩き付けるような風とマイナス10度の気温、どれだけ凄い風かと言うとiPhoneが風を受けてしまい構えてられないのです。
風に煽られてiPhoneが飛ばされそうになる、と言えばいいのかな。。

油断すると凍った地面でつるっと転びそうになり、むき出しの手が凍えて来ます。そしてiPhoneのバッテリーが寒さの為かどんどん減って行きます。

最北の地宗谷岬
最北の地宗谷岬

日が差し、なんとなく荘厳な誰もいない宗谷岬です。風の音がとにかくすごく、歩くのもままならない中、最北端の空気を吸い込み、人っ子一人誰もいないのでオホーツクと日本海に向かい、飛ばされて海に落ちる怖さを感じながら普段出来ない最大音量で声がどれくらい出るか自分で確かめます。
思ったより大声を出そうとしても出さないものですね。
この海の前ではとても小さい小さい。こんなに小さいのだから些細な事でああだこうだ言ったり悩んだりしても(これからもそうして行くのが生きて行く事なんかなぁと)ここへまた来れば良い、と毎回思います。
そう言う場所があるだけで私は幸せ者です。その場所が国内で良かったと思っています。

ブレブレで、途中風に煽られてよろけていますがぐるっと一周。

細胞がきれいになる感じがして、嬉しかった。色んな物を剥がしてくれる風が吹き付け、不思議と色々軽くなってきます。
もやもやしてないつもりでも完璧に完全に気持ちが晴れる経験ってなかなか出来ないですから、思い切って冬に来てみて良かったと。

宗谷岬
宗谷岬

海鳥が何羽も飛んでいて、何度も風に煽られよろけながら涙と鼻水(いや本当に)の中で写真を撮ります。

戻りのバスは20分後。最後まで人っ子一人車一台もこの場所には来ませんでした。
バスの時間も近くなり、名残惜しいですが宗谷岬バス待合所で旅人ノートをパラパラ見て、ふと外を見ると蛇のようにうねる雪が海からの風で宗谷丘陵の方へ飛ばされてゆく風景に変わっていました。

たぶん名前あると思う。地を雪がうねり筋になりながら風に飛ばされて行くのです。
だから雪が全部宗谷丘陵の方へ飛ばされてあまり無いのかな?とも思いました。

バス来るのかな。。と思っていた所、さすがです。
定刻に稚内行きのバスが着きました。お客さん0です。もちろんここから乗るのも私1人です。

車内から見ていると風に飛ばされた雪が模様を書いているので、風が見えるようです。編集すれば良かった。終わり頃バスの入り口から外が映ります。

奥に宗谷岬の石碑が見えます。間宮林蔵さんの銅像もはるかな沖を、ここから見守ります。
このまま吹雪の中を宗谷岬を後にし、稚内駅へ戻ります。

みるみる周りが真っ白になり、行きは普通に道路が見えていた所も雪が積もって行きました。正直怖いくらいの雪で、凄いの一言。

途中除雪の車が多く出動しているのを見ましたし、片道が雪で塞がった道も見ました。この短時間でこんな状況になり、それでもすぐに除雪の車が出動し、道を確保する事が色々な所で行われているんだなーと至極当然ですが、なかなか身に染みないと理解出来ない部分じゃないかと思います。

宗谷地方 路線バス車内
宗谷地方 路線バス車内

地面が動いてるようで、いや、この中普通にバスが走るのがなんとも、感謝でしょうか、不思議な気持ちになりました。

宗谷岬-稚内駅間は天北宗谷岬線といい、片道50分かかります。昔南稚内から天北線と言う線路がありまして、音威子府まで続いていました。

駅にはきちんとした時刻表もあり、宗谷岬にももちろんバスの時刻表ありますから見てから出発して下さい。レンタカーとかあるともっと行動範囲広がるなといつも思っているのですが、列車で動いているのでそのうちレンタカー移動してみたいと思っとります。

天北宗谷岬線バスの時刻表(宗谷バスのweb)

今年3/15日の改正で滞在時間が大幅に増えました。
今までだいたい10分くらいの滞在でしたが、30分は居れるようになっています。
始発のバスに乗ると1時間弱滞在できるようになりました。

宗谷丘陵に足を伸ばしたりお土産屋さんで到達証明書(100円)もらったりオホーツクの水触ったりしてるとあっという間です。

宗谷岬には上記の石碑の他に近づくと「宗谷岬」の歌が流れる歌碑もありまして、これがもう壊れてるんじゃないかと思う程夏は鳴りっぱなしでうるさいのですが、夏にバスの中でガイドさんの唄を聞きそんなに気にならなくなりました。
ちなみに歌碑から流れる宗谷岬を唄っているのは千葉紘子さんと言う方です。

今回私はこの歌碑には近づきませんでした。

稚内に到着。人気無く、雪は積もってきます。

稚内駅
稚内駅

中央緑の物が最北端の車止めモニュメント。。(´Д` )

辺りはみるみる暗くなり雪はじゃんじゃん降り始め、今夜のお宿は駅から徒歩5分。駅から見えていますが、場所によっては腰くらいまで雪が積もっています。

南稚内で酒でも、、と思っていました。
稚内から南稚内は歩いてもわけない距離です。途中港町らしい景色があり、線路もあり飽きません。

が、もう無理。さっさとチェックインしようと。
とにかく人がいなく、街灯に大雪の粉が見えて道路と歩道の境目無くなって道路はアイスバーンで雪かきしている場所でもくるぶしまで埋まる状態。

海から叩き付けるように吹く風と雪で前が見えない。
目に雪が入りだんだん雪だるまになってくるのが解ります。足元見ているのですがズボッと吹きだまりにはまったり、雪が飛んで無くなっている路面は凍っていますから慣れていても滑ります。
寒いのですが、思ったより寒くないと言う印象でした。マイナス10℃以下だったのですが、防寒に持って行ったダウンは使わず終いで。
インナーを暖かい通気性のあるものを着ていればそうそう凍える事は無さそうです。
雪を避けながらおっちらおっちら歩いて、宿に着いた時はもう鼻水が止まりませんでした。

寒い所から急に暖かい所に入ると出るあのパターンです。

夕飯は駅のセイコーマートでお酒とツマミがっつり買い込んで来ていますので、もう外に出る必要ありません。

お宿はびっくり!なんと温泉。角部屋を用意して頂けて、窓から日本海と北防波堤と稚内駅が見える清潔できれいなお宿で恐縮してしまうほどでして、、。
私が宿を取るときは大浴場がある事が必須です。オフシーズンなのでしょうね。夏場は高くて泊まるつもりもない宿で宿泊できました。
昨日旭川は大浴場無しでしたのでさっそく暖かい湯船に浸かり、人心地つき、部屋から外を見ながらゆっくり身体を休めます。ポットでカップ酒をお燗し、一息。他にお客さん居なかったような気が。いたのかな?

うーむ

テレビを点けると。。うーむ。怖い。
とりあえず明日は早めに出発した方が良いかなと計画し、暖かいふとんで休みました。朝道が無かったらどうするかな、と一抹の不安もまあどうにでもなるやと思い。
宿も目的もなにも決めていませんから、本当に風の吹くまま旅を続けます。

宗谷への鉃道旅で何か聞きたい事があればコメントをどうぞ。
この旅はまだまだ続きます。

遥か沖行く外国船の 煙もうれし 宗谷の岬

 

冬旅北海道2014 全6編あります。

  1. 北海道東日本パスで真冬の北海道に行ってます
  2. 北海道東日本パスで冬の北海道2・宗谷本線、最北稚内駅へ
  3. 北海道東日本パスで冬の北海道3・最北宗谷岬へ到達
  4. 北海道東日本パスで冬の北海道4・稚内から帯広へ
  5. 北海道東日本パスで冬の北海道5・帯広、明けて小樽・北一硝子へ
  6. 北海道東日本パスで冬の北海道6・寝台特急北斗星、解放B寝台にて

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